2004/12/18
ハードを買わせるソフトの可能性
先日の記事「久しぶりに「買う理由」について」で、PalmOS用のダイエットソフトについて紹介した。てゆーより、「さすがダイエット。PDAがどうしても攻略できなかったユーザー層にあっさりと浸透している」というPC WEB記事の文章が印象的だった。実際、少し前にPalmOSユーザの知人からこんな話も聞いた。
彼が友人に、禁煙ソフトがインストールされたPalmOSを見せて自慢したところ、数日後、その友人から「こないだの禁煙マシンを買いたいけど、どこで売ってるの?」という相談を受けた、というのだ。
ところで、さっき読んだFocus of Internet -Blog-の最新記事で、同様のキラーソフトのことを知った。
■血圧手帳 for Palm(Focus of Internet -Blog-)
8月末、大動脈解離を患って大変な目に遭い、降圧剤の服用と血圧管理は欠かせない身体となってしまいました。それでもって血圧を簡単に管理できるソフトでも作ってみるか…と思ってたら、既にあったんですね「血圧手帳 for Palm 」。今や私にとってのキラーアプリです。
もちろん、上記のようにすべてのユーザにとってキラーアプリという訳ではないが、ある種の条件が揃った人にとっては欠くことの出来ないソフトになりうる。とくに、ダイエットだの、禁煙だの、血圧だのと言った、いつでもどこでも記録できることが何よりも大切なソフトウェアの場合、PDAが活躍できる可能性は高い。もちろん、同様に携帯電話にも活躍の可能性はあるのだが、このあたりはもう、ソフト開発の簡便さ次第だろうと思う。実際、煙草の禁煙ソフトぐらいなら、探せば携帯電話にもついてそうだ。
例えば、人によっては、とても複雑な規則性で薬を飲まなければならない種類の人間もいるはずだ。そんな人のために、簡単操作で複雑な「投薬のパターン」を複数記録させておくと、投薬のタイミングごとにアラームが鳴ったり、さらにはどの薬を飲むべきかを視覚的に教えてくれる(例:カプセルの特徴まで表示される、とか)なんてソフトも「アリ」かもしれない。ちょっと困ったことに、それが存在することを、PDAを持っていない人々にどうやって知らせるのか?という面倒な悩みはあるけれど。…とかね。
「血圧手帳 for Palm」というソフトを知って、そんなことを考えた。使用目的は限られるが、どうしても必要なキラーソフトってまだまだあるかもしれない。しかも、PCじゃなく、PDAだから意味があるってソフトが!
2004-12-18 | Project Palm 直接リンク