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2005/01/25
palmOneで激震!〜Todが退任、Edが暫定CEOに
このニュースには驚いた。とにかく、とっても驚いた!(新装開店!ソニ☆モバで見つけたニュース!)
■パームワンCEOが辞任、社長が暫定CEOに(NIKKEI NET)
米携帯情報端末(PDA)メーカー、パームワンは24日、トッド・ブラッドリー最高経営責任者(CEO、46)が今四半期末の2月25日付で辞任し、暫定CEOにはエド・コリガン社長(43)が就任すると発表した。ブラッドリー氏はCEO退任後も2005年5月期通期末まで顧問として同社にとどまる。その後の同氏の予定については、パームワンは明らかにしていない。CEO職を正式に引き継ぐ人材を選別する予定で、コリガン社長も候補に含まれているという。ブラッドリー氏は、プレスリリースで、「新たなことに挑戦する」ふさわしい時期だと思う、とコメントした。
palmOne社ではご存じのように、旧Handspring社の製品だったTreoばかりに注目が集まる日々が続いていた。もともと、旧Palm社が旧Handspring社を合併した時、どうしても世間的には「吸収してやった」というイメージが強かったのだが、その後の歴史は、旧Handspring社のスマートフォン技術に救われるpalmOne社というイメージだった。今回のCEO退任劇に、そうした背景がなかったとは言えないかもしれない。勝手な想像だが…。
さて、今後のpalmOne社だが、Colligan体制にこのまま移行するのではないか?どうせ旧Handspring社の勢力が復権するなら、かつてのようにJeff HawkinsやDonna Dubinskyがトップに返り咲くというアイデアもあるだろうが、かつてHandspring社の三本柱と称された三者の性格から考えると、もっとも人格的な幅のあるEd Colliganがリーダーシップをとることが、いまや寄せ集め所帯である同社の未来にとっては吉と出るだろうと思う。
こうして、想像通りに旧Handspring社の勢力がpalmOne社で主導権を握れば、1998年の夏に当時の親会社だった3Com社からの圧力に対抗してJeffとDonna、そしてEdの3人がPalm Computing社を飛び出して以来7年ぶりに、その3人が元の会社で主導権を取り返すことになる。その無駄なタイムラグはあまりにも長すぎたように思う。今後、この3人が同社で主導権を取り戻して、Treoシリーズがスマートフォントして高い評判を維持できたとしても、その未来は必ずしも薔薇色とは言えないだろう。
時代はスマートフォンすらもすっ飛ばして、次なる進化へと進もうとしているようにさえ見える。モバイルの未来は誰にも確信できていない。しかし、ひとつだけ言えること。palmOne社のパワーバランスは、これまでよりも自然な形へと戻りつつある。それだけはたぶん間違いないように思う。
天性の陽気さと抜群のバイタリティを持つ男、Ed Colligan。まさに今のpalmOne社には適任のCEOだと思う。(まだ暫定CEOだが…)
とにもかくにも頑張って欲しい!
2005-01-25 | Project Palm 直接リンク