2009/06/17

ドコモ2009年冬モデルに採用されるのは…

Access_2 久しぶりに、あっちが動いた。

 あっちというのは、palm preではない方の会社、そう、ACCESS社だ。情報はpalmfan.comより。

■ACCESS(4813・東証マザーズ市場) 野村証券では目標株価を引き下げたが、代替が見当たらない環境は追い風と解説。

会社側から6月12日にNTTドコモ(9437)の秋冬モデル向けの開発請負契約が締結されたと正式発表されたが、野村証券ではNTTドコモの秋冬モデル向けは業界でも先例が少ない複雑な作業が求められていて、納品の目処は立ったが、想定以上に開発費用が嵩んでいると解説。

 という訳で、多少不安視しながらも、以下のように好材料と捉えているようだ。

ただ、ACCESSの代替品が見出せない状況は不変なので、中期成長を見据えた投資の好機と解説している。

 米国では、分裂したPalm社のうちハードウェア側の会社がpalm preを発売し、日本では、ソフトウェア側の会社がドコモの冬モデルに採用されることになるらしい。

 とってもこれからが楽しみ!ただし、ACCCESSのOSでPalm OSのClassic環境が使えるかどうかは不明。

 じゃ。

【追伸】

※Apple、ビビってるぅぅぅ?Apple社も嫌いじゃないし、ちょっと複雑な気持ち。Apple社はApple社で、palm preがiPodを作ったJon Rubinsteinが作ったマシンということで、かなり複雑な気持ちなんだろうなと思う。シェアを考えたら圧勝のApple社がこんなことするぐらいだから。今後に注目。

■アップル、iTunes同期を謳う他社製メディアプレーヤーに警告--矛先は「Palm Pre」か(毎日新聞)

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2009/02/13

さよなら、PalmOS

Safariscreensnapz001 それは現地時間で2月11日のことだった。

■Palm OS is officially dead, replaced by Linux(Mobile Phile)

 この記事の冒頭部分の概要を書くとこうなる。

Palm社のCEOであるEd Colliganが、投資家たちに対して語ったところによると、Palm社からは今後PalmOSデバイスはリリースされないそうだ。つまり、PalmOSはその歴史を正式に閉じることになった。替わりに同社は、LinuxベースのWebOSとWindows Mobileデバイスのためのマシンを作っていくことになる。

 これは、昨年末以来、同社が何度か語ってきたことをCEO自らが改めて断言したということを意味する。こうしてPalm社は新しい時代に突入する。日本人である我々は今すぐその果実を享受することは出来ないが、今はただ、その未来を静かに応援したいと思う。

 じゃ。

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2009/01/09

出た。

Safariscreensnapz001 ついにPalm社から発表された!

 新しいOSと新しいマシン。詳細は、palmfanなどで!

 そして、Palmはついに、これまでのPDA+スマートフォン企業から、本格的なスマートフォン企業へと進化する。

 祝、および、頑張ってね!

 じゃ。


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2007/03/06

Numenta

Safariscreensnapz001 Jeffが新OSを作った?!

■Numentaが新OSを完成〜Jeff Hawkins,3/5付けインタビューpalmfan

 かなり驚いた。なんでも「そのツールキットは極めてリッチに開発されており,トラディショナルなコンピュータとは異なるもので,脳のメモリー構造をエミュレートするもの」だそうだ。つまり、PalmOSとはまったく別物のようだ。

 さらにPalm社についての記述もある。「Palm OSに関してもACCESSから権利を買い取り,再びOSをコントロールできるようになっている」ことなどが書かれている。久しぶりに聞いた、ちょっと驚きのニュース!

参照■Jeff Hawkins talks to Palm Addict(PalmAddicts)

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2007/02/15

ついに完成!

Access_2 ALPがついに完成!

■Linuxベースの次世代プラットフォーム〜「ACCESS Linux Platform」の開発完了に伴い、開発キットの配布を開始

株式会社ACCESS(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:荒川 亨、以下ACCESS)は、モバイル用途に特化した次世代Linux(R)ベースのソフトウェアプラットフォーム「ACCESS Linux PlatformTM」(以下 ALP)の開発完了に伴い、これまで開発コード名であったALPを正式に製品名とし、またALPに搭載される「GarnetTM OS」(旧Palm OS(R))と互換性のあるレイヤーの名称を「Garnet VM」とすることを決定しました。

 すでに、名前は違う。過去の聞き慣れたあの名前とはすっかり違っているけれど、これは間違いなく、アレだ。長らく待ち望んだアレが、ついに我々の目の前に還ってきた。あとは、どんな姿で私たちの手のひらに帰ってくるのか?

 夢だけはどんどん広がる!

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2006/10/14

ACCESSへ

Access_2 知らない間に、こんなことになってた。

■企業ロゴマークを刷新-米国子会社PalmSourceの社名と企業ロゴマークをACCESSに移行- (ACCESS)

慣れ親しんだ名前なんで、やっぱり寂しくもあるけど…。とにかく今は、未来に期待したいッ!

 こんな記事も。

■Palmアプリも動く「ACCESS Linux Platform」、開発は最終段階(ITMedia)

 さて、あとはどこに乗るか?

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2006/08/16

奥さんのJapanize

Youtube 久しぶりに、奥さんに関する情報を耳にした。

 Xiino(旧名PalmScape)などでお馴染み、PalmOS界で大活躍した奥一穂さんが、PalmOS名物とも言えた「日本語ローカライザー」のアイデアを元に作った、「ウェブブラウザ用の日本語ローカライザー」、それがこのJapanizeらしい。Palmfanからの情報。

■ウェブサイトの UI を自動的に日本語化するサービス(Kazuho@Cybozu Labs)

転職して1周年ということで、外国語のウェブサイトの UI を日本語化するサービスを作ってみました。

■ネットを日本語化する:Japanize(31tools.com)

■ネットを日本語化する:Japanize(Kazuho@Cybozu Labs)

 上記記事によると、現在はサイボウズ・ラボでお仕事中の奥さんの個人プロジェクトなんだそうだ。なるほどなぁ〜と、思わず感動してしまった。あの「日本語ローカライザー」のアイデアから、ここまで出来ちゃうのか、ということにちょっと感動。後出しジャンケンなら、今すぐ思いつくんだけどね。(苦笑)

 なお、上記ページには、奥さんらしい素敵なリスペクトの言葉も!

最後で恐縮ですが、このサービスは、Palm OS におけるローカライザーのスキームをウェブサイトに適用したものです。着想のもととなったローカライザーの開発者:山田達司さん、ローカライズデータの作成にあたられた Palm コミュニティの皆様には、この場を借りて御礼申し上げます。

 Palmの魂がいろんな世界で羽ばたく。ちょっぴり感傷に浸りながらも、とっても素敵なこと。

2006-08-16 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2006/08/01

拒否されちゃった

Desk0123 久しぶりに格闘中。

 MacOS X 10.4.7で、PalmDesktop 4.0Jをインストールしようとすると、以下のダイアログが出て、そのままインストーラが固まってしまう。強制終了しないと先に進めない。PalmDesktop 4.1だとインストールはできるけど、「曜日」表示なんかが文字化けしちゃう。う〜ん、どうしよう?困った。詳しい方がいたらちょっとお知恵を!(ちなみに、CLIEユーザなんで、このあと、MissingSyncもインストールしたい!)

 PalmDesktopの入手先は両バージョンともココ

2006-08-01 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2006/03/27

その道を未来に繋げ!

 まだまだ、ほんの第一歩に過ぎない。

 PalmSource社を買収したACCESS社はリリースの中で、同社が開発を引き継ぐOSのアドバンテージについて、以下のように語っていた。

世界で42万人の技術者がパームのOS向けに開発してきたソフトも利用

 しかし、そのためには、将来ACCESSS社からPalmOSのDNAを継ぐOSがリリースされた時、PalmOS用に作られた優秀なソフトウェア作家とその作品が存在していなければならないはずだ。そんなことを考えた場合、まだまだPalmOS用マシンが活躍している英語圏についてあまり心配はない。優秀なソフトウェア作家がまだまだリリースを続けていて、そんな彼らの作る優れた作品群を掲載するウェブサイトも活躍中だ。

 ところが、ACCESS社のお膝元である日本という国の状況は、あまり楽観的な状況とは言えない。かつて日本のPalmOS文化を支えた伝説的サイト「Muchy's Palmware Review」が更新を停止して以降、その種の本格的なサイトは事実上姿を消したに等しい状態となった。

 もちろん、その種の努力がゼロになった訳ではない。しかし、「将来ACCESSS社からPalmOSのDNAを継ぐOSがリリース」されるその日まで、日本のPalmware作家たちの製作意欲を維持させるほどのウェブサイトが存在するとは思えない。そんな時に生まれたのが、にっく青年の作った以下のサイトだ。

■Palmware Stockyard

 最初から自分ひとりで孤独な努力を続けるというスタイルは放棄して、流行のWikiスタイルを採用している。そんなこのサイトが、今後どんな未来を歩むかはまだ不明だ。だが、実は「PalmSource社の親会社の母国」である日本のPalmOS文化にとっては、価値ある第一歩と言える。

 最後にわがままなリクエストをひとつ!

 「将来ACCESSS社からPalmOSのDNAを継ぐOSがリリース」されるその日まで、ひたすら忍耐の努力を続ける必要がある今回のにっく青年の挑戦は、あまりにも孤独な努力が予想される。そのため、いつでも「挫折」の可能性と背中合わせだ。もしかしたら、大切な期日まで彼の努力が続くかどうかさえ心許ない。

 そこで、お願いだ。どんな形でもいい!どんな形でもいいから、PalmSource社やACCESS社が、にっく青年のような挑戦をサポートして欲しい。本当に、どんな形でもいい!

 この種の努力を怠れば、PalmOSで活躍したソフトウェア作家たちはどんどん遠ざかり、その作品群はバージョンアップもされぬままどんどん消えていくことになる。ACCESS社の新しいOSが完成したとしても、そこにインストールしたくなる魅力的なソフトウェアが存在しないようではまったく意味がない。だから、

 …とか書いてはみたものの、ACCESS社の人やPalmSource社の人がここを読んでるかどうかさえ、私は知らない。

2006-03-27 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2006/02/15

APLじゃなくてALPだよね?

 という訳で、名前は変わっちゃったけど、あのPalmOS(Linux版の方ね!)の未来予想図が発表された。

■PalmSource買収の成果──ACCESS、携帯OS「ACCESS Linux Platform」を発表(ITmedia)

ACCESSは2月14日、スペインバルセロナで開催中の「3GSM World Congress 2006」にて、同社初となるOS「ACCESS Linux Platform」(ALP)を発表した。昨年のPalmSource買収により獲得した技術を取り込んだもので、Palmアプリケーションを完全にサポートするという。SymbianとWindowsが競合するモバイルOS市場で、「オペレータや端末ベンダーに新しい選択肢を提供する」と同社は意気込みを見せた。

 正直、このスマートフォンのための新しいOS(ACCESS Linux Platform)が、どの程度、私たちの知っているPalmOSに似ているのか?それとも似ていないのか?それはまだわからない。でも、PalmOSの流れを汲んだこのOSを積んだスマートフォンが日本から発売されるかもしれない、という近未来の可能性には大いに期待したい!

 ちなみに、上記のITmediaの記事中で、「ACCESS Linux Platform」のことをなぜか4カ所で「APL」と略しているが、たぶん「ALP」の間違いだと思う。「APL」じゃ、ACCESS社の製品というよりAPPLE社の製品っぽい。(苦笑)

 確かにアルファベットだけのOS略称は覚えづらい。でも、スマートフォンだとか携帯電話にOSが入っていく以上、OSの名前が、このように世間的認知を意識しない名称になっていくというのもやむないかと思う。でも、個人的にはもうちょっと親しみやすいコードネームでもついてくれると嬉しい。例えば「aPalmOS」とか?


※日経にも久しぶりに載った…気がする!

■ ACCESS、次世代携帯向け基本ソフト発表(NIKKEI NET)

昨年11月に380億円で買収した携帯情報端末(PDA)ソフトの米パームソースが持つリナックス技術を生かして開発した。世界で42万人の技術者がパームのOS向けに開発してきたソフトも利用でき、今後の品ぞろえの拡大も容易。「リナックスはコンピューター向けで、携帯電話の高性能化を支えるOSとして最適」(鎌田富久副社長)とみている。

2006-02-15 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2006/01/01

謹賀新年2006!

 昨年末、米国の老舗ガジェット系サイト「Engadget」では、過去50年間のガジェット製品のベスト50が発表された。

■過去50年間のガジェットTOP50(engadget)→原文

 SONYが劇的な転換期を迎えた2005年の今年、まるで偶然のように第1位に輝いたのは、あの伝説の「Walkman」だった。以下、歴史に残るガジェットの名器が並ぶ。第2位にiPod、第3位にReplayTVと21世紀のヒット製品が並ぶが、そんな第4位には我らがPalmPilotが並ぶ。次におなじみの名前が出てくるのは第20位。Treo 600が登場する。なんか、ちょっとだけ嬉しいベスト50。

 さて、最後に一言。あけましておめでとうございます。でもって今年もぼちぼちやりますんで、よろしくお願いします。でもって、今年こそ○○○○をお届けしたい!

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2005/09/21

本当はPalmSourceが欲しかった!

 BusinessWeekに出た記事をもとに、PICがACCESS社によるPalmSource社の買収劇の舞台裏をリポートしている。

 PICによると、先日ACCESS社に買収されたPalmSource社だが、もともとはPalm社もその買収を狙ったが、同社の提示金額を他社(たぶんACCESS社)が上回ったために諦めたんだという。

参考:■Palm Attempted to Buy PalmSource(PIC)
   ■Palm Taps Microsoft(BusinessWeek)

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2005/09/13

ACCESS社とPalm社が見る、ふたつの夢とひとつの未来

 先日のACCESS社によるPalmSource社買収に関して、いくつの重要な続報が書かれた記事がCNETにアップされていた。

■Palm OS、パームソース買収後も存続へ--ACCESS幹部が明らかに(CNET)

 まず、現行のPalmOSユーザにとって最大の関心事についての真相が紹介される。

日本企業ACCESSの幹部は、9日に発表した3億2430万ドルに上るPalmSourceの買収契約は、Palmおよびソニー、京セラ、韓国のSamsung Electronicsなど40を超える企業が製造している3900万台以上のPalmデバイスに、ただちに影響を与えるものではないと述べた。

 この嬉しい事実を一概には信じがたい読者のために、もう少し本音に近いレベルでのACCESS社の意向が書かれている。つまり、せっかく買ったPalmSource社のリソースを同社はどうしたいのか?という話だ。

ACCESSでは、PalmSourceが2005年にChina MobileSoftの取得を完了させた時に開始した、LinuxベースのPalm OS開発を最後までやり遂げる意向だという。ただし、そのタイムスケジュールはまだ明らかにされていない。

 さらに具体的に、ACCESS社の持つリソースと、PalmSource社が持つリソースはどんな結婚生活を送ることになるのか?…という説明が続く。

ACCESSは、同社のLinuxベースブラウザ「NetFront」と、Garnetの名称で知られるPalm OSバージョン5.xを組み合わせていく予定だ。同社関係者によれば、ACCESSは、PalmSourceによる広範なライセンシングが行われなかったPalm OSバージョン6(Cobalt)についても、その復活を考えているという。

 パッと読んだだけだと、ACCESS社はあまりにも贅沢な希望を持ちすぎているようにも見える。PalmSource社が現在行っている作業をつつがなく継続しながら、それでいて、同社が苦闘しながら続けている、あるいは、いつ果てるともなく続けていたコバルト色の投資作業を、ACCESS社は引き継ごうとしている。「NetFront」との合体という本音の作業を実現しながら!

 もちろん、これらを全部実現してくれるなら、そりゃもうめちゃくちゃ嬉しい。だから、今はただ、これらの夢の言葉を無防備に信じ続けたい!そう思うだけだ。

 一方、この記事には、ACCESS社が語る未来に対して、私以上に真剣に耳を傾けているだろう企業のスタンスも載っている。そう、あの会社の話だ。企業名をpalmOne社からPalm社に戻すことで、もしかしたらPalmSource社との合体も近いのではないか?とさえ、私は個人的に思っていたあの企業、Palm社の話。真相は、PalmSource社との合併が遠ざかったことで、再び企業名を昔の名前に戻す決意をしたらしい。自分一人でも生きていけるんだ、という意志を世間に示すために。…という企業名変更の理由は、あくまで私の空想の範囲内だ。

Palmの社長兼CEOであるEd Colliganは短い声明を発表し、今回の買収を支持しているが、PalmはもはやPalm OSに固執していないと述べた。また同社CFOのAndrew Brownは先ごろ、CNET News.comに対して、同社が最新のモバイルバージョンWindows上で動作する「Treo」スマートフォンを開発したことで、これまでPalm OSベースの機器の購入をためらっていた企業顧客を取り込める可能性が出てきたと話している。

 という訳で、必ずしも冷静とばかりは言えない記述が並んでいる。それなりに困惑しているし、それなりに意地になっている。でも、これだけは言える。決別じゃなく、一人ででも生きていけるという意志を世間に対して示すことで、未来の堅実さを保証しようとしている。決して、悲観的な未来だけが示されている訳ではない。

PalmSourceは、モバイルアプリケーションの開発コミュニティがおよそ40万人規模に達しているとアピールしている。Palm OSにLinuxコードがより多く組み込まれるようになれば、この規模はさらに大きくなると考えられる。

 Palm社はもちろん、ACCESS社も今のところは、決してその不幸な決別を望んでいる訳ではないようだ。それよりも、その両社の間にLinuxという魔法の子供が加わることで両社はそれぞれ、現在以上に幸せな未来を迎えることが出来るだろうと信じている。あとは、時間とお金の話かな、と思っている。そう、よりよい未来に、よりよいタイミングとよりよい資本でもって完成させることが出来るのか?そういった時間とお金の問題、さらには人的リソースも絡んだ、キャパシティの問題が絡みついてくる。それでも両社は手を離さずによりよい未来を掴むことが出来るのか?…当然、その未来を、私は個人的には希望している。信じている。

2005-09-13 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2005/09/10

寝耳にACCESS

 昨日は驚いた。その続報の続報。

 まずは、各種記事を拾ってみる。最初に概要から。

■ACCESS、PalmSourceを買収(ITMedia)

組み込み向けブラウザ「NetFront」で知られるACCESSは9月9日、Palm OSを開発する米PalmSource株式を100%取得すると正式発表した。潜在株式を考慮した場合の買収総額は約358億円。PalmSourceが持つ優れたユーザーインターフェース技術などを取り込み、携帯電話向けアプリケーションを拡充する。

 嬉しいのは、ACCESSの今回の発表を市場が歓迎したこと。そりゃ、PalmSource社の株価が倍近くにまで跳ね上がった(10ドル→18ドル)のはわかる。でも、そんなPalmSource社を買収したACCESS社の株価が上がった(274万円→281万円)ってことが嬉しい。

■ACCESS株価が上昇(ITMedia)

米PalmSourceの買収をACCESSが発表した9月9日、東京株式市場では同社株価が上昇。一時は前日比13万円高となる287万円を付けた。

 ちなみに、Palm社の株価の変化は微妙。このあたりの微妙なPalm社の立場については、Palmfanの記事を参照のこと。

■ACCESSの米子会社がPalmSource, Incを吸収合併(palmfan)2005.09.10

The Registerでは,PalmSource, IncリリースにあるPalm, Inc CEOのEd Colligan氏のコメントは”明らかに(explicitly)”取引を歓迎していない,と見ています。

 そんなPalmSource社のリリースの原文はこちら。

■ACCESS to Extend Leadership in Mobile Device Software with Acquisition of PalmSource(PalmSource)

全文英語なので、概要を掴むには前述のpalmfan記事に出てる日本語訳抜粋が嬉しい!

 一方、ITMedia以外のIT系ネットニュースの記事を眺めてみると…

■ACCESSが12月に米PalmSourceを完全子会社化--約358億円で全株取得(CNET)

ACCESSは、こうしたPalmSourceが有する技術を取り込み、携帯電話向けアプリケーションの拡充を図る。加えて、China MobileSoftの開発チーム約200名は、ACCESSの中国リソースの強化と、今後のLinuxベースのソフトウエア開発の一端を担っていく。

 キーワードは「PalmOS」「中国」「Linux」ってことらしい。果たして、この組み合わせが、ACCESS社最大のキーワードである「携帯電話」と「ブラウザ」に結びついた時、どんな化学反応が起こるのか?!

 ケータイWatchはさらに踏み込んだ書き方をしている。

■ACCESS、米PalmSourceを買収(ケータイWatch)

ACCESS広報部では、PDA市場が衰退した日本市場では厳しい立場に立たされていたPalmSourceだが、携帯電話向けブラウザ「NetFront」を提供している同社の傘下となることで、「NTTドコモなどのキャリアとも関係が持てるのではないか」としている。現在、国内のスマートフォン市場では、モトローラ製の「FOMA M1000」、ノキア製の「702NK」などでSymbian OSが採用されている。

 PalmSource社のリソースが、「NTTドコモなどのキャリアとも関係が持てる」という言葉をそのまま鵜呑みにするほどお人好しでもないが、是非ともそんな夢を現実にして貰いたいと思わず願ってしまうほどのお調子者ではある。

 とか、その手の記事を読みながら悶々としていたら、ITMediaがフットワークの軽い動きで、見事な取材攻勢を見せ、素晴らしい記事をものにしてくれた。そのまま英訳して、全世界に配信しても良いほどの記事だ。

■ACCESSに聞く「なぜ、Palmを買ったのか」 (ITMedia)

なぜ買収に踏み切ったのか、その理由をACCESSマーケティング本部の大石清恭本部長に聞いた。

本格的にこうした話し合いを始めたのは今年の7月からだ。もともとACCESSとPalmは、3年ぐらい前からPaml OS上で動くACCESSのエンジンをライセンスするなど、ビジネス上の付き合いはあった。こちらから「もっと協業体制を強めたい」と申し入れて、どうせなら1つになってしまえばいいのでは——という話になった。

ACCESSがPalmを買収することで、例えばそれまで1円の価値だったものがとたんに3円になる。これが違う企業が買収したのでは、1円のままだった。2社の力を合わせることで、ものすごいシナジーが生まれるだろうと考えている。

 という訳で、今回の買収劇で、今のところあからさまな不満が顕在化していない事情の背景でもあるのだが、さすがにPalmコミュニティとの付き合いが短くはないACCESS社は、吸収合併という手法をとりながらも終始「Palmコミュニティの価値」を評価し続けている。こういうリスペクトの精神にPalmコミュニティは弱い。正直まだ、明確な未来像、とくに、我々日本人ユーザが今回の買収劇の結果として享受するであろう明確で具体的なプランまでは一切提示されてはいない。

 しかし、今のところACCESS社が貫いているPalmライクな発言のスタンスが、ともすれば不安になりがちな、旧来からのPalmOS愛好者たちに優しく接し、その精神状態を安らかに保ち続けてくれている。その手腕が、このまま続いて、PalmOSに、よりよい未来を運んで来てくれることをひたすら希求する。

 そんな中、ソニ☆モバさんが面白い記事を拾ってきてくれている。

■よみがえる「パーム」、北米でPDA市場拡大(IT+PLUS)

日米で携帯情報端末(PDA)市場が明暗を分けている。ともに低迷が続いていたが、米国では市場が回復の兆しを見せている。電子メールの送受信のほか、インターネットの閲覧や音声通話などに使える多機能機がビジネス需要を掘り起こした。一方、日本では市場縮小が続いている。米PDA大手、パームワンの2005年3─5月期は売上高、純利益ともに前年同期を上回った。

 さっきも紹介したけど、確かにpalmOne社の株価は、今回の買収劇以前に、非常に快調なステップで上昇を続けている。

 なんだか、ずっとどんよりしたニュースばかりが続いてただけに、久しぶりに爽快な晴れ間が覗いたように見える。気のせいか?…いや、気のせいだったとしても、なんだかあまり不満を感じない。そんな今回の買収劇だ。

 最後に、ネット内の大手新聞社系ニュースサイトの記事を2つほど。

■日本のACCESS、米ソフト大手を買収(読売新聞)

■ACCESS、携帯端末OSの米パームソース買収(日経新聞)


P.S.

 ところで、Apple Computer社のiPod NANOが発表され、さらにはiPod機能搭載携帯電話が同社から発表され、ライバル企業であるSONY社を震撼させたばかりだ。そんなタイミングで発表された今回のACCESS社によるPalmSource買収劇。この微妙な歴史的偶然を感じつつ、私は今から7年ほど前の古典的な時代のことを思い出していた。1998年2月〜3月頃。この頃、Palm社(当時は3Com社の子会社で、名前はPalmComputing社)はまさに日の出の勢いだった。1996年春に発売したPILOTが異例のヒット。翌97年に発表したPalmPilotは驚異的な大ヒット製品となり、さらに翌98年春に発表したPalm IIIは奇跡のようなセールス記録をまもなく打ち立てようとしていた。そんな1998年2月の末、当時、極度の低迷を続けていたApple Computer社は、Palmシリーズの成功の影で、その先駆者的製品であるNewtonの開発中止を発表した。1993年、世界に向けて大々的に発表したそのマシンは、世界で初めてPDAの名前を冠した伝説のマシンだったが、その後の歴史は虹色に輝くことを知らなかった。その頃、まさにこの世の春を謳歌していたPalm社の影で、この悲しいニュースはApple Computer社からこっそりと発表された。ところが、その2ヶ月後、Apple Computer社は見事に生まれ変わって我々の前に還ってきた。1998年5月、Apple社は機能よりも美しさと簡便さを究めたパソコンiMacシリーズで復活し、あまりに見事すぎた再生を果たす。なんだか、今回の買収劇、しかも、iPod NANOの眩しすぎる発表を横目に見ながらの買収劇を知って、意味もなく、そんな7年ほど前の古典的なエピソードを思い出してしまった。大いなる希望的観測とともに。あるいは、大いなる幻想とともに。

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2005/09/09

【続報】Palm Source社が日系企業に買収された!

 ついに株式会社ACCESSさんから正式なプレスリリースが出た!

(※この記事からの続報だ)

当社子会社と米国PalmSource, Inc.との合併に関するお知らせ■(ACCESS)

 これによると、まずは合併の概要が書いてあって、それに続いて、合併の理由なる記述がある。それがこれ!かなり長めに引用すると…

合併の理由
 
PalmSource は、携帯機器向け組み込みOS であるPalmOS の開発およびライセンス提供を行っている米国の大手ソフトウエア開発会社です。PalmOS は、現在までにPalm 製PDA、Sony 製PDA CLIE、Samsung、京セラなどにライセンス提供されており、PalmOS搭載端末出荷台数 3,900 万台や40 万を超えるPalm アプリケーションコミュニティなどの豊富な実績を有しています。また、PalmSource は、2005 年1 月のChina MobileSoft の買収を通じて、携帯電話に最適なLinux テクノロジーを獲得し、現在Linux ベースのPalmOS の開発を進めております。これによりPalmOS の優れたユーザーインタフェース、ソフトウエア・フレームワーク、各種アプリケーション、Palm OS ユーザーと開発者コミュニティなどが、Linux コミュニティと結びつき、今後の市場拡大に大きな影響を与えるものと考えられております。
 
ACCESS は、PalmSource を実質的に完全子会社化することによって、PalmSource が保有する優れたユーザーインターフェース、アプリケーション、開発者コミュニティを取込み、携帯電話向けアプリケーションの大幅拡充を図れるものと期待しております。また、Linux ベースのOS とPalm ベースのアプリケーションまで含め、ACCESS としてトータルTurn Key ソリューションを提供することが可能となり、さらにACCESS が保有する携帯端末市場における顧客基盤をプラスすることにより、収益の拡大に加え、端末メーカーにおける端末開発コストの削減が可能になると考えております。加えて、China MobileSoft の開発チーム約200 名は、ACCESS の中国リソースの強化と、今後のLinuxベースのソフトウエア開発の一端を担っていくものと考えております。
 
ACCESS は、上記目的を達成するため、PalmSource(NASDAQ 上場)の株式を実質的
に100%取得することといたしました。

 つーことだ。今回の合併によって「PalmSource が保有する優れたユーザーインターフェース、アプリケーション、開発者コミュニティを取込み、携帯電話向けアプリケーションの大幅拡充を図」ることが目的だという。この文章通りだとすると、なんだかドキドキワクワクする内容だ。果たして、どうなる?続報を待て!
 

【続報】

 さらに、きっかけとなったNHKニュースのビデオがアップされたようだ。

■アクセス 米ソフト会社買収へ(NHK)

関係者によりますと、携帯電話でインターネットを利用する、いわゆるiモードを手がけたことで知られるソフトウエア開発の大手、「アクセス」は、アメリカの大手ソフト会社「パームソース」のすべての株式を三百数十億円で取得し、買収することで、「パームソース」側と基本的に合意しました。「パームソース」は、携帯電話の基本ソフトの開発ではアメリカを代表する、ナスダックに上場しているソフト会社で、アメリカの大手通信機メーカーの「モトローラ」も買収を目指していましたが、最終的に「アクセス」が買収することになりました。今回の買収は、「パームソース」の株主総会を経て正式に決まりますが、買収によって「アクセス」は、ソフト開発力を強化するとともに、海外での販売を拡大する狙いがあります。パソコン向けソフトでは、アメリカの「マイクロソフト」などに大きく遅れをとった日本のソフト会社が、アメリカの大手ソフト会社を買収するのは異例のことで、日本のソフト業界が巻き返しを図る動きとして注目されます。

 300数十億円かぁ?!…ちなみに、PalmSource社のことは、モトローラ社も狙っていたらしい。

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Palm Source社が日系企業に買収された!

 久しぶりに、腰が抜けるほどの大ニュースだ。

 まだ詳細はわからないけれど、モバイル端末用のブラウザNetFrontでおなじみの日本企業ACCESSが、あの!あの!あの!Palm Source社を買収したという。

■AccessがPalmSourceを買収した!(eyenote)

 あまりに突然のことで、私にも何が何だかわからない。ここんとこ、Palm社の株価は上がってたけど、PalmSource社の株価はとくに目立った変化もなく、どっちかというと、Palm社からWindowsMobile版のTreoがついに発売されるかもというの影で、PalmSource社はどうするのさ?…という論調がちらほら聞かれていたけど、とうとうこんなことに!

 冒頭記事によると、日系のソフトウェア企業が、米国のソフトウェア企業を買収するということで、お昼のNHKニュースでも取り上げられていたという。果たして、この買収にどんな意味があるのか?日本企業で、携帯端末に強い企業であるACCESS社の買収ということで、なんだか、ちょっとワクワクドキドキする。さて?

 あ、ついにITMediaにも速報が出た。

■ACCESSがPalmSource買収か(ITMEdia)

組み込み向けブラウザ「NetFront」で知られるACCESSが、Palm OSを開発する米PalmSourceを買収すると、NHKが9月9日報じた。ACCESSの広報担当は「現時点では把握できていない」とコメントしている。ACCESSは東証マザーズ上場のソフトウェアメーカー。PalmSourceは、PDA「Palm」用のOS・Palm OSや携帯電話向けOSを開発している。

 ここも出典はNHKニュースか!それにしても、NHKのニュースに「パーム」って言葉が出るなんて、いつ以来ぶりだろう?


続報に続く。

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2005/08/10

Visionary

 palmfanの最新記事「Jeff Hawkins氏,最新インタビュー記事「Palmには3つのビジネスがある」=元記事(2005.08.10)は必読だ。

 彼が過去について語っているいくつかの事象については、今、そのビジネスが苦労しているから語っているのではなく、実際にかつて彼に話を聞いた時と同じ内容であることだけは強調しておきたい。彼のビジネスがしばしばフラついていることは事実だが、彼のビジョンはほとんどのケースでいつも定まっているということだけは、彼の名誉のためにも強調しておきたい。

 ところで、最後にpalmfanで「ちょっと感動しちゃったなあ」と書いてある、インタビュー最後の一節だけ、翻訳しておく。

インタビュアー:新しいアイデアをもとに、これから会社を作ろうという人たちに、何かアドバイスしたいことはありますか?

ジェフ:「自分自身が熱くなれる何か」が必要です。新しいビジネスを興せば、必ずそこにはいくつかの問題が発生します。そんな時に必要なのが「情熱」です。例えば私の場合、自分の会社を売らなければならないケースに、二度遭遇しました。そんな時は、自分のやっていることに情熱を持てるかどうかが重要なのです。さもなければ、目の前の苦難を乗り切るために必死こいて踏ん張ることが出来ません。あなたの会社が傾いているように見える時、あなたはそこで働く人間たちすべてのモチベーションをどうやって維持しますか?だから、(新しいアイデアをもとに会社を興すならまず)「自分自身が熱くなれる何か」を見つけなさい。そしてその何かの命じるままに行動しなさい。くれぐれも銭勘定だけに没頭したらダメです。

 Visionary(夢想家)でありながら「銭勘定」そのものがダメだとは言わないところがJeffらしい。没頭しちゃダメだよ、としか言っていない。そして、自分の会社を二度売ることになった葛藤が彼の中で大きな人格形成の材料になっていることがわかる。正確に言えば、彼は自分のビジョンを現実化するために二度ほど自分の会社を売却(一度目は初代PILOTを販売するためにPalm Coputingという会社をU.S.Robotticsという会社に売った。二度目はTreo600を販売するためにHandspringという会社をpalmOneという会社に売った。)しているが、さらに、自らのビジョンを守るために一度だけ自分の会社を飛び出している。これについては、多くの点で事後処理を間違えたと彼自身が認めている。辞めざるを得なかった当時の事情については肯定したまま。

 さて、良くも悪くも目の前のビジネスよりも、その先にあるビジョンとその現実化に興味を持ち続ける男、Jeff Hawkinsの未来からは、相変わらず目が離せない。

2005-08-10 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2005/07/16

おかえりなさい!

 palmOneという社名にも、そろそろ慣れてきたかなと思ったら、再び名前が昔の名前に戻った。やっぱりしっくり来る。

■palmOne, Inc,「Palm, Inc」に社名を変更(palmfan)2005.07.15

palmOne, Incが,7/14付けで「Palm, Inc」に社名を変更したことをアナウンスしています。同時に新ロゴが発表され,米国サイトをはじめ,日本サイトを含む各国のサイトでもロゴが変更されています。この新ロゴは今秋より製品にも採用されるとしています。

■Palm, Inc.

 という訳で、こんなロゴになっている。オレンジが基調カラーになるとは思ってもみなかった。

 長い、長いねじれの歴史が、ようやく回帰のときを迎えている。そのタイミングは、あまりにも遅すぎた。でも、嬉しい。

2005-07-16 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2005/06/02

コバルト色の憎い奴

 ついにアイツが発表された。アイツとは、そう、コバルト色の憎い奴。遅れに遅れたが、ついに発表。

■Palmはどこに行くのか(CNET)2005.05.31

 PalmというよりPalmSourceのこれまでの敗因とこれからの未来を分析したこの記事は、なかなかに的確な記事だと思うのだが、一点だけ早まった記述を書いてしまった。それがこれ。

PalmSourceの暫定CEO、Patrick McVeighは、Cobaltの「市場投入準備」は着々と進んでいるとしたが、しかし詳細については明かさず、ただスマートフォンメーカーの新製品開発には約18カ月かかるのが一般的だと指摘しただけだった。

 おそらく、CNETの記事直後にPalmSourceが発表したんだろうと思う。「PalmSourceはいつも早く漏らしすぎる」と書いたCNET記事の直後に、PalmSourceが念願のCobalt搭載スマートフォンを発表したというのも皮肉なものだが、私はpalmfanでその第一報を知った。

■Palm OS Cobalt搭載スマートフォーンがDevConに登場(palmfan)2005.06.02

PalmInfoCenterが,先週行われたPalmSource DevConにおいて明らかになった,Palm OS Cobalt搭載のスマートフォーンの情報を写真とともに伝えていました。Oswin Technologyが開発したその端末は通話機能をメインに設計されているモデルで,今まで見た端末の中では一番小さく,とても見やすい240x320 (QVGA) 液晶が搭載されているそうです。

 この記事によると、このスマートフォンは、複数OSの搭載が可能なんだそうだ。でもって、その元記事がこちら。

■Palm OS Cobalt Phone Shown at DevCon(PIC)

 捨身を見る限り、なかなかイイ感じだな、と思う。またまた日本での発売を夢見てしまいそうだ。

2005-06-02 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2005/05/25

Nagelの断末魔!

 正直、palmOne社内に比べると、PalmSource社内のことはわからないことが多すぎる。そんな時に以下の記事が出た。

■PalmSourceはどこで道を誤ったのか(ITMedia)

時代遅れのソフトプラットフォームに数百万人の熱心な固定ユーザーがついていたことから、Palmのソフト事業がハード事業から分離されたときには、ソフトの進化がハードに反映されにくいことが既に目に見えていた。ソフト事業を率いたデビッド・ネイゲル氏は奮闘に奮闘を重ね、そして力尽きた。

 細部については多少の異論もあるが、概要においては非常に納得の出来る見識だ。

しかし、3ComはPalmの甘い汁を吸うのに夢中で、Palmからひたすら利益を絞り出すばかりだった。

 ここで指摘されている危機の中で、各人がどのように振る舞ったか?については、それぞれ意見は分かれるだろう。でも、根本的な危機がいかにして起こり、その弊害がいかに大きすぎたか?についての認識を共有することはそれほど難しくはないようだ。

2005-05-25 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

Palmブランド、復活へ

 正直、palmOne社の周辺でここ数日間に起こっていることは、外観だけから見ているとわかりづらいことの連続だ。

 多少の重複を恐れずに、18日の「LifeDrive」の発表とEd Colliganによる正式CEO就任以降に同社周辺で起きている出来事を時系列で並べてみると、こうなる。

■palmOne、4GバイトMicrodrive搭載の「LifeDrive」発表(ITMedia)2005.05.18

palmOneから4GバイトHDD搭載の新しいPDAが登場した。PCとMacintoshの仮想ドライブとして利用できるほか、音楽プレーヤーとしても機能する。Rhapsody to Goによる音楽転送機能も後日提供される予定。

■palmOne、エド・コリガン氏を正式CEOに任命(ITMedia)2005.05.18

米palmOneは5月16日、エド・コリガン氏(44)が取締役会で正式CEOに任命されたと発表した。同氏は前CEOのトッド・ブラッドリー氏が辞任した今年2月以来、社長職と兼任で暫定CEOを務めていた。

■Mark Bercow氏,palmOne, Incに復帰(palmfan)2005.05.20

palmOne, Incが,John Hartnett氏のセールス部門副社長への昇進,Mark Bercow氏のビジネス・デベロップメント部門副社長への就任を発表しました。

■PalmSourceのネイゲルCEOが辞任(ITMedia)2005.05.24

PalmSourceは5月23日、社長兼CEOのデビッド・ネイゲル氏(60)が22日付で辞任したと発表した。後任は暫定CEOに世界ライセンス担当上級副社長パトリック・マクベイ氏を任命、新CEO探しに着手している。

■palmOneが「Palm」ブランドの権利取得、社名も復活へ(ITMedia)2005.05.25

米palmOneは5月24日、「Palm」ブランドの権利を完全取得し、社名もPalmに変更すると発表した。PalmSourceとの合意に基づき、同社に3年半で3000万ドルを支払う。(中略)この夏には新しいロゴとデザインを披露、今年秋に発表予定のモバイルコンピューティング製品にはPalmの名称を採用する予定。

■palmOne, Inc,Palm OSライセンスを2009年まで再契約(palmfan)2005.05.25

palmOne, Incが,Palm OSのライセンスを2009年まで延長する契約を新たに結んだことを発表しました。アグリーメントでは,PalmSource, Incは最小で1億4850万ドルのロイヤリティーを受け取ることになっています。

 以上の流れを簡単に整理すると、1998年夏にPalmComputing社で、当時の親会社(3Com社)社長だったEric Benhamouが主導権を握って、それまで同社を動かしてきたDonna Dubinsky、Ed Colligan、Jeff Hawkinsの3人は会社を飛び出すことになった。翌年、この3人はHandspring社を創設した。こうして誕生した二つの会社Palm社(のちに3Com社から独立)とHandspring社はねじれた関係のままに歴史の中で、皮肉な闘争と共闘を続けた。しかし、技術とビジョンはあるが資金不足から破綻していくHandspring社と、お金とブランドだけしっかり獲得したのに経営手腕とビジョンのなさから破綻していくPalm社という構図が、その後の混迷の時代を見事に牽引した。そのねじれがようやく吸収され始めたのは2003年6月のこと。Jeff時代の財産を技術的にも資産的にも食い潰したPalm社は未来を失いつつあった。そこで、当時Treoシリーズで光明を見いだしつつあったHandsring社と合併。それでも最初はBenhamou時代の人間が主導権を握ってきた。それがさらに進んだ状態が、最近のpalmOne社だと言える。人もシステムも、1998年以前の時代に戻ろうとしている。ただし、これは懐古趣味ではない。おそらくは、急激なスピードで変化しつつある市場に対応するためのシフトチェンジをより容易にするための戦略と思われる。

 「人」という意味では、非常にフットワークが軽く、社員たちの信頼も篤いColliganが社長となった。「看板」という意味では、Benhamouが破壊したブランド「Palm」を再び復活させようとしている。残るは製品である。まだまだ混迷の続く欧米および中国のスマートフォン分野でどこまで活路を見いだせるか?資本投入とブランド徹底が行えるか?最後の挑戦と、次なる挑戦のための研究開発を始めたものと私は想像する。

 私はBenhamou時代に参加した人たちすべてに問題があったとは思わない。ただし、かつてPDAと呼ばれたモバイル・コンピューティングの世界は今、もの凄いスピードで急変している。そんな中、大時代的な鷹揚さでそのビジョンを語ることは、時として罪になる。そういう意味で、今回の急速な企業リソースの集約戦略を、私は評価したい。

 と同時に、Palmの名前を冠したもうひとつの企業、PalmSource社が主導する「PalmSource Mobile Summit and Developer Conference」も開幕して、大量のリリースが発表されつつある。さて?

2005-05-25 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2005/05/19

ものすごい遠回り

 ジェフの本を紹介した記事を書いた直後に、気づいたもう一つのニュース。思わず記事にしてしまった。

■palmOne Board Names Ed Colligan CEO(PIC)

 要するに、この2月以来、暫定CEOだったエド・コリガンがついに、palmOne社の正式なCEOになったというのだ。嬉しいったらありゃしない!私の個人的な感想を言えばこうだ。あの夏、意味のない社内政争のために無駄にねじ曲がった歴史が遅まきながら、元の本来あるべき形に戻ってきた、と言える。とんでもなく遅すぎた訳だが…。

2005-05-19 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

理由は簡単。

 読者のkokonotsuさんから以下のようなメールを貰った。

機長さんのページはパーム航空の頃から読ませていただいています。今回以下の本のことでメールさせていただきました。(中略)私がこの本を知ったのは先月なのですが、なぜかどこのパームサイトでも取り上げられることもなく、通り過ぎてしまいました。(私が気がついてないだけかもしれません) いままでの機長さんであれば取り上げたのではないかと思い楽しみにしていたですが、今日現在とりあげられている様子もありませんので、お知らせしてみようと思い立ちました。

 さて、その問題の本とはコチラ!

■考える脳 考えるコンピューター(はてなダイアリー)

 著者は、サンドラ・ブレイクスリーとの共著ではあるが、あのジェフ・ホーキンスだ。

 では、ここで改めてkokonotsuさんの質問に答えよう。なぜ、私がこの本についてこれまで書かなかったか?理由は簡単。この本が出版されてるなんて知らなかったから!

 On Intelligenceの出版までは知っていた。だからかつて記事にもしたはず。で、実際に買った。でも、英語だらけで脳神経学の話はまったく手に負えなかった。なので、結局読まずじまいで終わった。たぶんあの本の日本語訳だと思うが、よく出版されたな〜と本当に感動!感動!感動!

 もちろん、Amazon.co.jpでさっそく注文してしまった。

2005-05-19 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2005/05/18

来る!来た!来てる!

 実は、いろいろ悩んでた。CLIE(TH55)の後継機として、Tungstenを買うべきか、Treo650を買うべきか?そしたら…いやいや、これはもう、マジで買っちゃうかも。

■palmOne、4GバイトMicrodrive搭載の「LifeDrive」発表(ITMedia)

palmOneは5月18日、噂されていた新製品「LifeDrive」を発表した。同社初のハードディスク搭載PDA。従来のPDA、スマートフォンに次ぐ「モバイルマネジャー」という第3の製品ジャンルとしてpalmOneは力を入れていく。価格は499ドルで、初期出荷分は数量限定。6月初めから量産出荷が開始される。

 詳しくは記事を読んで貰うとして、PDAに対して希望していた「ひとつのモデル」の柱になってくれそうなマシンだ。私流の言葉で言えば、「本当の意味でポケットに入るノートパソコン代理」かな。そのためにどこまで削れるか?そのためにどこまで載せるのか?そのあたりのバランスの良いマシンだと思う。

2005-05-18 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2005/03/23

彼の脳味噌。

 palmfan.comで見つけた、久しぶりのJeff Hawkinsネタ。

■Palmの生みの親、人工知能分野の新会社設立へ--PCフォーラムで発表(CNET)

Palm Pilotなどを開発した実績を持つHawkinsは、パターン認識が可能なシステムの開発に特化した会社を設立しようとしていることを、今週当地で開催中のPC Forumで明らかにした。このシステムは人間の脳と同じように機能し、身近な現象の予測などに応用できるという。

 簡単に言えば、graffitiで使った認識システムの「原理」を応用した二次元認識システムってところだろうか?

 私たちから見ると、何をやってるの?って感じだが、そもそもPalmPilotを作ったことさえ、彼の中では自身の脳理論の実践的応用例なんだという認識が強いので、彼の脳の中ではPalmPilotを作った時も、今回の人工知能分野の新会社についても同様の認識をしているんだと思う。

 Jeff Hawkinsという人物の面白さは、その頭脳自体は「ちょっとキレた天才肌の研究者」でありながら、それを実社会に応用しようとするモチベーションとアイデア性に卓越的なところを持った希有な才能を持っていることだと思う。

2005-03-23 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2005/03/14

回す快感。消す快感。

 先日のPUM2005会場で彗星のようにデビューしたPalmOS用ゲームソフトが、ついに一般公開!その名も…

■くるりん(Face? -Relax on Web.-)

 見て貰えばわかるように、とっても楽しいゲームだ。パルマガ以来のおなじみ、アイカワヒデアキ(eye)さんの作品。

2005-03-14 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2005/02/28

夢のカタチ。

 SONYのCLIE撤退のニュースを聞いて、逆に熱くなってしまった人がここにもいた!

アルパパと申します。久しぶりにメールいたします。
 
機長さんも期待している国内でちゃんと電話が出来るスマートフォンはなかなか実現できそうにありませんね。ソニーがクリエの新機種投入を終了した今、日本語パームマシンでのスマートフォンというものはさらに希望がもなくなってしまいました。
 
ソニーが撤退してしまったのは残念ですが、市場が見込めるなら他メーカーの参入もまったくないとはいいきれないと思います。せめて、ユーザーの立場からこういうデバイスがあれば使ってみたいな〜。という提案だけは続けていければいい方向に向かうかもしれませんね。
 
以前もパルマガで紹介していただきましたが、今回3回目の提案をしてみましたので、お時間があれば見ていただければと思います。

 という訳で、アルパパさんの考えたスマートフォンはこちら。

■空想ですが・・・。(アルパパのブログ)

 なんだか、CLIE撤退のニュースは、ある種の情熱を氷のように冷ませる一方で、別の種類の情熱にほとばしるような炎を灯してしまったかのような印象さえ覚えてしまう。

2005-02-28 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2005/02/23

哀しみから夢

 昨日哀しいニュースを書いたばかりなのに、今日は嬉しいニュースを書くことになった。

■英語版Palmを日本語で使う in 右脳^^部屋。(マサトレ)

昨日、クリエの撤退が発表され、これから日本語版のPalmが出る可能性が、非常に低くなってしまいました。各サイトを見ても(ウチも含めて)嘆く声が多いですね。そんな中、右脳さんが素敵なページを公開されました。

 その問題のページがコレ。

■【雑記7】英語版Palmを日本語で使う(右脳^^部屋)

ついにSONYがCLIEから撤退してしまいました。決まってしまったものは今更言っても仕方ない。では今何が出来るのか??一晩考えた結果、現在ある英語版PalmをPalm初心者でもわかるように日本語で使う方法を簡単にまとめて見ようと思ったのでした(^^;)。

 誰かも書いていたが、CLIEが撤退した瞬間に、何かが帰ってきた。かつて、熱い情熱とか燃える想いと呼ばれたものが!

 今、PDAは過渡期にある。でも、こうした情熱や想いが、かつてのように新しい壁を壊してくれるかもしれない。

2005-02-23 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2005/02/17

意外な数値の意外な理由

 増えるなんて、いつ以来だろう?でも、気配は激増したRIMが怪しい。結局はカテゴリの境界線の問題?

■Gartnerレポート:2004年のハンドヘルド市場は7%の増加(Palmfan)

PalmInfoCenterが「Gartner: Worldwide PDA Shipments Grew 7% in 2004」を掲載していました。ガートナーの最新レポートによると,昨年2004年の世界におけるハンドヘルド(スマートフォーンを除く)の出荷台数は12,286,519ユニット,palmOne, Incは台数ベースのシェアで30.3%とトップ,しかし,2003年からはマイナス5.9%となっています。

 でもって、元原稿がこちら。

■Gartner: Worldwide PDA Shipments Grew 7% in 2004(PIC)

 palmOne社は収益ベースでは1位の座をHPに譲ったものの、台数ベースではHP社に勝っている。とは言え、そんな小さなパイ生地の中の争奪戦よりも大切な収益&台数の両面でPDA全体の数字が2003年の時より伸びていることについてだが、数値をじっくりと眺めてみると、他社が微増または微減に終わっている中、前年度よりも圧倒的に収益&台数を伸ばしたRIMのおかげと言い切ってもいいようだ。そう、つまりは、プチスマートフォンとも言うべきRIMがPDAカテゴリに残っていてくれたおかげで、PDAカテゴリも微増したと言ってもいいようだ。この事実から目を背けたらまったく意味がなくなってしまいそうな数値だ。

2005-02-17 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2005/02/16

カンヌよりペンギンをこめて

 フランスはカンヌ方面から、すごい勢いでPalmSource社からリリースシートが配布されているようだ。

■PalmSource、スマートフォン向け新ソフト発表(ITmedia)

米PalmSourceは2月14日、Linuxに対応したスマートフォン向けプラットフォーム「mFone」など、携帯端末向けの新ソフト4種類を発表した。mFoneはGUI、デバイスドライバ、ネットワークプロトコル、開発ツールおよびブラウザやMP3再生ソフトといったエンドユーザー向けアプリを統合したプラットフォーム。Linuxに対応した設計になっている。(中略)同日発表された新ソフトはこのほか、WAPとHTMLの両方に対応したスマートフォン向けのマイクロブラウザ「mBrowser」、グラフィックスやビデオ、サウンドファイルの送信にも対応した携帯電話向けの強化型ショートメッセージクライアント「mMMS」、および多機能携帯向けのGUIとユーザーインタフェースを統合した「Feature Phone」となっている。

 さらに!

■PalmSource CEOはLinuxに未来を見る(ITmedia)

先日、同社はスマートフォンに関する専門知識を得るためのみならず、Linuxのノウハウを手に入れるためにChina MobileSoft(CMS)を買収した。同社は仏カンヌで開催の3GSM World Congressで、このCMS買収を活かした4種の新アプリケーションを発表した。IDG News Serviceは同カンファレンス開幕直前に同社社長兼CEO(最高経営責任者)のデビッド・ネイゲル氏にインタビューした。

 どうやらこの記事は、PalmSource社がこれから向かう道について、かなり明確な示唆を示しているように見える。それは具体的には、

Q:PalmSourceは大きな戦略転換を幾つか進め、PDAからスマートフォン、さらにはLinuxへと移行しているようですが、その理由は?
 
ネイゲル氏:2年前に、ハンドヘルドコンピューティング市場の成長機会が、初代Palm Pilotのようなスタンドアロン型のデバイスから、スマートフォンやBlackBerryなどの、ハンドヘルドコンピュータと通信デバイスの機能を融合した一体型デバイスへとシフトし始めました。われわれは開発の焦点をこの市場に絞り直しました。この市場に将来性を見たのです。

 そう、中国市場の話から始まって、同社がこれからの同社の未来をLinux化へと賭けていることがわかる。ただし、同社伝統のこだわりは捨てたくないようで現在のPalmOSからの互換性を匂わせる発言も見受けられる。

われわれは自社ソフトをLinuxに対応させることで、強力なコンビネーションを提供していると思います。われわれはPalm OS向けに作られた数万種のアプリケーションを提供しています。これは本当に恩恵となります。通常は、ユーザーがハンドヘルドデバイスを購入する理由はアプリケーションにあります。莫大なアプリケーションと定評あるユーザーインタフェースにより、われわれはLinuxコミュニティーに多大な価値をもたらすと同時に、Linuxのメリットを活用してワイヤレスデバイス向けの新たなプラットフォーム作り出せると信じています。

 また、彼ららしく、ユーザの視点からOSを洗練させていく。

現時点で、Linuxを採用しているスマートフォンは世界でもわずか少数です。特に成功もしていません。その理由は幾つかあります。例えば、Linuxベースの携帯電話は起動に時間がかかりすぎるのです。SymbianとWindows Mobileも同様ですが、20〜45秒かかります。これは受け入れられません。ユーザーは携帯が数秒で起動するものと思っています。ですから起動時間を短縮する作業が必要です。電力管理も問題です。CMSは既にスマートフォンなどのバッテリー式デバイスで起動時間と電力管理を改善するための開発作業をある程度行っています。

 個人的な感想としては、おそらくLinuxと合体したPalmOS的なインターフェースの端末は、もしかしたらスマートフォンという名前で呼ばれるような端末ではないかもしれない。だが、そんな今とはまったく違っていそうな未来のためにも、同社は新しい希望の光を灯し続けようとしているように見える。さて?

参照●PalmSourceが中国のCMS買収、LinuxバージョンのPalm OS提供へ(ITmedia)

2005-02-16 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

すげえ噂!

 任天堂がPalmSource社のソフトウェアをラインセンスしたという噂について。

■Rumor: Nintendo Licensing PalmSource Software?(PIC)

【手抜き抜粋日本語訳】
 GameCentricに投稿された記事によると、任天堂は最近、PalmSource社とソフトウェアのライセンス契約を結んだ模様だ。しかし、ライセンスされたソフトウェアがどんなものなのか、また、なぜそんなことをしたのかについて、任天堂は何も語っていない。しかし、この事実から、任天堂はPalmOSマシンをNintendo DSに接続しようとしていることだけは明らかだ。
 
 とは言え、注意してもらいたいのは、任天堂がPalmOSをライセンスした訳ではないということだ。なので、PalmOSマシンでNintendo DSのゲームを楽しむことが出来るかもしれないなんて妄想は捨てておくことだ。

 以上は、かなり適当な訳なので、正しい意味は自己責任で原文を翻訳してほしい。さて、実はまだよくわからないが、任天堂とPalmSource社という組み合わせは、何かを期待させてくれる!

参照●NINTENDO V-POCKET PATENT EXPLAINED(GameCentric)

2005-02-16 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2005/02/11

もうひとつの「買う理由」について

 現在のPDA状況に一石を投じるコラムを見つけた。

■Opinion: Is the PDA Industry Losing Its Design Enthusiasm?(PIC)

 要するに、「最近のPDAメーカーは、かつてのPalm Vのような、誰もが持ちたくなるようなデザインの製品をなぜ作らないのか?」ということらしい。私も同感だ。とにかく、危機的状況に陥ったPDAに必要なのものは、「買う理由」だ。そのひとつの解決法は「どうしても買いたくなる、たった一つの機能だけをフューチャーすること」だったと思う。そしてもうひとつが「どうしても買いたくなる素敵なデザイン」だろう、とこのコラムは言っているように思う。

2005-02-11 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2005/02/09

過去から来た未来。

 pocketgamesで見つけた、PalmOS絡みの最新ニュース。

■次期Palmデバイス?(pocketgames)

「コンパクトPDA+携帯」でpalmOneが特許を取得したらしい。(中略)出願は4年前。

 4年前ということは、まだJeff Hawkinsたちが帰ってくる前だな。

参照:●Possible new Palm device(PalmAddict)

2005-02-09 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

絶望的な温度差

 たとえばの話だ。以下の2サイトだけを、唯一のPalmOS情報源にしてみたと想像してみよう!

■1/19 シンガポールオフ会(Treo600愛好会?)(Ni:PUG)2005.01.21

■Xplore M68(Ni:PUG)2005.01.28

■Treo650 GSM版発表(Ni:PUG)2005.02.01

■Treo 650 香港版のCJKOSについて(10-0-0.net)2005.02.05

■Palm関係の地下鉄の広告・2005年2月(10-0-0.net)2005.02.06

■Treo650に関するpalmOne社によるプレゼンテーション(10-0-0.net)2005.02.06

■Treo650発表会での頂き物(涙のスタイラス)(10-0-0.net)2005.02.06

 なんか、日本のPalmOS状況がまるでウソみたいに感じられるほどの盛り上がりぶりだ!最近の日本のPalmOS関連情報なんて、TH55の在庫切れだとか、そんなのばっかりなのにね。日本を除くアジア各国じゃ、Treoブームで大いに盛り上がっているらしい。う〜ん、とってももどかしい!

2005-02-09 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2005/02/03

さよなら、クリンゴ。

 お疲れ様!

「ccc」並びに「Mac USB Driver for CLIE」の配布を終了しました。(クリクラ)

 ま、時代だよね。

参照●ミニ定期便650 【速報】その名はCLINGO!(iPAL-NEXT)

2005-02-03 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

ねじれた進化

 PDAカテゴリに関する、いいニュースと悪いニュース。

■PDA出荷の落ち込み止まらず(ITmedia)

査会社IDGが2月2日発表した統計によると、10〜12月期の世界PDA出荷台数は前年同期より18.7%減って280万台となり、4四半期連続で前年より減少した。前期比では37.4%増となっている。
2004年通期の出荷台数は920万台で前年より13%減少、3年連続の落ち込みとなった。年間の出荷台数が1000万台を割り込んだのは1999年以来。

 相変わらず落ち込みが激しいね!こりゃもう、座して戸惑うよりも、確信犯のチャレンジが必要な時だろうと思う。

■Cingular、palmOneの「Treo 650」を提供(ITmedia)

米携帯電話キャリアCingular WirelessがpalmOneのスマートフォン「Treo 650」を採用、近日中に発売する。両社が2月2日発表した。Treo 650は、Cingularの高速データネットワークEDGE(Enhanced Data for Global Evolution)を活用した初の端末となる。EDGE経由で平均最大135Kbpsのデータ通信が可能。

 上記ニュースとも関連するのだが、そう、少なくとも米国ではPDAがそのままスマートフォンへと進化しつつある。このあたりが、日本とは歴史が違う。違いすぎて参考にもならないが…。

 を、Vis-a-VisでもTreo 650!

■Treo 650(輸入盤)(Vis-a-Vis)

 もちろん、日本国内では電話はかけられないが…。

2005-02-03 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2005/02/02

自分のためのささやかな送りバント

 漢字、ちゃんと書ける?ワープロばっかり使ってると、書き順だとか、ハネ方だとか、忘れちゃってない?そんなアナタのためのソフトがこれ。

■かきとり〜常用漢字1945字収録の漢字学習ソフト(島田寿人)

常用漢字1945字収録の漢字学習ソフトです。時間と場所を選ばずに書取り練習ができます。電子辞書では省略されがちな筆順や、はねる、はらう、とめる、といった書くために必要な情報も収録しています。

 ある種、書き順チェッカーのような役割も果たしてくれるソフトだ。ちょっとした合間なんかに、ゲーム替わりに書き順を試してみるのも面白い。意外な書き順に驚かされることがある。常用漢字1945文字をフォローしてるのも凄い。

 ちなみに私は「唯」の書き順に驚いた。ずっと、勘違いしてたらしい。正解は上記ソフトで!

2005-02-02 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2005/01/28

隙間ゲーム

 Palm系ゲームの新作を久しぶりに紹介する。とってもチャーミングなゲームだ!

■Penalty Kick! 1.0(Muchy's Palmware Review!)
■Penalty Kick! 1.0(Mouse's monologue)…Softwareのページから

 シンプルイズベスト!間違いなく、そういうソフトです。NAS芹沢さんの「Hi and Low」以来の、シンプルゆえに、いや、シンプルすぎてハマっちゃいそうなソフトだ。

 難点を言えば、得点表示の視認性がちょっと悪いかも。見慣れない表示方法なので慣れるのに時間がかかる。もう少し見やすいと個人的にはもっとハマれそう。

2005-01-28 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2005/01/25

palmOneで激震!〜Todが退任、Edが暫定CEOに

 このニュースには驚いた。とにかく、とっても驚いた!(新装開店!ソニ☆モバで見つけたニュース!)

■パームワンCEOが辞任、社長が暫定CEOに(NIKKEI NET)

米携帯情報端末(PDA)メーカー、パームワンは24日、トッド・ブラッドリー最高経営責任者(CEO、46)が今四半期末の2月25日付で辞任し、暫定CEOにはエド・コリガン社長(43)が就任すると発表した。ブラッドリー氏はCEO退任後も2005年5月期通期末まで顧問として同社にとどまる。その後の同氏の予定については、パームワンは明らかにしていない。CEO職を正式に引き継ぐ人材を選別する予定で、コリガン社長も候補に含まれているという。ブラッドリー氏は、プレスリリースで、「新たなことに挑戦する」ふさわしい時期だと思う、とコメントした。

 palmOne社ではご存じのように、旧Handspring社の製品だったTreoばかりに注目が集まる日々が続いていた。もともと、旧Palm社が旧Handspring社を合併した時、どうしても世間的には「吸収してやった」というイメージが強かったのだが、その後の歴史は、旧Handspring社のスマートフォン技術に救われるpalmOne社というイメージだった。今回のCEO退任劇に、そうした背景がなかったとは言えないかもしれない。勝手な想像だが…。

 さて、今後のpalmOne社だが、Colligan体制にこのまま移行するのではないか?どうせ旧Handspring社の勢力が復権するなら、かつてのようにJeff HawkinsやDonna Dubinskyがトップに返り咲くというアイデアもあるだろうが、かつてHandspring社の三本柱と称された三者の性格から考えると、もっとも人格的な幅のあるEd Colliganがリーダーシップをとることが、いまや寄せ集め所帯である同社の未来にとっては吉と出るだろうと思う。

 こうして、想像通りに旧Handspring社の勢力がpalmOne社で主導権を握れば、1998年の夏に当時の親会社だった3Com社からの圧力に対抗してJeffとDonna、そしてEdの3人がPalm Computing社を飛び出して以来7年ぶりに、その3人が元の会社で主導権を取り返すことになる。その無駄なタイムラグはあまりにも長すぎたように思う。今後、この3人が同社で主導権を取り戻して、Treoシリーズがスマートフォントして高い評判を維持できたとしても、その未来は必ずしも薔薇色とは言えないだろう。

 時代はスマートフォンすらもすっ飛ばして、次なる進化へと進もうとしているようにさえ見える。モバイルの未来は誰にも確信できていない。しかし、ひとつだけ言えること。palmOne社のパワーバランスは、これまでよりも自然な形へと戻りつつある。それだけはたぶん間違いないように思う。

 天性の陽気さと抜群のバイタリティを持つ男、Ed Colligan。まさに今のpalmOne社には適任のCEOだと思う。(まだ暫定CEOだが…)

 とにもかくにも頑張って欲しい!

2005-01-25 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2005/01/06

腕時計のくせに遅刻。

 ついにアイツが、2年遅れでやってきた!そんな、アイツとは…

■「世界初のPalm腕時計」、Fossilから発売(ITmedia)

腕時計メーカーのFossilは1月5日、世界初のPalm搭載腕時計と銘打った「Wrist PDA with Palm OS」を発表した。8Mバイトのメモリ搭載で電子手帳機能を備え、文字盤は好みに応じてカスタマイズできる。

 長らく待たされたアイツがついにやってきた!当初は2003年上半期発売の予定だったから、およそ2年の遅れ。写真はココとか。個人的な感想としては、時代的にも、そろそろTreo内蔵(つまり、PalmOSだけじゃなく、スマートフォン機能ごと内蔵!)でも良かったんじゃないかと思う。

2005-01-06 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

シンプルな時代に!

 さて、以下の記事タイトルを読んでいたら、今年はPalmOSマシンが再び大ヒットしそうな予感すらしてきた!さて…

■2005 International CES:「デジタル」の課題は「シンプル」――米家電市場(ITmedia)

米国の家電市場は2003、2004年と2年連続で前年比10.7%伸びた(金額ベース)。市場拡大をけん引するのはデジタル機器だ。家電に占めるデジタル製品の割合は年々増え、2004年は57.7%となっている。「成長を持続するためには、シンプル操作で初心者にも扱いやすい商品を開発する必要がある」と、CEAのジェフ・ジョセフ コミュニケーション担当副社長は話す。

 記事のほとんどは、いわゆる家電についての紹介だが、モバイル系の製品についての記述も少ないながらもある。

デジタルカメラやDVカメラは、出荷台数こそ右肩上がりだが低価格化も同時に進んでいるため、金額ベースではそれほど伸びていないのは日本と同様の事情。携帯型音楽プレーヤー市場は2004年、前年比2.3倍の695万台に伸張。「iPodとiTunesが革命を起こした」(ジョセフ副社長)。

 さて、今更ながら強調しておくと、「デジタル」で「シンプル」と言えば、PalmOSマシンこそ、その先輩格にあたる。かつて、PalmOSマシンは、その機能や使いやすさを徹底的にシンプル化することで大ヒットした。しかし今、「デジタル」で「シンプル」な製品群が大ヒットしている中、それほど大ヒットしているとは言えない。とくに日本においては、かなり地味な販売状態にある。なぜか?

 PalmOSマシンは、間違いなく「デジタル」で「シンプル」な製品だが、決して「家電」ではないからだ。そもそも「家電」とは何か?という定義について議論を始めたら、そうそう簡単には終わらないだろうことが予想される。「家で使うこと電化製品」とか「家庭方面で使う電化製品」という定義はたぶん正解だが、別の言い方をすると「家や家庭方面で利用する、利用意図のはっきりした電化製品」であると言える。そういう意味では、実際、利用意図のハッキリしないパソコンのことを「家電」扱いにすることは少ない。

 そういう意味で、このサイトではもうくどいほど強調してきたことだけど、記事中にも登場している「iPodとiTunes」の組み合わせは、キャパシティとして「もっと広範囲な機能性」を強調して発売することも出来たのだが、使用目的を「シンプル」化することで「家電」の仲間入りを果たすことに成功した。

 同じような例は、見事「家電」に成りすますことに成功したHDレコーダと、それに失敗したAV系パソコンの関係にも当てはまる。少なくとも、「家電」になりえたものは成功しており、なりそこねたものはいまだ苦闘している。少なくともHDレコーダとAVパソコンの機能差など、あまりないにもかかわらず、だ。場合によっては、機能面の数量でAVパソコンが勝利している場合もあるはずだ。

 さて、ほぼ同じようなテーマについて書いてから、およそ1年が経過した。

参照●[3826] 【新春コラム】初夢っつーか。(パルマガ)
  ●[3959] さらなる夢を見てみる。(パルマガ)

 今さら1年前のような販売方式を採用してももはや手遅れかもしれない。でも、ひとつだけ言える事がある。音楽プレイヤーを今さらのように作り始めるよりも、CLIEマシンの改造バージョンとして手軽なWindows連携ソフトともに1年前に販売していたら、しかも、CLIEの亜種としてではなくCLIEの新ブランド(あくまで音楽プレイヤーとして!)として無駄なボタンをハードウェア的に隠す機能ぐらいをつけて発売していたらどれぐらいの価格で発売できたんだろうか?とか、AV系のモバイル機器についても同様にCLIEの亜種として発売していたらどれぐらいの価格帯で出せたんだろうか?同様に電子ブックリーダはどれぐらいの価格で?…とか、PSPを除くその他の幻の機器について考えてみると面白い。正直、そんなもうひとつの未来の結末については、今となってはわからない。所詮は「if」の世界だから。

 さて、改めて、上記アプローチとは別に、PDAをあくまでPDAとして販売するなら、その機能性をシンプルに表現すれば「電子手帳」ということになる。今でもPalmOSマシンをPDAとして使っている人の感想を聞くと、たいていこの「電子手帳」という言葉に行き着く。そもそも「電子手帳で十分だったんじゃないか?」「夢を見すぎただけじゃないか?」「少なくとも自分は電子手帳として十分に愛用している」…と。実際、私もその口だ。今でもPalmOSマシンを愛用しており、その使用目的のほとんどは電子手帳として、だ。ところが私はそのことをサイト等では、ことさら強調しないようにしている。もちろんそれには理由がある。

 これまでPDAの歴史を見てきて感じたこと。PDAは確実に「電卓」への道を歩んでいる。だから、まだまだ模索の時期で、たまたま幸せだった最初の数年間を終えると、あとはそれほど進化することよりも、使いやすさと低価格化だけを心がけていけば良い時代がやってくる。現在のPDA分野が直面している現実のひとつはそんな状況だ。

 だから、PDAの忠実なユーザほど、「PDAは電卓のようになればいいじゃないか?」「徹底的な低価格化路線のどこが悪いのか?」と思う。ところが、メーカーはそれを認めたくない。現実はもっと残酷だ。かつて電卓にも人気ブランドがあった。シャープだとかカシオだとか、そういった人気ブランドが存在した。

 しかし、電卓が単なる消耗品のように「徹底的な低価格化路線」を歩み始めると、これら伝統的ブランドじゃなくても、弱小メーカーや発展途上国のメーカーでも参入することが出来るようになった。そして今、百円ショップに置いてもなんら違和感がないほどに低価格化が行き着いた電卓の世界で、いったいどれほどのユーザがそのブランド名にこだわってそれを購入しているだろうか?だからこそメーカーは、いくらユーザが望んだとしても、ある一定ライン以上の低価格化路線を進めたくないのだと私は思う。

 そう、このあたりが、PDAという分野が抱えている現在の葛藤だ。家電と呼ぶには複雑すぎるし、電卓のようになるにはまだまだメーカーにも色気がある!取り扱いの非常に難しいマシンになってしまっている。

 ま、ユーザとしては、少なくとも私の個人的な意見としては、世間がPDAやPalmOSマシンをどう扱おうとも、これまで通りに、便利な便利な電子手帳として、愛用し続けさせてもらうだけだ。このままメーカーが在庫を切らさず、修理方面のサポートを続けてくれるなら、このまま新製品を発売しなくても別に困ったりはしない。でも、このままメーカーがこの分野の旨みを失ってしまうと、在庫やサポート体制にも影響が出る。なので、たまには妙なこともこのサイトなんかに書いちゃう。

 というわけで、PalmOSマシンにかかわるすべての皆さんには頑張って欲しいと思っている。とにもかくにも、頑張ってね!

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2004/12/18

早春のpalmOne

 今年9〜11月期の純利益が2470万ドルってことは、要するに25億7千万円!

■米palmOneの2004年9〜11月期決算は黒字2470万ドル,営業利益が前年同期の10倍以上(IT Pro)

米palmOneが,2005会計年度第2四半期(2004年9〜11月期)の決算を米国時間12月16日に発表した。売上高は3億7620万ドルで,前年同期の2億7120万ドルに比べ約39%の増収。会計原則(GAAP)ベースの純利益は2470万ドル(希薄化後の1株当たり利益は48セント)で,前年同期の純利益260万ドル(同7セント)から大きく増加した。(中略)営業利益は3040万ドルで,前年同期の260万ドルに比べ10倍以上に増えた。(中略)同社は,当期中に「Zire」「Tungsten」「Treo」製品系列のPDAを約160万台出荷した。累計出荷台数は約2900万台という。

 久しぶりに明るいニュースが続いているよね。ま、海の向こうだけだけどさ。それにしてもPalm社はHandspring社と合併して、本当に良かったねとつくづく思う2004年末!


※ただし、ちょっとだけ後日談がある。株価を見ると、上記発表のあとにpalmOne社の株価は上がるどころか急降下している。9ドル44セント、およそ22%というから、かなりの急降下だ。これは、この記事によると、第2四半期の決算は好調だったものの、第3四半期の予想収益が評論家の予想を下回りそうな雲行きのせいらしい。おあとがよろしいようで。

2004-12-18 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

ハードを買わせるソフトの可能性

 先日の記事「久しぶりに「買う理由」について」で、PalmOS用のダイエットソフトについて紹介した。てゆーより、「さすがダイエット。PDAがどうしても攻略できなかったユーザー層にあっさりと浸透している」というPC WEB記事の文章が印象的だった。実際、少し前にPalmOSユーザの知人からこんな話も聞いた。

 彼が友人に、禁煙ソフトがインストールされたPalmOSを見せて自慢したところ、数日後、その友人から「こないだの禁煙マシンを買いたいけど、どこで売ってるの?」という相談を受けた、というのだ。

 ところで、さっき読んだFocus of Internet -Blog-の最新記事で、同様のキラーソフトのことを知った。

■血圧手帳 for Palm(Focus of Internet -Blog-)

8月末、大動脈解離を患って大変な目に遭い、降圧剤の服用と血圧管理は欠かせない身体となってしまいました。それでもって血圧を簡単に管理できるソフトでも作ってみるか…と思ってたら、既にあったんですね「血圧手帳 for Palm 」。今や私にとってのキラーアプリです。

参照●血圧手帳 for Palm

 もちろん、上記のようにすべてのユーザにとってキラーアプリという訳ではないが、ある種の条件が揃った人にとっては欠くことの出来ないソフトになりうる。とくに、ダイエットだの、禁煙だの、血圧だのと言った、いつでもどこでも記録できることが何よりも大切なソフトウェアの場合、PDAが活躍できる可能性は高い。もちろん、同様に携帯電話にも活躍の可能性はあるのだが、このあたりはもう、ソフト開発の簡便さ次第だろうと思う。実際、煙草の禁煙ソフトぐらいなら、探せば携帯電話にもついてそうだ。

 例えば、人によっては、とても複雑な規則性で薬を飲まなければならない種類の人間もいるはずだ。そんな人のために、簡単操作で複雑な「投薬のパターン」を複数記録させておくと、投薬のタイミングごとにアラームが鳴ったり、さらにはどの薬を飲むべきかを視覚的に教えてくれる(例:カプセルの特徴まで表示される、とか)なんてソフトも「アリ」かもしれない。ちょっと困ったことに、それが存在することを、PDAを持っていない人々にどうやって知らせるのか?という面倒な悩みはあるけれど。…とかね。

 「血圧手帳 for Palm」というソフトを知って、そんなことを考えた。使用目的は限られるが、どうしても必要なキラーソフトってまだまだあるかもしれない。しかも、PCじゃなく、PDAだから意味があるってソフトが!

2004-12-18 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2004/12/10

正確には、皇帝ペンギンの上の手のひら…らしい。

 さて、昨日の記事「手のひらの上の皇帝ペンギン」でも速報で紹介したが、PalmSource社が中国のソフトメーカーCMSを買収して以来、米語圏のPalmコミュニティ周辺では大騒ぎだ。果たして、PalmOSをLinux上で開発するとはどういうことなのか?

 まずは、ITmediaの日本語記事を読んでみる。

■PalmSourceが中国のCMS買収、LinuxバージョンのPalm OS提供へ(ITmedia)

LinuxバージョンのPalm OSに進出する計画で、買収によって製品の幅を広げてあらゆる価格帯の携帯電話に対応したソフトを供給でき、世界で顧客層拡大につながると説明している。CMSは携帯端末向けのLinuxを開発しているほか、各種携帯向けアプリやスマートフォン向けOSを手掛けている。将来的に、これらソフトにPalm OSと同じルック&フィールおよびデータの互換性を持たせる計画。

 なんとなく、わかったような、わかんないような…。

 だもんで、Palmfanでも紹介されていたSimple-Talksの解説記事を読んでみる。

■Palm OS for Linux(Simple-Talks)

 とってもわかりやすい文章なので、詳しくは全文を読んで貰うとして、概要だけを無理矢理抜き出せば、以下のような感じ。

今回の発表はPalmSource社が独自に開発してきたPalm OS Coreの代わりにLinuxを用いるというものです。その上に載るPalmOS Surfaceは大きくは変わらないでしょう。Palm OS 5が登場したときにPalm OS CoreがAMXからPalmSource独自のCoreに代わってもユーザーが全く気がつかなかったように、Palm OS for linuxも見た目はこれまでPalm OSと全く変わらないでしょう。

 なるほど。上記記事には、しばしば勘違いされやすい「Linuxを搭載したZaurus」との違いも紹介されている。あはは、とっても的確!

2004-12-10 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2004/12/09

リスペクト?

 話題の携帯用ゲーム機「NITENDO DS」。その対応ゲームの中にこんなのがある!知ってた?

■ピクトチャット

文字メッセージや手書きのイラストを、チャット形式で他のDSとワイヤレス通信することが出来ます。
解説ページより)

 ふむふむ、とっても楽しそう。しかも、とってもPalmっぽい!

あれ?!

 …これってどっかで聞いたことがあるぞ。いや、遊んだこともある!

 そう思って、過去データを色々調べてみたら…

■PicChatパムpamu?

 このソフトは、かつて私も使ってみて、パーム航空時代の「Palm of the Year 2000」という表彰で「お絵書き手書きメモ」部門で次点に選んだほどのソフトだ。名作だった。

 どんなソフトかというと…

このプログラムは、赤外線通信を使ってもう一台の Palm とチャットを行うプログラムです。
(当然相手がいります。:)チャットと言ってもこのプログラムでは絵を送受信します。自分の Palm の画面上にリアルタイムで絵が描かれていく様子は一見の価値があると思います。ぜひインストールして試してみてください。

うん?

 しかも、ソフトの名称が「ピクトチャット」と「PicChat」って…。

めちゃくちゃ似てるゥ!(←宇多田風の甲高い声を希望)

2004-12-09 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

手のひらの上の皇帝ペンギン

 昨日、世間では、つーか、世界では、あのビッグブルー(IBM)がついにパソコン部門を中国のメーカーに売ったという話で盛り上がったいたのだが、一方、同じ米国企業のPalmSource社は、中国の携帯電話用OSメーカーであるCMS(China MobileSoft Limited)の買収が進んでいることを発表した。

PalmSource社がCMS社を買収

■PalmSource Acquires China MobileSoft, Will Develop Palm OS for Linux(PIC)

 PalmSource社によると、この合併によってLinux上で動くPalmOSの開発を進めるようだ。

 それにしても、このいきなりの発表には驚く!…と思ったら、PalmSource社ではそうしたリアクションを計算してか、プレスリリースの他に、以下の4つのデータを公開した。

■Press Release
■Open Letter to the Palm OS Community
■Open Letter to the Linux Community
■Frequently Asked Questions
■Presentation (PDF: 269 KB)

 流し読みした程度だと、これまでPalmOSコミュニティとともにやってきた活動をLinuxコミュニティにも拡大していく、みたいに読めたのだが?

参照●PalmSource社のサイトでもCMSのサイトでも今回の買収劇が発表されている。

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2004/12/08

冬だ!クリスマスだ!

 12月ということで…

Zire72シルバーバージョンの画像

■More palmOne Holiday Store Specials(PIC)

 …という訳で、palmOne社の直営ネットショップでは、早くもクリスマスシーズン(Holiday Season)真っ盛り!ほとんどの製品が米国内なら送料無料で、SDカードなどのアクセサリプレゼントがついてくる。他にも、199ドル以上のお買い物で10%OFFになったり、Zire 72の特製シルバー版が299ドルで50ドルのリベートと無料の金色スタイラスがついてくるなど、セールアイテムが目白押しだけど、日本ではクリスマスシーズンということで、恒例のアレが!

■XmasTree(Cafe de Palm)

 あなたのPalmだけでなく、心まで温まるクリスマス・プレゼント!

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2004/12/05

亜細亜的嫉妬

 地震ショックからすっかり立ち直ったように、次々とスクープを連発するNi:PUGサイトより!

■Treo650 本日米国発売(Ni:PUG)
■まだまだ進化するTreo600(Ni:PUG)
■Xplore M28 再来週バンコク上陸!(Ni:PUG)

9月に紹介したXplore M28 ですが、香港では既に発売され、クリスマス商戦を賑わせているようです。ネットで調べると、他には中国、マレーシア、タイで発売予定とあったので携帯電話量販店のJAY MARTに行ったらカタログだけ置いてありました。

 Treoシリーズがあって、Xploreシリーズがあって、こんな風にPalmOS搭載携帯電話が2タイプも出てる亜細亜諸国が羨ましい!

Treo600とXploreの比較写真

HKPUG.org(香港派楽用家協會)からの転載(画像をClickすると拡大画像が見られる)

2004-12-05 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2004/12/04

世界が認めた機能拡張

 実は、これまでに、いろんな種類のソフトを作ってきた山田さんだが、機能拡張ソフトというカテゴリは、いかにも山田さんらしい世界だ。

■PowerRUN:PalmGearで2004年の機能拡張ソフトNo1に選ばれました。(Simple-Palm)

 山田さんが日本でJ-OSを完成させた時、日本中の人々が彼の功績を絶賛しましたが、その素晴らしさに気づいた外国人はまだまだ少なかった。ですが、この「PowerRUN」のように、その後の彼のソフトにより、多くの外国人も彼の素晴らしさに気づくことが出来た。そのことを、日本人として素直に誇らしく思う。

2004-12-04 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2004/11/24

米国の76%、世界の30%。

 世界では30:48の比率が、米国だけに限ると76:24になるという。なんて地域差なんだろう!

■Palm OS US Retail Lead Gains 10 Points(PIC)

 世界市場ではWindowsCEに抜かれた!と話題のPalmOSだが、米国市場だけは別の話らしい。…という訳で、NPD社の調査結果によると、PalmOSの米国市場の出荷台数シェアが、前年同期よりも10%上昇したんだという。もちろん、相変わらずのトップだ。2003年9月期の66%から2004年9月期には76%に上昇したんだそうだ。ま、どっちにしろ、世界のPDA市場の縮小傾向に歯止めがかかってくれないと意味がないって感じじゃないだろうか?

 ちなみに、上記記事によると、PalmOSの好調原因は、Tungsten Eの凄まじい売れ行き(全PDAのうちの29%!)のおかげによるという。

参照●モバイルOS:シンビアンのシェアが50%突破(WIRED NEWS)

2004-11-24 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)