2005/10/26

ある種の地縛霊?

 ふと見かけた海外のニュースに、ずいぶん昔に書いた、ある文章のことを思い出した。

■携帯ウイルス:日本風の"幽霊"が表示される新種

フィンランドのエフ・セキュアは24日(現地時間)、携帯電話を狙うウイルスで、日本人風の女性画像が幽霊のように表示される新種に警戒を呼びかけた。ブルートゥース通信で広がるウイルスの変種で、「Cabir.AA」と名付けられた。「シンビアンOS」搭載機種が対象だ。
感染すると、「Spooky !!!」(怖い!)と表示され、髪の長い青白い女性の顔がじわりと現れる。日本のホラー映画の一場面のように見えるため、日本人関与の可能性もある。同社は公式ブログに画像を掲載した。
感染後は、ブルートゥースで近くの携帯に「INBOX.sis」というファイルの発信を開始する。これを受け取って、インストールしてしまうと被害に遭う。ただ、最初に見つけた1台に伝染するだけで、拡散力は強くない。

■地縛霊Hack!1.00

 もちろん私は、今回のウイルスの作者じゃないよ。

2005-10-26 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2005/02/01

振り回しても、振り回されるな!

 買いたい!…とまでは思わないけれど、とっても楽しいアイデアだな、と思った。

■携帯振り回してゴルフゲーム…ボーダフォン新機種発表(Yomiuri On-Line)

ボーダフォンは31日、携帯電話端末をゴルフクラブに見立てて振ることでボールを飛ばすゲームを内蔵した新機種「V603SH」(シャープ製)を2月中旬に発売すると発表した。

 これ、面白いね。実際に試した訳じゃないので使用感までは不明だけど、アイデアだけでもかなり面白い。

 こっちの記事に、ゴルフゲームを操作中の写真も出てる。

■携帯を振って操作できる「V603SH」登場(ITmedia)

 どうせなら、ピッチングなんかにも挑戦したいところだけど、やっぱり怖いのは「スッポ抜け」だな。駅のホームで突然後頭部に携帯電話が飛び込んできたら怖い!つーか、「スッポ抜け」なかったとしても、さっきの写真を見る限り、駅のホームで後頭部からガツンの可能性はないことはないかも!

 非常に面白いアイデアだけに、この辺の対策も練られているといいのだけれど。

2005-02-01 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2005/01/20

可能と便利のはざまで

 まずは、この画像を見て欲しい。

■この画像

 富士通製のPDAマシンの液晶画面の中で、MacOS Xが動いている!…ように見える。さて?

 以下の記事を読むと、どうやらこれは本当らしい。

■『ポケットPC』でマックを遠隔操作

サンフランシスコで『マックワールド・エキスポ』の展示会場をぶらついていようと、スペイン南部の海辺に座っていようと、テディさんはウィーンの自宅にあるマックを呼び出すことができる。無線のリモート接続を確立しているおかげで、オランダの富士通・シーメンス・コンピューターズ社製の携帯情報端末(PDA)の画面上でマックOS Xが動作する。まるで、このPDA自体にマックOSがインストールされているかのようだ。ペンネームでの登場を希望する長身のテディさんは、「こんなことができると言っても、誰一人信じてくれない。スクリーンショットだと思われる」と話す。「だが、自宅のマックでできることは何でもできる」

 噂には聞いていたし、その種のソフトが出ていることも知っていたが、実際にそれを実用的に使っている人の話というのは初めて聞いた。

「もちろん、ポケットPCのソフトウェアを使えば、電子メールのやり取りもウェブの閲覧もできる。ただし、米マイクロソフト社製なので面白くない。だから、ウィーンにあるマックOS Xのマシンにログインしている」とテディさんは話す。さすがに超高速というわけにはいかないが、テディさんはこのポケットPC端末からマックOS Xを完全にコントロールできる。電子メールを管理したり、ウェブページを見たり、マックにインストールした『アイTV(日本語版記事)』でテレビ番組の録画予約を行なったりしている。

 技術的に「出来る」ということと、「便利に使える」ということの差は大きい。果たして、本当のところはどうだろう?

唯一の問題点はキーボードやマウスがないことだ。テディさんは対策として、両手の親指の爪を伸ばしている。ポケットPCの小さなタッチスクリーンに表示されたコマンドを押しやすくするためだ。

 ところで、同様の操作、つまり、MacOS XやらWindowsやらを、PDAから遠隔操作するという芸当は、何もPocketPCじゃなくても、つまりPalmOSマシンでも出来たはずだが…?

テディさんはウエストバッグを指差し、「これが私のオフィスだ」と語った。ウエストバッグの中には、ポケット・ルークス720とデジタルカメラ、米パームワン社の『トレオ650』が入っている。トレオ650でもPowerBookにアクセスできるが、ポケット・ルークスに比べると画面が小さい。

 なるほど。ま、実際にテディさんがどの程度の「やせ我慢でこうした環境を使っている」のか、それとも「それなりに快適に使っている」のかは私にはわからないが、ちょっと羨ましいな。正直私は、PocketPCやPalmOSでMacOS Xを遠隔操作するよりも、普段持ち歩いているWIndowsの小型ノートパソコン上でMacOS Xを「実用的に走らせる」ことが出来るなら、これにまさる幸せはない!

 そういう意味で私はかつて、このソフトに夢を見たこともあったのだが…。(苦笑)

2005-01-20 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2005/01/19

繋がるということ。

 そもそも、こんなニュースが記事になっていること自体が、ちょっと不思議なのだが、実際、それを読んだ私もこのニュースをもとに記事を書いてしまった。なるほど、そういうことなのか!

■あの頃の笑顔、携帯で…鹿児島の小学校が“卒業アルバム”(Sankei Web)

 携帯電話で母校の思い出をいつでもどこでも見られる−。鹿児島市西別府町の私立池田小学校は18日、卒業生の名簿や顔写真、文集などを掲載した“卒業アルバム”を携帯電話で手軽に見られるサイトを開設したと発表した。
 従来の製本されたアルバムは持ち運びが大変なため「いつでも携帯電話一本でアクセスでき、内容も更新できるアルバムを」と、同校を運営する池田学園の池田真美副理事長が発案。今春の卒業生62人のために、同校職員らが専門家の指導を受けながら、約1カ月かけて完成させた。

 この記事を読んで、私は異常に感動してしまった。自分自身は卒業アルバムなどにとくに思い入れのない人間なのだが、こんな卒業アルバムなら欲しいな、と素直に思った。こんなとは…

 サイトに接続すると名簿や校歌などの項目が表示され、利用者は見たい項目を選択する。個人情報保護のため、名簿を見るには同窓生にだけ配布されるIDとパスワードが必要。住所や電話番号は掲載していない。
 名簿上で個人名を指定すれば、一人一人の顔写真と、卒業時に思い出をつづった作文を見ることができる。担任だった先生の一覧や、卒業の年に起きた国内外の主なニュースを写真付きで紹介するページも作成。今後は、卒業生同士が近況を報告し合うための掲示板も作る予定という。

 どう?

 具体的には、こーゆー卒業アルバムが一般化することで、新しいコミュニケーションの母体が生まれそうな気がする。とくに、自分が故郷を捨てた人間なせいかもしれないが、そう言う意味で注目しまい、恥ずかしいぐらいに興奮してしまった。

 ただし、IDとパスワードによるセキュリティが、素人お手製の簡易的すぎるものだとすると、非常に危険だ。とっても深刻な個人情報の流出が起きうるだろう。とくに、芸能人の出身校出身学年の卒業アルバムは、日本中から総攻撃を受ける可能性がある。それでも耐えられるだろうか?

 ま、そんないくつかの不安を考慮に入れても、とっても魅力的なアイデアだと思う。

2005-01-19 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2005/01/13

葛藤してるニュースたち

【追伸2あり】2005.01.14 03:30am

 ずっと議論が続いてきた携帯電話論争に、英機関がと〜〜〜〜っとも微妙な判定を下した。

■8歳以下は使用を控えて 携帯電話の健康影響で英機関(Sankei Web)

英政府の独立機関、英国放射線防護局(NRPB)のスチュアート理事長は11日の記者会見で、携帯電話の電磁波が人体に危険を及ぼす確たる証拠はないとしながらも、子どもの使用に注意を呼び掛け、特に8歳以下には使わせるべきでないと保護者に警告した。(中略)報告書は、携帯電話が人体に危険を及ぼすという「確たる証拠は目下のところない」としながらも「不確実性も残っており、はっきりするまでは予防的なアプローチが必要」とした。

 かなり思い切ったニュース。

 でも、このニュースに関してはちょっと気になることがある。というのも、サイトによってニュースのニュアンスがちょっと、どころか、かなり違うのだ!

 Sankei Webと同様、「8歳以下の携帯使用」にまで触れているのは、メジャー系では以下の2サイトのみ。

■8歳以下は携帯ダメ・英政府機関理事長が警告(NIKKEI NET)

報告書は、携帯電話が人体に危険を及ぼすという「確たる証拠は目下のところない」としながらも「不確実性も残っており、はっきりするまでは予防的なアプローチが必要」とした。PA通信によると、理事長は携帯電話の人体への影響を指摘したこれまでの研究を「完全に無視することはできない」と述べ、3歳から8歳までの幼児・児童が携帯を持つことは「絶対に正当化できない」と訴えた。

■8歳以下の携帯電話は危険 英機関(CNN)

万が一その危険があった場合、子供は大人の何倍も危険にさらされることになると述べ、「3歳から8歳の幼い子供に携帯電話を買い与えるのが正しいこととは、とても思えない」と警告した。

 ところが、Mainichi Interactiveは、記事の中に「8歳」という言葉すらない。

■携帯電話:「人体に悪影響与える証拠見られず」英調査(Mainichi Interactive)

2000年に同機関が発表した「スチュワート報告書」のアップデート版にあたり、「決定的証拠は見当たらないが、事実関係が明らかになるまでは注意深い利用が望ましい」という前の報告書の結論を踏襲している。当初大きく取り上げられた子どもの使用への危険性に関しては、前回同様「特別に注意を払うように」と呼びかけている。

 記事タイトルがタイトルだけに、上記3サイトとは逆の結果にもとれる記事になっている。

 似たような記事は、メジャー系とは言えないが、WIRED NEWSにも見られる。

■英政府機関調査「携帯電話、健康への悪影響は確認できず」(WIRED NEWS)

当初大きく取り上げられた子どもの使用の危険性に関しては、前回同様「特別に注意を払うように」と呼びかけている。

 この記事を読む限り「8歳以下」云々の衝撃的な要素は、なぜか省かれている。一方、

■「子供に携帯電話を使わせるべきでない」、健康への悪影響で英国(IT Pro)

また米メディア(InfoWorld)によると、英国のIndependent Expert Group on Mobile Phones(携帯電話に関する独立専門家グループ)は2000年に、「子供は大人と比べ、一生で携帯電話を利用する期間が必然的に長くなる。子供は神経系統が発達段階にあるほか、頭の組織がエネルギを吸収しやすいため、放射電磁波の影響を受けやすい可能性がある」と注意を促している。

 CNETで見つけた上記のIT Pro記事は微妙。「8歳以下」という言葉こそないが、子どもの危険性についてだけはちゃんと指摘している。この記事なんかがまさに、今回の記事の裏にある葛藤を現しているように見える。

 ところで、メジャー系ニュースサイトのうち、asahi.comとYomiuri On-Lineには、13日0時時点、該当記事が見当たらなかった。asahi.comなんかはCNN日本語版とは提携してるはずなのに!…もうちょっと待ってみよう!

 ちなみに、Googleニュースで調べると…

参照●今回のニュースを載せたニュース系サイト

【追伸】2005.01.13 09:00am

 さて、最初のニュースを書いてから9時間近くたったが、asahi.comとYomiuri On-Lineでは、上記ニュースの関連記事がまだ出ていないか、あるいはすでに出ているが私は発見できないでいる。そんな中、通信社系のニュースは当然のように、とっくの昔に出ているので紹介しておく。

■8歳以下は携帯使用ダメ! 英政府機関の理事長が警告(共同通信)

英政府の独立機関、英国放射線防護局(NRPB)のスチュアート理事長は11日の記者会見で、携帯電話の電磁波が人体に危険を及ぼす確たる証拠はないとしながらも、子どもの使用に注意を呼び掛け、特に8歳以下には使わせるべきでないと保護者に警告した。

■子供にケータイ使わせるな=英委員会が勧告—危険の有無未確認で(時事通信)

NRPBのウィリアム・スチュアート委員長は報告書の発表に当たって記者会見し、8歳未満の子供にはケータイを与えるべきでないと述べた。報告書は、子供の神経組織はまだ発育中のため、放射線の影響を受ける危険が大きいかもしれないと述べている。子供の頭部の組織は大人よりもエネルギーを吸収するという。

 時事通信はさらに、上記のような写真を載せて、以下のキャプションをつけた。

写真はケータイでおばあちゃんに電話するマネをする英国の幼児

 さらに、スポーツ新聞系のニュースサイトも次々と記事を載せている。しかも、かなり詳細な内容だ。まずは、日刊スポーツ!

■「8歳以下は携帯持つな」電磁波予防(日刊スポーツ)

日本の総務省や国内の携帯電話各社は、当面静観する構え。NTTドコモは「『警告』を、否定することはできない」としながらも「国内で定められた(電磁波の)防護指針を守り、基準より低い数値で端末を作り、安全に配慮している」と強調した。NTTドコモが01年に行った調査では小中学生の4人に1人、24・5%が携帯を持っており「年々普及が進んでいる」状況で、子供の携帯所持率は高い。社団法人電波産業会では「国内の研究では子供に悪影響が出たという結果は出ていない」としている。

 ドコモのコメントもしっかりと伝えている。続いてサンスポ。

■8歳以下の携帯使用はNO!英・放射線防護局、警告(サンスポ)

スチュアート理事長の発言は、NRPBの報告書「携帯電話と健康」に関する会見で出た。「10代のお子さんをお持ちの方なら、防犯のため携帯を持たせることはもっともで、それは個々の自由です。しかし、3歳から8歳までの子供の携帯使用は絶対に正当化できません」わが子のことは万国共通で心配性の保護者にとり、聞き逃すことなど到底できないセリフだ。電磁波と健康被害との関連については世界中で研究が進められている。2000年に英政府の依頼で専門家グループがまとめた報告書は、子供の頭蓋骨(ずがいこつ)が大人に比べ薄いため電磁波が透過しやすく、危険性が高まると指摘。16歳以下の携帯使用を緊急時に限るよう提言した。今回の報告書は電磁波の危険性について「確たる証拠はない」としているが、理事長は「(従来の研究を)無視できない。予防的なアプローチが必要だ」と訴えた。

 「8歳以下」どころか「16歳以下」という年齢まで紹介している。かなり踏み込んだ内容。ややスキャンダラスな書き方とも思えるが、記事内容からすると、それほどの違和感は覚えない。

 ただし、現時点(13日午前9時)では、報知新聞系のニュースサイトとスポニチ系のニュースサイトには、上記関連のニュースを見つけることが出来なかった。どうやらまだウェブでは発表されていないのか、私が見つけ損ねているらしい。

【追伸】2005.01.14 03:30am

 その後、読者の増田新さんからの報告によると、asahi.comにも同内容の記事が出た。

■携帯電話「8歳未満は使わせないで」 英専門機関が警告(asahi.com)

警告を出したのは、英保健省の管轄下にある独立研究機関である放射線防護局(NRPB)。3〜7歳の使用は「妥当でない」とし、8〜14歳については、保護者の判断にゆだねるとしながらも、通話時間はできるだけ制限し、メールの使用をすすめている。

 うん?メールならいいんだ?え?メールって携帯メールのこと?…ちょっと混乱!

 ちなみに、記事のタイムスタンプを見ると「(01/13 16:19)」とあるので、もっとも早いニュース系サイトにこの記事が出てから16時間以上も遅れた記事掲載ということになる。やっぱり、影響の大きいニュースと言うことで慎重になったのか?

 一方、asahi.comと並んでこのニュースを扱っていなかったYomiuri On-Lineの方は、どうやら私の探し方が悪いらしく、翌日未明になってもいまだ見つからず。果たして?

2005-01-13 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2005/01/08

iPodなのか?Phoneなのか?〜iPod Phoneの噂

 読者のkitさんから「iPod Phone」なるアイテムについて、以下のような記事が届いた。

この記事を見て、うすら寒くなりました。
 
■Motorola previews iTunes phone(Apple Insider)
 →●モトローラはiTunes電話を下見します。(Excite自動翻訳)
 
■Motorola Previews iTunes Phone(PC Magazine)
 →●iTunesが電話をするモトローラプレビュー(Excite自動翻訳)
 …※Macお宝鑑定団 2005/01/08記事に紹介あり
 
 2年遅れて出てきた腕時計含め、PalmOS含むPDAは、今年出るiPod Phoneに負けるのは必至。機長殿のコラム3826抜粋「その実現はもしも順調にいったとしてもまだまだ先のことだと思う。」が、他社先攻。一番恐れていた携帯電話、それもブランド力たっぷりのシリコンiPodです。
 
実際のモノをみないと機能(できること)がわからないですが、勝手に想像すると...
 
・アドレス帳ー特に電話の展開/リンク
(写真撮影から画像付きアドレス帳へ発展)
・iSync同期のスケジュールとフォト展開/ビュー
(JPEGやBMTも展開へ、即発展)
・ゲームアプリ
(これはアップル次第で、どうとでもなる。対応無くともモトローラがやっちゃう。)
・ボイスレコーダによる音声メモ
(iSync+音声認識ソフトによる文章への展開へ発展)
・PtoPの名刺交換?
(データ転送へ発展)
・個人データメモリ
(USBメモリの代替へ発展)
 
...などなど。PalmOS機なぞ、もはや不要となっていく...という流れが...私には見えてしょうがないのです。さらに、他社(例えばインテリシンク株式会社 (旧社名:プーマテック ジャパン株式会社))Syncアプリが業務アプリ(notes)とiPod間でSyncできたら、私は確実に乗り換えます。(それでなくても乗り換えるでしょう。電話会社を変更してでも...)
 
PalmOS機に愛着があり、今でも毎日使っていますので「やられたー」という気持ちでいっぱいですが、反面、PalmOS機を最初に購入しようと思った「熱い」高揚感でいっぱいでもあります。
 
...「っ早く出ろ〜!」でしょうか...

 あはは、気持ちはわからないでもない。でも、携帯電話としての機能を増やすだけなら、今のPalmOSでもそこそこは出来ると思うし、Treoシリーズがまさにそうだったりする。また、PocketPCなどもそれは実現している!もちろん日本じゃなくて欧米の話だ。日本でこれらのマシンが発売されていない理由は、技術的な理由じゃなく法律&業界内部的な理由による。

 なので、今回のiPod Phoneというマシンについて考えるときに問題となるのは、ユーザがそんなマシンを望むかどうか、という一点に尽きるだろう。確かにiPodブランドというのは今、素晴らしいアドバンテージを持っている。だが、それだけのことだと私は思う。

 確かにiPod機能が追加されてバッテリ消費が邪魔されない携帯電話が出れば、私は今すぐそれを買うだろう。でも、バッテリ消費量を気にしながら音楽を聴かなければならなければ、それだけで私はその機種を買う気が起こらない。また、音楽プレイヤーのインターフェースとして私はiPodが大好きだが、あれに携帯電話のインターフェースを追加してうまくまとめることが出来るかどうかはまったく別の話だ。それに成功したら、当然私も欲しいと思うだろうが、今はまだ何とも言えない。同様に、価格もどうなることやら!

 だからiPodよりもPalmOSマシンの方が素晴らしいとも、もちろん思わない。それはいつも書いている通りだ。そんな簡単な問題じゃなくて、携帯電話そのものが、あとはどんな機能を追加してもちゃんと売れるんだろうか?という大問題を抱えている。携帯電話ならば作れば売れるという時代でもない。なかなか難しくて面白いモバイルの世界だ。

2005-01-08 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2004/12/28

指グラフィティ

 手書き文字入力と言いながら、これまでは必ずスタイラスとセットだったように思う。実際には爪の先で入力したこともたびたびあるけれど、指の腹で書ける手書き入力ってのは、これまでなかったように思う。

■キー押し不要、なぞる携帯 アルプス電気が新技術(asahi.com)

アルプス電気は、携帯電話機の「入力キー」の周辺を指でなぞるだけで、どんな文字や数字がなぞられたかを認識し、画面に入力できる特殊なセンサー技術を開発した。例えば「A」と指でなぞれば、画面にAが入力される。将来、携帯電話に搭載されれば、キー入力が苦手な中高年世代も簡単に文章が書けるほか、ゲーム機を扱う感覚で電話操作ができる。06年度中に製品への組み込みをめざす。

 でも、結局、PDAがぶつかったのと同じ問題にぶつかってしまいそうな気がする。そう、曖昧さをどこまで吸収できるのか?

2004-12-28 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2004/12/22

続・モバエロ

 先日、記事「モバエロ」でモバイルとエロの関係性について書いたばかりだが、その続報だ。いや、続報と言うよりはその上級編と呼んだ方がいいかもしれない。

■「大人の玩具」に変身? 携帯電話(WIRED NEWS)

以前のコラムで、私は『トレオ650』(Treo650)が欲しくてたまらないということに触れた。トレオ650は携帯電話だが、カメラやMP3プレーヤー、電話帳やスケジュール管理の機能も備えている。シャツのポケットに入るほどのサイズでありながら、ウェブの閲覧、電子メールのチェック、インスタント・メッセンジャー(IM)でのチャット、スプレッドシートの作成、『Microsoft Word』(マイクロソフト・ワード)文書の編集も可能だ。

 …というきわめてまともな一文で始まるこの記事は、この冒頭の文章以降、そりゃもうこれでもかってほどのエロの嵐が吹き荒れる記事だ。リンク記事なども、まともな職場等では絶対に開けない種類のものだ。しかも、記事中にはかなりアケスケな描写も登場するが、記事の筆者は女性である。しかも、最近私もいろんな意味で注目をしているWIRED NEWSのライター、Regina Lynn女史だ。

 なので、非常に興味深い情報と独自の性哲学に満ちた以下の文章については引用もしないでおく。各自で読んで欲しい。人によっては嫌悪感を抱く場合もあると思われる。Regina Lynnという名前は、私にとって、インリン・オブ・ジョイトイ並みのキャラクターとして印象づけられてしまった。

参照●ある種のチャレンジャー(Project Palm)
  ●Regina Lynnはホラ貝を吹く夢を見るのか?(Project Palm)

2004-12-22 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

自動車の発明から排ガス既成までだって半世紀以上

 携帯電話に関しては、正直どっちなんだよ〜?と誰もが思っているのが以下の話題だ。そう、携帯電話が人体にどの程度のダメージを与えているのか?それともまったくそういう影響はなくて、とっても便利でチャーミングな道具に過ぎないのか?…いったいどっちなんだよ、という問題。

■「携帯の電磁波がDNAにダメージ」と欧州の研究者(ITmedia)

この研究は実験室環境で行われたもので、健康上のリスクを証明するものではないが、実験室の外でも同様の影響が見られるか研究する必要があると科学者は話している。

 これまでの「いきなり危険だよ!」って研究発表よりは謙虚なところが、逆に気になった。とにかく、実は私も携帯電話愛好家としては、そこに何の問題も抱えていないことを希望しながらも、ある種の学者グループに比べると、携帯電話系の研究者が口を揃えたように「まったく問題ありませんよぉ」と答えていることが多いのがちょっと気になっている。

 もうちょっと「多少は問題あるけど、これぐらいなら大丈夫ですよ」とか言ってくれたら嬉しいのに、と思いつつ、これだけモバイルの世界の技術革新が凄まじいと、技術が開発されてから市場に飛び出すまでにいったいどれほどのチェック期間があったのだろう?とも疑問に思ってみたり。

 とにかく、私を納得させる意見を、私はただただ求めているだけなのだ!

 実際、ドイツ人のベンツさんとダイムラーさんがガソリンで走る自動車を発明したのが1886年のこと。以来、自動車はもの凄い勢いで世界に広まっていった。いわゆる自動車の大量生産が始まったのが1908年というから20世紀の初頭。ところが、自動車の排ガスが人体に悪いとわかってそれを世界的に規制したのって、正確には知らないけど、どんなに早くても1960年代だよ。遅けりゃ1970年代。つまり、採用されてから国家と企業が共同して問題点の修正を開始するまでに60年近くもかかっている。それまではひたすら「便利!便利!」で突っ走ってきた訳で、実際みんなもそれで大喜びだった訳で、とにかく願う。研究を!

2004-12-22 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2004/12/20

たった一人のためのデザイン

 落合博満の「俺流携帯電話」とか発売したら、ちょっとだけ面白いかも。帰宅が遅くなると、液晶画面に信子夫人の動画が映って、もの凄く叱られたりする。

■ユーザー層に合わせて携帯電話をデザイン(WIRED NEWS)

そこで今回のプロジェクトでは、アロイ社のデザインチームは、実際のデザインに取りかかる前にまず異なるユーザー層を代表する人々から話を聞くことにした。(中略)その結果、各人のニーズに合わせた4種の携帯電話が完成した——(老眼の)ローマンさん用の『インクルーシブ』、育児休暇中で携帯を使う機会の少ないピアソンさん向けの『エッセンシャル』、金融コンサルタントで仕事に携帯電話が欠かせないハミロスさんのための『24/7』、そして、見た目がかっこよく、友達と音楽を共有できる携帯がほしいという10代のトラビスくんにぴったりの『V−マックス』だ。

 記事中にもあるように「世の中をあっと言わせるほどの目新しさはないが、それぞれに特色がある」とは言える。実際、実用性はともかく、そのアプローチはいいと思う。「個人」というのは行きすぎだが、ユーザ本意のデザインという視点は間違いない!

 これで「たった一人」じゃなく、同類多数のモニタリングに成功すれば、かなり有意義な結果が出ると思うのだが…。かつては、使えるだけで売れた時代もある。ところで、この記事を読みながら、携帯電話の分野でも、メーカー側からのこうした熱心なアプローチが必要な時代が来たんだな〜とつくづく思う。実際、日本の携帯電話業界でも、長らく殿様商売だった某キャリアも…。

2004-12-20 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2004/12/19

モバエロ

 PalmOS創生期にもエロ系のサイトがいくつか誕生したものだが、今まさにブームの真っ盛りにあるiPodに画像機能がついたということでエロ系の企業がさっそく動いた。しかも、そっちの分野ではおそらく最大手のひとつが動いた。

■PlayboyがiPod photo対応コンテンツを無料公開(ITmedia)

アダルト業界がついにiPod人気に目を向けた。iPod photo向けコンテンツを、アダルトコンテンツ大手のPlayboy.comが公開した。(中略)ダウンロードされるのは、zipファイルにアーカイブされた25枚のJPEGファイルで、画像はPlayboy Cyber Clubという同社の有料アダルトコンテンツの中からピックアップされたもの。

 という訳で、さっそくモバイル研究のために、ダウンロードしてみた。あえて、もう一度書く。さっそくモバイル研究のためにダウンロードしてみた。おもに研究のためにダウンロードしてみた。

■iBod(Palyboy.com)

 すると!

 あはは。まあ、可愛いものである。Palyboyのセクシーなモデル達による、爽やかな、そう、とっても爽やかな画像がiPodに最適化された大きさのjpg画像としてダウンロードすることが出来る。そう、別に画像対応のiPodを持っていなくても閲覧は可能なのである。ただし、画像はひたさら爽やかだ。もっと爽やかさよりも濃厚な何かを求めた人は悔しがるか、キレるかもしれない。

 ただし、よく見ると意外な発見もある。世界中の美女達が集まっている美女たちの写真の中に、Hiromi Oshimaという名前の女性がいる。どう見ても日系人である。彼女のオフィシャルサイトを見ると、いきなり邦楽のメロディが大音響で流れるので要注意!ただし、こっちにはiBodよりも多少はエロティックな画像もアップされている。Biographyのページを見ると日本生まれの日本育ちだとか!

 いかん、モバイルの話だったのに!いつでも、技術がブレイクする寸前にはエロがミッシングリンクの役割を果たすとか何とか、適当な理屈でも呟いて頭がいいフリとかしてみようと思ってたのに…。

2004-12-19 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2004/12/17

ワガヨノ春

 なんか、数年前のPalmOS製品を思い出すね。1996年から2000年の年末まで、PalmOSはまさにこんな扱いで紹介されることが多かった!

■クリスマスギフトにiPodは無理? 全米で品不足に(ITmedia)

 この記事には驚くべき事が二つ書いてある。その一つはこの数字!

コンシューマーの間で、iPodはソニーの初期のウォークマンよりも速いペースで売れている。Piper & Jaffrayのアナリスト、ジーン・マンスター氏の推定では、ウォークマンの販売台数が約600万台に達したのは、発売から6年目のことだった。これに対しAppleは、その半分の期間でほぼ同じ数のiPodを販売した。iPodは発売から3年目で販売台数が500万台を超えたが、20年の歴史の中で3億台売れたウォークマンに比べるとまだ小さく見える。

 そしてもうひとつがこの数字!

多くのアナリストが驚いているのは、D&M Holdings傘下のRioやDellなどのライバルが低価格の改良されたデバイスを投入しているにもかかわらず、iPodの市場シェアが毎月伸びているという事実だ。HDD搭載デジタル音楽プレーヤー市場でのAppleの10月の市場シェアは、前年同月の81%と比べて92.7%に伸びた(NPD Group調べ)。

 しばしばデザイン性やオシャレさだけが強調されるが、使ってみた感想としては、ちょっとしたユーザーインターフェースの使い勝手の良さと、デスクトップパソコンとの連携の手軽さが、圧倒的な魅力としてクチコミ購入を呼んでいるように見える。

 実はこのiPod、PDAのおもだった機能も実行可能なように作られている。先日も「久しぶりに「買う理由」について」でも書いたように、「買う理由」の重要性がわかっていたApple社は、iPodのPDA機能がどれほど頑張っていようとも、それを表だっては宣伝していない。それがユーザの「買う理由」をシンプルに整理しているように見える。そんなiPodの話をそのままPDAに持ってくるのは無謀な話だが、決して無茶な話だとは思わない。

 ところで、Apple社製品といえば、いつも本社よりも熱心なエバンジェリスト達の活躍が話題になるのだが、それは今回も登場した!

■『iPod』ファンが自主制作したCM、ウェブで話題に(WIRED NEWS)

 現物を見たけど、本当に素晴らしい!思わず楽しくなってしまうビデオ作品に仕上がっている。

2004-12-17 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

夢想の余地

 どうしても想像してしまう。したって無駄とは思いながらどうしても…!

■海外でそのまま使える「新FOMA」 ドコモが発売へ(asahi.com)

NTTドコモは16日、海外でもそのまま使える第3世代携帯電話「FOMA」の新機種「N900iG」(NEC製)を25日に発売する、と発表した。海外の携帯電話事業者と提携し、相互接続(国際ローミング)を可能にした。香港や英国からはテレビ電話もできる。国際ローミングが可能な端末はau(KDDI)やボーダフォンも展開しており、ドコモもビジネスマンを中心とした需要増を見込んで対抗する。

 逆もまた真なり!…とか言いたいところだけど、そうは簡単にドコモの問屋が卸してはくれない。残念!

 しょうがないので…

参照●2004/12/11(Hacker Dude-san's Page)

palmOne Treo600シリーズで日本語を扱うためのJ-OS for Treo 2.4b1です。(中略)palmOne Treo650をサポート

 ●Treo 650でWiFi!(pocketgames)

とうとうpalmOne WiFiカードがTreo 650で動いたらしい。

2004-12-17 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2004/12/16

久しぶりに「買う理由」について

 クリクラ!で見つけた以下の記事がとっても気になったので、今日はその話。

■未曾有のダイエットブームの波がモバイル端末に(PC WEB)

 で、まずは、クリクラ!とほぼ同じ箇所を引用してみる。

ただ、試用者の間でWeight Watchers On-the-Goは大好評である。そのコメントを見ると、PDAとか、スマートフォンとか、もちろんPalm OSという言葉は出てこない。中にはPalmデバイスをWeight Watchersが作っていると思って、「おまけの住所録も便利ね」と言い放つ人もいる」と言い放つ人もいる。う〜〜ん、さすがダイエット。PDAがどうしても攻略できなかったユーザー層にあっさりと浸透している。

 まず、最初に簡単に説明しておくと、記事中に出てくる「Weight Watchers On-the-Go」というソフトとは以下のようなものだ。

Palm OSデバイスに25,000以上の食べ物のポイント情報が収められ、食事をしながら数タップでポイントを追加できる。それらの情報は簡単にオンラインアカウントと同期できる。

 実はこのアイデアは、それほど新しいものではない。過去に類似の製品が、ま、規模はともかくあったように思うし、実は今から3年以上も前に、女性専用のPalmOSユーザグループの人たちがこういうソフトを自分たちで作れない物かと研究しているという噂を聞いたことがある。こうしたアイデアの先にある、ひとつの完成品なんだろうと想像する。さて、改めて冒頭の台詞に戻る。例えばこの一文だ。

中にはPalmデバイスをWeight Watchersが作っていると思って、「おまけの住所録も便利ね」と言い放つ人もいる。

 クリクラ!がこのあたりのコメントをどんな理由で引用したかは不明だけど、「PDAは今、機能よりもデザインよりも、買うための理由が必要だ」という私の持論にも近いこのコメントが、PDAの現状をかなり突いていると思う。

 さらに、この記事が鋭いなと感じたのは、以下の文章による。

PDAの販売台数が急減、話題のスマートフォンも一部のビジネスユーザーの枠を超えられない。そんなハンドヘルドの行き詰まり状態を判っているのかな? と思える発表ラッシュである。

 補足すると、「発表ラッシュ」というのは、前述の「Weight Watchers On-the-Go」のような製品が他にも出てきたよ、という話だが、私が問題にしたいのは、その直前に出てくる「話題のスマートフォンも一部のビジネスユーザーの枠を超えられない」という言葉だ。

 PDAの不振については、しばしば携帯電話がその役割を代行しつつあるから、という説がもっともらしく横行しており、実際、そういう面も多い。しかし、このサイトでも何度か取り上げてきたように、私やこのサイトの読者がTreoのようなマシン、あるいは、電話機能を持ったPocketPC、つまり、スマートフォンのような奴に憧れるほどには、世間の人間はそんなものには憧れちゃいない。ここでも理由は簡単だ。「買う理由がない」からだ。こうなってしまった理由はただひとつ。世界が20世紀末の頃のように、ただただ楽観的なだけではいられなくなったからだ。そのために、もう少しだけ、自分のことを自分で考える必要が出てきた。

 同じようなことは、何もPDAやスマートフォンの世界の話だけではない。パソコンの世界でも進んでいる。だから、「買う理由がない」パソコンはどんどん売れなくなっている。IBMなんて会社は「買う理由」を作る会社になって、パソコンそのものは売らなくなっちゃった。ある種、時代を象徴している。ちなみに、Microsoft社という会社はずっと「買わないこと困る」理由でユーザを攻めてきたが、今、大きな過渡期に来ている。Apple社という会社は「買う理由」の多くを今でもデザイン性や優越感などに求めており、そのためパソコンの方はメジャーにはなりきれていない。

 もちろん、「買う理由」などは主体的なものだから、「だって私は欲しいもん!」と言ってしまえば、それだけで「買う理由」にはなる。でも、そんな話はここでしたいとは思わない。趣味でこっそりとどこかのんびり出来る場所で気心の知れた人間としたいと思う。替わりにここで言いたいのは、一般庶民の「買う理由」だ。一般庶民というのは少し絞りが甘すぎるので、まあ、「一般消費者」ぐらいでもいいか。ここに製品を売るなら、今、「買う理由」が絶対にいる。ラーメン屋でも少し前なら「流行っている」というだけですぐに行列が出来たが、今では、流行っていても味が不味いと、すぐに行列はなくなる。そういう時代になってきたと思う。

 そうやって考えると、スマートフォンすらもPDAに取って代わるとは思えない。それはちょうど、iモードは今でも大ヒットを続けているけれど、あれらの機能を使いこなしている人は非常に少ない。価格が安くて、他の機能を使いこなさなくてもそれなりに元が取れるから使っているだけだったりする。なんだか、ある時点から「良さげ」というだけでIT製品が売れることが少なくなってきたような気がする。それ以前だと意外に「良さげ」というだけでIT製品が売れたりもしていたように思うのだけど。そんなことを考えていると、クリクラ!で以下のような記事も見つけた。

■シャープ、電子辞書を7割増産・今年度100万台(NIKKEI NET)

シャープは今年度の電子辞書の生産を前年度比約7割増の100万台に引き上げる。販売が好調な高機能のカラー液晶機を2.5倍にするほか、従来型も機能を強化して生産・販売を伸ばす。携帯情報端末(PDA)の販売が伸び悩む中、電子辞書を携帯情報機器の新たな収益源に育てる。

 今からどうかは、結構微妙だけど、少なくとも電子辞書には今のところ、一般消費者が「買う理由」がある。ところが、PDAになった途端に、それはきわめて希薄になる。あるいは、一部マニアだけの熱烈な理由になる。う〜む。

2004-12-16 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2004/12/13

ハード戦争のフリをしたソフト戦争?

 20世紀末から始まった「ポケットの中に入れる電子機器アイテムの戦争」は、黙々と続いている。完全なるイチ抜け勝者である携帯電話の次に来るのはどれなのか?MP3プレイヤーなのか、電子ゲーム機なのか、はたまたPDAなのか?ちなみに私の場合は、携帯電話とPalmとMP3プレイヤーだ。だから、どれもサイズはみんな小型。でないとポケットが壊れる!

■ソニーvs.任天堂、Xマス商戦の目玉は携帯ゲーム機 (asahi.com)

ソフトを含めたゲーム市場の規模は97年の7500億円から03年の4500億円へ縮小。子どもや若者より年長の大人のファン層拡大が緊急課題だ。ファンの中心である5〜24歳は2644万人。25〜40歳の方が2724万人と多い(11月1日現在、総務省概算)。しかも子どものころから家庭用ゲーム機に親しんできた「団塊ジュニア」を含む。こうした世代を取り込む工夫が今冬の新型機には目立つ。

 2644万人vs2742万人という比較は、面白い!

 そして、ターゲットをオトナにするにしろ、コドモにするにしろ、今度の携帯化は、ただ単にマシンが小型化する以上の意味を持っているように思う。ただひたすらにゲームパワーに頼ってきて、気がついたら開発者も、時にはユーザも追いついてきていなかったというゲームソフト戦争のリセットだと思う。さて?

2004-12-13 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2004/12/10

最高に下らなくて、最高に素敵な製品!

 それは、まったく新しい携帯電話だ。なんと、土に埋めるとヒマワリが咲くというのだ。比喩じゃなく!

■土に埋めると花が咲く携帯電話(WIRED NEWS)

 英ウォリック大学はこのほど、土に埋めると分解し、花が咲く携帯電話を開発した。生分解性プラスチックを使って実現し、ミニ・ヒマワリが咲く試作機を披露した。使用済み携帯の処理対策に貢献できるという。開発したのはケリー・カーワン博士ら。携帯電話の外装を生分解性プラスチックに変えるとともに、種を埋め込んだ。内部の電子部品を取り除いて堆肥に埋めると、バクテリアによって数週間で分解され、発芽する。

 あはは、別に分解されて土になってくれれば、何もヒマワリまで咲かなくてもいいと思うが、こうしてヒマワリまで咲かしちゃうところが、このプロジェクトのチャーミングなところ。うん、いいな、こーゆーおバカな計画。

 下記の小型写真だけ見ると意味不明だけど、クリックすると見られる超大型写真を見れば、意味がわかる。でも、本当に、下らないぐらいに大きな画像なので要注意!(400KB弱)

土に埋めるとヒマワリが咲く携帯電話の画像

 この画像のチャーミングなところは、キュートな携帯電話のデザインや、すでに植木鉢に埋められた携帯電話じゃなくて、中央でしゃがんでいる男性の表情!どうしちゃったんだよ、ベイビー?!

 もしもあなたのネット環境が恵まれているなら、ヒマワリが咲く携帯電話の証拠写真が、他にもいくつかあるよ!
■分解前の携帯電話
■まあ、まともな写真
■お前は誰だよ?
■もっとも意味不明な写真。その表情は?

 別ページにある動画を見ると、どうやら謎の男たちは関係者たちらしい。なぜかみんなファッショナブル!

 とにかく、無茶苦茶に下らなくて、無茶苦茶に素敵なプロジェクト!

参照●Researchers compost old mobile phones & transform them into flowers(Warwick)

2004-12-10 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2004/11/29

SL二強時代へ

 う〜む、どうしてもあのOSのことを思い出してしまうよな〜!無理とはわかっていても、ネ。

■シャープとソニー・エリクソン、FOMA開発で協業(ITmedia)

Symbian OSを使った基幹ソフトウェアを共同で開発し、ハードウェアも部分的に共有化する。ソフトウェアプラットフォームは、ドコモと富士通が開発したものを使う。

 う〜ん、残念!ソニー・エリクソンなら、Symbian OSを使わなくても、もうひとつ独自の魅力を持ったOSが手近にあるのに〜!ま、部門は全然違うんだろうけど…。

 これで日本のケータイOS市場は、NECとPanasonicの2社がLinuxで、残りの4社(富士通、三菱、シャープ、ソニー・エリクソン)がSymbian OSという住み分けに!

2004-11-29 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2004/11/25

攻めるブラウザ

 先日、PCとの連係機能を追加したばかり!話題のケータイ用ブラウザがまたまた進化するようだ。

■jigブラウザ、RSSリーダー機能を追加(ITmedia)

jig.jpは11月24日、PCサイトが閲覧できるフルブラウザ「jigブラウザ」に、RSSリーダー機能(用語参照)を追加した。この機能により、RSS配信に対応したWebサイトの新着情報を、迅速にピックアップできるようになる。サービスは11月25日より開始される。

 PC並みのウェブブラウジング環境を目指すケータイ用ブラウザのはずが、RSSリーダーに対応するってのは、ある意味、矛盾しているようにも見えるけれど、とにかく実用性でiモードで出来ないことをどんどん実現しちゃおうという野心として評価したい。

2004-11-25 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2004/11/23

恐怖!髑髏携帯

 ある日、あなたの携帯電話の画面がこんな風(リンクされたページの中程の写真!)になってしまったら、あなたはどうするだろうか?

■携帯のアイコンをドクロに変えるウイルス(WIRED NEWS)

フィンランドのエフ・セキュア社は19日(現地時間)、『シンビアン』OSを搭載した携帯電話を狙ったウイルス『Skulls』が見つかったと発表した。感染すると、メニューのアイコンがドクロの絵に変わり、通話以外の機能が使えなくなる。被害が広がる恐れは少ないとしているが、携帯電話も安全ではなくなってきた。

 携帯がウイルスやらトロイの木馬にばんばん襲われる未来というのは、考えただけでも恐ろしい。何が恐ろしいと言って、多少の情報通ならすぐに対応できたかもしれない携帯電話へのウイルス攻撃も、「もともと機械類が苦手な人たち」の携帯が蟻の一穴となって、致命的な事態を引き起こしそうな気がする。

 しかも、「もともと機械類が苦手な人たち」はパソコン世界でも同様のトラブルのきっかけとなることが多いのだが、パソコンと携帯電話の世界を比べたら「もともと機械類が苦手な人たち」の割合は、後者の方が圧倒的に多いと思われる。その時の二次災害、三次災害を想像するとゾッとする。

Skullsは英語でドクロの意。ノキア社のスマートフォン『7610』向けの壁紙ソフトを装っている。このソフトのインストーラー(ファイル名はExtended theme.SIS)をダウンロードしてしまうと感染する。ソフトの作者は「Tee-222」となっていた。被害に遭うと、スケジュール帳やカメラなど通話以外の機能は使えなくなる。ウイルス対策ソフトや、サードパーティーのファイル管理ソフトをインストール済みでない場合、携帯のデータをすべて消去しなければ回復できない可能性が高い。携帯から携帯へ感染することはないという。

 今のところ日本での被害は報告されていないようだけど、ここで狙われたOSであるSymbianは日本の携帯にも確実に進出しつつある。さて、未来がどうなるかまではわからなくなってきた。そういう意味では、とってもタイムリーなニュースも!

参照●Symbian端末を襲う新種のトロイの木馬「Skulls」(ITmedia)

2004-11-23 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2004/11/19

こっそりと!

 こうしてOSが裏側でだけ語られるというのは、家電製品としてまっとうな進化だと思う。

■901iシリーズ、「N」と「P」はLinux OS(ITmedia)

Linux OS向けプラットフォームは、NEC・パナソニック モバイルコミュニケーションズと、Symbian OS向けは、富士通とそれぞれ共同開発した。今後は、同プラットフォームの利用を希望する端末メーカーに対してライセンス提供を行う。 なお、SH901iCはMicro-ITRONを採用している。

ユーザにとってはどっちだっていいことだけれど、ちょっと気になる情報。という訳で、NとPはLinuxで、FとDはSymbianだという。(ちなみにSHはMicro-ITRONだとか)

さて、いろいろ不安もあるけれど、FOMAにバリエーションが生まれることは素晴らしいことだと思う。

2004-11-19 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2004/11/14

抗ウイルス携帯

 携帯がパソコン化すれば、当然アイツもやってくる!

■ウイルス対策つき携帯発売へ NTTドコモ(asahi.com)

対策ソフトは、ドコモとウイルス対策大手の米マカフィーが共同開発。高速・大容量通信ができる第3世代携帯電話「FOMA(フォーマ)900i」の後継として12月にも発売する新端末に組み込まれる。(中略)ウイルス情報はiモード通信で更新することで、新たなウイルスの発生にも対応する。国内で携帯電話のウイルス感染はまだ例がないが、今年6月には英シンビアンの基本ソフト(OS)を用いたノキア製携帯電話を狙ったウイルスが出現し、携帯電話向けウイルスの脅威が明らかになった。

 確かに、世界の携帯電話にスマートフォン時代がやって来て、最近、その種の話題を聞くことが多くなった。日本のFOMAあたりもそろそろ狙われてもおかしくない時代となった訳だが、遅れてしまうと大変な被害が待っているだけに、ウイルス登場前の標準搭載というのはわからなくもない。

 さて、現在私はDoCoMoユーザだが、携帯を狙ったウイルスが登場すると、真っ先に狙われるのはたぶんDoCoMo端末だろうと思う。理由はそのシェアだが、Windows/Macintoshの例を見る限り、そんな時代にDoCoMo以外の端末メーカーが「うちのにはウイルスが来ませんから!」とかCMで言い出しそうな気がする。でも、それでシェアが上昇しちゃったらやっぱりウイルスはやってきちゃうんだけどね。もちろん、「通話機能だけのシンプル携帯」は除く。


■プロジェクト・パーム バーチャル予約アンケート

PPバーチャル予約アンケート(中)

2004-11-14 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2004/11/06

Palmの携帯版

 古くから私のサイト読者であるこてっちゃんさんより、以下のようなメールが届いた。

さて、今回メールした訳ですが、機長さんは『jigブラウザ』という名前を聞いた事がありますでしょうか?今や定額制に突入した携帯電話でフルバージョンのWEBサイトを表示出来るブラウザアプリの事です。今回CNET JAPANに開発者のインタビューが載っていたのですが彼が目指しているのは“携帯でPalmの世界を再現する”という事らしいです。思わぬ所でPalmの名が出て少々驚くと共に、その影響の大きさに感無量でした。同時に、Palmに関わる者は本当にウカウカしていると携帯電話に何もかも持っていかれてしまうという危機感を感じずにはいられず、機長さんにお知らせしておこうと思った次第です。一介のユーザーとしては、便利で魅力的な製品が増える事は大変結構ではあるのですが(かく言う私自身も引っ越しの際、過放電で愛用のCLIEが逝ってしまい、今やモバイル機器はAirH"Phoneだけという有り様なのですが)、やはり慣れ親しんだPalmデバイスは形を変えてでも身近な存在として存在し続けて欲しいと願わずにはいられません。

 そんなCNETの記事がこちら!

■ケータイでPC用サイトが見られるjigブラウザ、「年内には課金ユーザーが1万人に」(CNET)

PC向けのウェブサイトを携帯電話で見られる「jigブラウザ」が人気を集めている。Javaプラットフォーム上で動くこのブラウザはNTTドコモやKDDIの第3世代携帯電話で利用でき、PC向けのサイトをそのまま見られる点が特徴だ。10月1日のサービス開始直後から大きな反響を呼び、課金ユーザー数は1カ月で4000人を突破したという。

 まずは、同ブラウザの基本情報が書いてある。そして、

jigブラウザで一躍注目を浴びた同社だが、岸氏は「jigブラウザの会社だと思われることは不本意」とも話す。「我々が目指すのは、いわば“Palmの携帯版”。Palmでできることを、すべてiアプリやEZアプリでできるようにしたい」(岸氏)

 本当だ、思いっきりPalmの言葉が!

 でもって、実を言うと私は、jigブラウザの課金ユーザでもある。確かに、それを使ってごく普通のウェブページを閲覧した時に感じた感想は、Palmで初めてウェブブラウザを開いた時の感動に似ていた。正直、FOMAだったとは言え、携帯電話でごくごく普通のウェブサイトを閲覧できるインパクトはかなりのものがある。

 もちろん、本格的なウェブページを開く訳だから、すべてのデータをダウンロードするまでにはそれなりの時間もかかるし、方向キー操作だけで本当にだだっ広いウェブページ内をスクロールするのは、それなりに骨の折れる作業だが、それでも、携帯電話でウェブページを完全にPCと同条件で閲覧できることのアドバンテージは確実にある。それは、常時そういう閲覧方法を選ぶというよりも、必要に応じてiモードブラウザと使い分けると言った方がいい。

 そしてこの感覚はまさに、Palmのブラウザとiモードを使い分けていた時の自分のスタンスと似ていた。テキスト中心ならiモードで十分だけど、画像やサイト構造を見たい時、複雑なフォーム類を使いこなしたい時はPalmのブラウザと使い分けてきたのと同じような使い勝手を、私はjigのコンセプトの中に確実に感じ取っていた。

 jigブラウザは、たぶんPalmユーザがPalmを意識して作った、なかなか素敵なブラウザだ。しかし、課金ユーザになるべきかどうかは個人の使用例で判断して欲しい。私の場合、携帯電話からネットに接続してウェブブラウジングをする場合、その95%以上はiモードブラウザで十分だ。ごくごくたまにフルブラウザで閲覧したい時があるのだが、本当にその割合は少ない。この辺の割合が何%あるかで、jigブラウザの価値は決まる。

 最後に、こてっちゃんさんが心配している、携帯電話とPDAのハードウェア闘争について。もちろん、携帯電話は最初から無線通信機能を持っているので、それだけでもすでにPDAに勝っているということは言える。だが、そのせいで、携帯電話は液晶画面が小さすぎたり、ウェブブラウジングを無闇に続けているとバッテリが切れて電話機能の危機まで迎えてしまったりと言った難点も抱えている。

 実を言うと、これらすべての条件まで含めなければ本当の勝負はつかないし、実際に両者の損得を勘案していくと、理論上、二つのカテゴリは1つのカテゴリに集約される。つまり、追加機能を大量に持った携帯電話としての「スマートフォン」と、無線通信機能を持ったPDAであるところの「スマートフォン」だ。そう、二つはたまたま進化の過程で今は別のカテゴリにあるだけで、実は同じ穴のムジナだったりするのだ。

2004-11-06 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2004/11/03

手のひらの上でどこまで踊れる?

 WIRED NEWSに、いかにも「らしい」記事がアップされていた。キーワードは二つ。「モバイル」と「ポルノ」だ!

■「モバイル・ポルノ」市場は成長するか(WIRED NEWS)

米ヤンキー・グループ社が25日(米国時間)に発表した、モバイル・ポルノの世界市場が2008年までに10億ドル規模に成長するという調査結果には、ウェブログ運営者や報道関係者からいっせいにさまざまな意見が飛び交っている。

 ま、まさにそんな内容の記事だけど、記事中には例題としてTreoも登場する。

とはいえ、セックスシーンで2人以上が絡み合うとなると、ものすごく小さな人でなければ画面に入らない。私が欲しくてたまらない『トレオ』(Treo)でさえ、最大で320×320ピクセルの画像しか映し出せない。

 さて、結論だが、この記事のライターはきわめて冷静だ。この種のモバイルビジネスがしばしばぶつかる大切な矛盾点を彼は理解している。

じつは私も、飛行機内で携帯情報端末(PDA)を使用中に、醜態をさらしたことがある。夜行便に乗っていたとき、隣席の人に見られないように角度を変えながら、ストリップ・ポーカーを楽しんでいた。10分ほど経って、真っ暗な窓にPDAの画面が大写しで反射していることに気づいた。なんてこと。

 つまり、上記二つの引用文を並べて、携帯機器はポルノ映像を見るためには液晶画面が小さすぎるくせに、もしも液晶を大きくしすぎてしまうと隣の席から覗かれてしまう。それがモバイルというものだ。そして、これはポルノだけには限らない。大人が楽しむ子供じみた趣味だとか、きわめてマニアックな趣味などにも同じことが言える。その点、イヤホンでプライベートを守れるiPodとは違う。

 この点について、携帯機器にはあともう一点ほどハンデがある。つまり、もしも普及したら普及したで、携帯機器の持ち込み場所が制約される可能性があるのだ。すでにカメラ機能がついたために持ち込み禁止になった場所も多い。そういう意味で、ゲームやらポルノやらがあまりにも普及すると、それはそれで、つらい問題を抱え込む可能性を持っている。これが「モバイル」って奴の特殊性だ。デスクトップパソコンとは違う。

 もちろん、携帯機器はいつも公衆の場で使うとは限らない。様々なプライベート空間でも利用可能だ。その意味では「不可能」とは思わない。ただしこれだけは言える。そっち方面の利用には「あまり向いていない!」


※ところで、昨日のWIRED NEWSにはモバイル関連のニュースが多かった。偶然か?
■PDAで発展途上国の医療改革を推進(WIRED NEWS!)
…ちょっとばかり狭い分野ではあるが、医療現場ってところには、まだまだPDAの可能性を感じる!
■野生動物の鳴き声を携帯電話の着信音に(WIRED NEWS)
…これ、凄く欲しい!日本でも是非やって〜!それとも、もうあったりする?

2004-11-03 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

モバとイル?

 私は個人的に、そろそろ「モバイル」というカテゴリの株式分割が必要かも?…と思っている。株式分割という言葉はあまり適切ではないが…。

■モバイルOS:シンビアンのシェアが50%突破(WIRED NEWS)

英カナリス社はこのほど、2004年第3四半期の携帯機器用OSの世界シェア推計を発表した。それによると、シンビアンOSのシェアが50.2%(第2四半期は41%)に拡大し、ウィンドウズ系は20.2%(同22.9%)、パームOSは16.9%(同22.5%)にとどまった。

 という訳で、知らない間にPalmOSはずいぶんと凹んだな〜と思っていたら、この記事には続きがあって…

ただ、米国では全く事情が異なり、パームOSのシェアが43%、ウィンドウズ系が25%で、シンビアンは6%にすぎない。

 ところがこの記事には、さらにこんな続きも!

また、シンビアンが強いのは電話寄りの機種で、PDA寄りの機種に限れば、ウィンドウズ系がシェア45%、パームOSが29%となっている。

 な〜んか、無茶苦茶な数字に見える。普段見慣れた数値とはあまりにもかけ離れている!

 PDAの不振も認めるし、PalmOSのシェア減少も認めるけど、どうにもな〜と思ってたら、canalys社のデータって、毎回どうにも馴染みづらい数値が出ているらしいことを思い出した。

■[1860] やるせなさと、ささやかな喜びと…(パルマガ)
■[2813] 欧州モバイル事情(パルマガ)
■[3550] 数字って難しい(パルマガ)

 ま、そんなことはともかく、冒頭にも書いたように、そろそろ「携帯機器」(上記Wired記事の英語版では「Mobile Device」)という言葉そのものを、分解した方がいいと思う。でないと上記Wired記事のように、「電話寄りの機種」とか「PDA寄りの機種」とか、あんまりデジタルっぽくない表現を使い続けなければならない。これはちょっとかったるい。

参照●Global smart phone shipments treble in Q3(canalys)

2004-11-03 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2004/11/02

リ・スタート

 さっきSONYのこと書いたばかりなのに…。今度はSONYが(たぶん)しっかりと前を向いた話。

■ソニーBMG、ファイル交換ソフト会社と提携検討(asahi.com)

関係者によると、ソニーBMGとグロクスターは、利用者がパソコンを通じてソニーBMGの楽曲を探した場合、音質などで正規版には及ばないサンプル版を無料で提供し、正規版を希望すれば有料で提供する仕組みを検討しているという。

 ようやくSONYも目を覚ましたらしい。この買収劇がそのままSONYの新しい鉱脈となるかどうかはわからないけど、自社技術の塔に籠もって、誰にも理解されないコトバ(=独自規格)で喋られるよりはよっぽどいいのではないか?少なくとも、ここまで出遅れた以上は!…と思う。

 という訳で、音楽データ分野におけるSONYの巻き返しを期待する。でもって、記事にもあるように、この買収劇がウィニー裁判などに与える影響についても興味深い!

参照●Grokster
  ●MP3 と著作権法(サイバースペースの法律)…Grokster社の名前も出てくる!

2004-11-02 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

バベルの塔

 ソニーが作った世界最小電子辞書の記事って見た?

■世界最小・最薄の電子辞書、ソニー「EBR-S8MS」「EBR-S7MS」(ITmedia)

 この製品がいいとか悪いとかじゃなく複雑な気持ちになるよね。そんな気持ちを、とっても好意的に解説してくれたのが以下の記事。

■いいとこは見習え(くりっとCLIE!)

ま。同じ社内にありながら開発部門は、CLIE・電子辞書ともにそれぞれべっこの道を歩んでおりましょうけれど。せっかくですからいいもんはどんどんパクっていきましょうよ。携帯電話についてたディスクジョグをCLIE VZ90にパクったという実績もあります(人聞きの悪い)し、同じ社内ですから訴えられてヒーてなことにもならんでしょう。CLIEの次代に、いろんな改良をされた良い製品が出ることを祈っている、一Palmユーザーでございます。

 そうそう、今回の電子辞書とCLIEの関係に限らず、最近のSONYではこの手の混乱ぶりが激しいように思う。かつてはメモリースティックだ、ジョグダイヤルだと、本当に不気味なほどの統一歩調をとれていた会社が、今ではカンパニーごとにバラバラな夢を語っている。

 そんな最近のSONYについて考えながら、「バベルの塔」の故事を思い出した。

創世記11
 
ノアの洪水の後、人間はみな、同じ言葉を話していた。
 
人間は石の代わりにレンガをつくり、漆喰の代わりにアスファルトを手に入れた。こうした技術の進歩は人間を傲慢にしていった。天まで届く塔のある町を建てて、有名になろうとしたのである。
 
神は、人間の高慢な企てを知り、心配し、怒った。そして人間の言葉を混乱(バラル)させた。
 
今日、世界中に多様な言葉が存在するのは、バベル(混乱)の塔を建てようとした人間の傲慢を、神が裁いた結果なのである。
 
アート at ドリアン 西洋絵画史より)

 ガンバレ、SONY!…と、今週も応援しておく。


※と…、話の焦点がよじれっぱなしの記事だけど、最近、くりっとCLIE!が抜群に面白い!

2004-11-02 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2004/10/27

モバイル優等生

 正直、赤目玉には驚いた。往年の近鉄バファローズのカラーリングさえ思い出す!

 さて、そんなU2バージョンはともかく、カラーLCDを搭載した「iPod Photo」についてだ。以前、私はその噂が出た時に下記のように書いた

私の勝手な想像を言わせて貰えば、Apple社が今大当たりのiPodにもしもカラー液晶をつけるとしたら、理由はきっと、カラー液晶をつけてもそれほどコストをあげることもなく、バッテリ消費もモノクロ並みに抑えられる自信がついたからだと思う。そういう意味では、カラー液晶をつけた最大の理由は、音楽プレイヤーとして操作ウィンドウの視認性が高くなったり、楽しくなったりするからだと思う。

 どうやら記事を読むと、その予想はそれほど間違っていなかったようだ。再生中のアルバム・ジャケットを表示したり、HD内の画像データをテレビモニタに映し出したりすることが可能になった。Apple社のボス自身が動画データのためにiPodは「スクリーンが小さすぎてよく見えない」と認めているように、静止画データについてはスクリーンの小ささを逆に利用した使い方を提案している。しかも、私が克服するだろうと予測したバッテリ問題については、旧バージョンで12時間だった音楽再生のための駆動時間を、新バージョンであるiPod Photoでは逆に15時間まで延長している。(Apple社からの発表!)ここまでは、ほぼ予想があたっている。あるいは、予想以上の出来だ。

 ところが、コスト面ではちょっとばかり予想が外れた。

■アップル、カラーLCD付きiPodを発表--黒いケースのU2特別版も(CNET)

カラーモデル「iPod Photo」は、本体の液晶画面や接続したテレビに写真を表示する機能が付いている。価格は、40Gバイトモデルが499ドルで、60Gバイトモデルは599ドル。どちらも液晶画面には6万5536色の表示が可能。

 つまり、40GBのノーマルiPodと比較すると、価格にしてちょうど100ドル高い499ドル。(日本円では57,540円!)でも、この価格差は過去のPDA類と比較すると、それほど酷い価格バランスとも言えない。どちらかというと魅力的な価格設定に成功しているように見える。また、60GBバージョンの599ドルという価格(日本円では70,140円)はかなり高すぎる印象もあるが、逆にノーマル版では増設しない限り40GBがリミットになっているので、高すぎるという印象を排除している。このあたりはうまい。

 ところで、最後になるが、「カラーソックス」(29ドル)は圧倒的に可愛いぞ!これは間違いなく可愛い!これのソックスのせいだけで、真っ白iPodは間違いなく売れ行きを伸ばすだろうと想像する。理由は可愛いから!


※ところで、こっちの記事とか読むと、Apple社の音楽ダウンロードビジネスやiPodの売上って凄いことになってるな!

■「動画対応は間違い」とジョブズ氏、iPodは写真対応に(ITmedia)

Appleは音楽ダウンロードサイトにおいては文句なしのチャンピオンだ。独立系調査会社Nielsen SoundScanによると、同社は音楽ダウンロードサービス市場で70%のシェアを有している。Appleは、これまでiTunes Music Storeでは1億5000万曲がダウンロードされ、今月だけでダウンロード件数は1770万曲になる見込みだとしている。

同氏はまた、7〜9月期のiPodの販売台数が200万台に上ったことも明らかにした。これまでのiPodの販売台数は約600万台で、NPD Groupの調査では携帯音楽プレーヤー市場でのシェアは65%。ジョブズ氏は、iPodがHDD搭載音楽プレーヤー市場で92%のシェアを獲得したとするNPDの調査結果を引き合いに出した。ただしAppleの販売データは特定のタイプのHDDに限られたものなので、この数値は抑えられたものになっている。

 こーゆー数字を見ていると、palmOne社やSONY社の全機種がそうである必要など、もちろんまったくないのだが、PalmOS搭載機の古い在庫機種を改良して3〜4万円台の「音楽プレイヤー」として販売していたら?…なんて夢想する瞬間がある。もちろん、Apple社の成功はハードウェアのみに依存しなかったことだったりもするので、そうそう簡単に勝利できたとは言えないが、互換性を武器に出来れば勝算がなかったとも言えないはずだ。もっとも、これは夢想というより妄想に近い。

2004-10-27 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2004/10/23

スペック美人

 「スペックを信じるな」というのは、PalmOS系技術者たちの合い言葉だが、ごくたまにではあるが、そんな言葉をついつい忘れてしまうほど、惚れ惚れするスペックって奴がある。もしかしたら、ダマされてるのかもしれないが、ちょっとぐらいだったらダマされてもいいなって気になるスペック。しかもこの製品、Microsoft系の製品だ!

■クリエイティブ、世界初のPortable Media Centerを発売(Digital Freak)

クリエイティブメディアは、Windows Mobile software for Portable Media Centersを世界で初めて採用したポータブルAVプレーヤー「Zen Portable Media Center 20GB」を11月中旬に発売する。価格はオープンで、同社直販価格は57,800円(税込み)。

 を!まず価格からして、かなり戦略的!つまり、魅力的!でもって、さらに!

20GバイトのHDDを搭載し、最高85時間分の動画、音楽なら9,000曲、静止画なら9万枚を収録可能だ。また、Windows Media Player 10を使用して、PCから音楽、ビデオ、写真を同期する機能を備える。ディスプレイは、3.8型TFT液晶(320×240ピクセル)。インターフェースは、USB2.0、TV出力、ステレオ出力など。着脱式リチウムポリマーバッテリーで、最高22時間の音楽、7時間のビデオ再生が行える。

 どうよ?スペックだけなら文句なし!かなり良くない?実際に使ってみた訳じゃないから、使いやすさとかは不明だけど、機能の数と持続時間に関してはほぼ問題ないように見える。

 ただし、サイズと重量を聞くと、ちょっとだけ悩む。

本体サイズは約144×80.7×27mmで、重さは340g。

 PDAとしては「やや大きめ」で重量も「まあまあ重い」!

 さて、私の場合、どんなシチュエーションで使うだろう?…という疑問だけが残る。モバイルというより、自宅のデスクの上で超小型AVマシンとして活躍するとか?…と、具体的な使い道には悩んでしまうこのマシンだが、スペックはかなりいい!つーか、とってもいいスペック美人さんだ!

2004-10-23 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2004/10/16

メリーゴーランドの馬は永遠に追いつけない

 メリーゴーランドの馬は永遠に追いつけない。…と、なんだか、どっかの国に伝わることわざみたいに書いてみたけど、もちろんそんなことわざは存在しない。なぜなら、たった今作ったばかりだからだ。(本当に存在したら、そん時はごめん!)

■「携帯が腫瘍のリスクを高める」とスウェーデンの研究所(REUTERS/ITmedia)

携帯電話を10年以上使用すると、聴神経腫(聴神経にできる良性腫瘍)ができる危険性が高くなるとする調査報告書を、スウェーデンのKarolinska Instituteが10月13日に発表した。危険があるのはいつも携帯電話を当てる側の頭側面に限られ、携帯電話の使用歴が10年に満たない人は、危険性が高まっているという兆しは見られないと同機関は発表文で述べている。

 このニュースの複雑さは、記事タイトルだけからは読みとることが出来ない。というのも、たった今引用した記事概要のさらに数行下に以下のような文章が続くからだ。

「この調査が行われた当時は、10年以上使われていたのはアナログ携帯電話だけだったため、この結果がアナログ携帯電話に限られるのかどうか、デジタル(GSM)携帯電話の長期使用後にも同様の結果が見られるかどうかは判断できない」と発表文にはある。

 つまり!今回のREUTERS記事は、そのほぼ全体において、携帯電話の使用が人間の脳味噌にとって致命的によくないことを指摘しているのだが、ここに大きな注釈がついていることを絶対に忘れることは出来ない。そう、「ただし、それらはすべてアナログ携帯に関することで、現在の主流であるデジタル携帯については、まだ何とも言えない!」ということだ。

 なるほど!これなら、今すぐ携帯を耳元から離せ!という話にはならない。なぜなら、デジタル携帯が危険な証拠など、この地球上にはまだ存在しないからだ。

 たたし、ひとつだけ注意しておくべきことはある。携帯電話メーカーはこれまで、アナログ携帯についてもその害を認めたことはなかったように思う。主要国の役所まで含めてアナログ携帯について、安全だ安全だと言い続けてきただけは事実だ。もちろん、今回のREUTERS記事の研究結果は、「スウェーデンのとある研究所が実験したらそうなった」というだけなので、それが真実かどうかはまた別の話だ。

参照●電波の人体への悪影響は「実証されていない」が……(ITmedia)
  ●脳への携帯電波の影響ない〜総務省(ITmedia)
  ●携帯電話が脳細胞に及ぼす長期的影響は——シドニーの病院で調査開始(ITmedia)

 ところで、真上の記事、シドニーのセント・ビンセント病院で始まったテストってどうなったんだろう?テスト開始が2002年の1月11日だけど、ウェブでざっと探した限りでは結果が見つからない。この実験もまだ途中なのか?ところで、ここで試されてる携帯はアナログ?それともデジタル?…この調子だと、デジタル携帯に関するデータが揃った頃には、携帯は更なる進化を遂げているかもしれない。てゆーか、その可能性は大だ。だとすると、我々はこのまま、永遠に携帯電話の電磁波問題の結論を知ることが出来ないのかもしれない。う〜む。

2004-10-16 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2004/10/13

無線LANの坂本龍馬になれるか?

 さて、コンセプトのとっても楽しみなサービスが始まった。心意気や良し!ただし、本当にまだ始まったばかりなので…。

■ユーザーの本意を汲み取って!(くりっとCLIE!)

「公衆無線LANスポットの探索・利用を容易にするサービスが登場」(CNET Japan)
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てなもんだ。ようするに、各社入り乱れの公衆無線LANサービスを取りまとめてるので、ちょいと仲介料を払えば貴方に最適のサービスを毎回教えてあげましょーっていうことらしい。一見他人のふんどしで相撲をとるような“こすい”商売のような気がしないでもないけど。どっこい、ユーザーにとっては、非常にありがたいサービスになる可能性もありますよ。

 この記事、まったく同感。で、こーゆー隙間をしっかりと見つけて埋めていけば、新しいビジネスが生まれるはず。現在、非常に微妙な存在になりつつある「公衆無線LAN」って奴を、このままガジェット雑誌の特集記事の定番ラインナップの一つとして静かな余生を過ごさせるよりも、気合い一発でそこに市場を築いてしまえ!って精神は嬉しい。

 公衆無線LANって奴には、私も非常に興味を持っている分野なので、以下もう少し詳細に見てみよう!

 まずは、これがCNETの元記事。

■公衆無線LANスポットの探索・利用を容易にするサービスが登場(CNET)

利用者は、携帯電話からウェブページにアクセスして近隣の無線LANスポットを検索し、その場で利用申し込みを行ってネットワーク接続が行えるという方式だ。事業者に対する事前申し込みなどは必要なく、即座に利用できるのが特徴となっている。

 うん、いい感じ!いいとこ、ついてるって感じ!

 でもって、肝心の会社、すでにサービスを開始したトリプレットゲート社のサイトはコチラ!

■Triplet Gate

 さて、このページを読むと、もう少しリアルな詳細がわかる。2004年10月1日現在の提携回線事業会社は「無線LAN倶楽部」「モバイルポイント」「みあこネット」の3社のみ。ニュースリリースによると、10月6日付で「ASCII24」もここに加わったらしい。これでようやく4社。無線LANのスポットサービス事業者は大小合わせるとまだまだたくさんある()ので、今後に期待。なお、利用料金はこんな感じ。使い方はこんな感じ。これらをお手軽と見るか、猫の手と見るか、その判断次第で価値が決まる。ちなみに、12月31日までは月額基本料金無料キャンペーンらしいが…。

 私自身は、希望する回線事業会社がまだ提携していないので「待ち」だ。どっちにしても、巨大なファイルの送受信をする機会はそれほどないので、PHSカードを使ったインターネット接続との勝負になる。なかなか微妙な戦い。

2004-10-13 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2004/10/12

羊の皮を着る限り、iPodは間違いなく羊でいられる。

 どこかで見たような歴史物語だ。うん、どこかで見たことがある。果たして未来は…?

■アップル、カラーLCD付き「Photo iPod」を年末商戦に投入か(CNET)

Apple Computerが年末商戦に向けてカラー画面を搭載したiPodの準備を進めているとの報告を受け、Mac関連の各サイトは米国時間8日この話題で持ちきりになった。(中略)60Gバイトのハードディスクを搭載したこのモデルは、現行の第4世代iPodに近い形になるものの、高解像度カラー画面付きで写真を表示できるという。この499ドルの新モデルはまた、音楽に合わせてスライドショー形式で写真を表示したり、それをテレビへ出力することもできると同サイトは記している。

 私の勝手な想像を言わせて貰えば、Apple社が今大当たりのiPodにもしもカラー液晶をつけるとしたら、理由はきっと、カラー液晶をつけてもそれほどコストをあげることもなく、バッテリ消費もモノクロ並みに抑えられる自信がついたからだと思う。そういう意味では、カラー液晶をつけた最大の理由は、音楽プレイヤーとして操作ウィンドウの視認性が高くなったり、楽しくなったりするからだと思う。

 もちろん、結果として、ゲームが出来たりAV各種の楽しい新機能も可能になるだろう。でも、たぶんそれはオマケに過ぎない。iPodの解説書なら2ぺーじ目以降にこっそりと載せられる機能だと思う。実際どれだけの人がiPodの小さなモニタでデジカメの映像を確認したいと思うだろうか?もちろん、ゼロとは言わないが、限りなくゼロに近い。そして少なくとも、市場のセールスにはほとんど影響がない。

 そんな風に思うのだが、どうだろう?逆に言えば、バッテリ消費などが劇的に落ちるようなら、Apple社は平気でカラー液晶の搭載を諦めると思う。ま、あくまで私の想像だが…。

2004-10-12 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2004/10/11

ユビキタス動物園?

 なんと、凄い動物園を見つけてしまった!ユビキタスな動物園だというのだ!

■千葉市動物公園

千葉市動物公園・ユビキタス宣言します!

 うん?どういうことなのかというと…

■動物の珍しい映像、携帯電話で見よう 千葉市動物公園(asahi.com)

千葉市動物公園が、カメラ付き携帯電話で動物の映像・音声を楽しめるサービスを始めた。新型機種をサクの前の2次元バーコードにかざすと読み取ることができる。カンガルーの赤ちゃんやゾウの口の中の映像、トナカイの鳴き声など20種類の情報を準備。来園者に「せっかく来たのに動物が寝ている」と言われた職員が発案した。

 これ、なかなか面白いサービスだと思う。ただし、自意識の強い動物さんの場合は、檻の前で自分たちよりも携帯の中の画像にばかり注目する子供たちの姿がだんだん憎らしく感じることもあるかも。

参照●Zoo News(千葉市動物園)

「動物の鳴声を聞きたい!」「この動物、図鑑ではこんな行動をするって載っていたんだけど・・・・。」
でも・・・・・動物たちも、いつも鳴いているわけではありませんし、特定の季節に限られる行動もあります。そこで私たちは考えました!!みなさんの携帯電話をちょっと拝借。動物の声や映像をお届けします!

 こちらのページでは、デモ版のQRコードから動物の画像や鳴き声をダウンロードできる。実際にダウンロードしてみたけど、なかなか面白い。いっそのこと、QRコードだけの動物園でも作ってみる?さすがに哀しいけど…。

2004-10-11 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2004/10/05

愛される理由。

 NTTドコモの携帯電話が初めて他社からの脅威に怯え始めた時が、正確にいつ頃だったかは覚えていないが、それくらいのタイミングから始めた開発がようやく追いついた、ぐらいに思って置きたい。

 ここしばらく、NTTドコモ社はライバル社を凌駕する豊富な機能を搭載したマシンを次々と搭載したにもかかわらず、他社の後塵を拝することが多かった。その理由は、前サイトでも何度か書いたように、「世界標準」という熱病に取り憑かれた重病患者のような状態にあった。その結果、もっとも大切な、iモードで日本人の心を掴んだ時のような魅力を失った。ユーザの気持ちを思い計ることを忘れて、研究室にばかり籠もっていた。

 その流れにようやく変化が訪れたのはこの春に登場した「premini」あたりからだった。このマシンでNTTドコモは久しぶりにユーザの方をしっかりと向いた製品を作った。そして、その製品は大ヒットした。カメラ戦争で遅れたことを勘違いして、高画質カメラ戦争に踏み込んではみたものの、その正解は、ユーザによってはカメラさえも必要としない。まずは電話とiモード機能!そしてデザイン!それがもっともリアルなユーザの声のひとつだった。そんな世界観を受けて、ライバル社がこれまででもっともビビりそうなマシンが4機種も登場した。

■利用シーンに合わせて選べる4種類〜ムーバの新モデル(ITmedia)

ドコモが“利用シーンに合わせて選べる”ムーバ端末4機種を発表した。いずれも2004年度下半期に発売予定。ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズの「premini-S」プレミニ・エス)、三菱電機の「Music PORTER」(ミュージックポーター)、パナソニック モバイルコミュニケーションズの「prosolid」(プロソリッド)「Lechiffon」(ルシフォン)がラインアップされる。

 一言で説明するなら、順番に「超小型×可愛さ!」「流行の音楽プレイヤーを内蔵」「超薄型の折り畳み」「とにかく可愛い!」と言ったところか。このうち、形状的な的アドバンテージ(薄さ&小型)やデザイン性で圧倒的に勝る「premini-S」「prosolid」「Lechiffon」は、間違いなく売れるだろうと思う。「Lechiffon」のセンスが女子高生にそっぽを向かれない限りは間違いなく3機種とも売れるだろうと思う。

 ちょっぴり心配は「Music PORTER」かな。音楽のインストール作業がどれぐらい簡単に出来るのか?バッテリはどれぐらい持つのか?など、この種の機種の場合、越えるべき障壁がいくつかある。さて、どんなもんだろう?このあたりは、以下の記述が実際にどんな感じなのかに期待!

音楽を聴くために必要な付属品はすべて同梱したオールインワンパッケージで販売。

 ただし、この機種も、音楽機能以前にデザインが面白い。さらにかなりコンパクトだ。ちょっと皮肉な見方をすれば、もしも音楽機能が脆弱だったとしても、以下のようなちょっぴり微妙な機能との合わせ技で結構売れたりするかもしれない。

事前に登録した声でカメラのシャッターを切ることができる音声シャッター機能

 また、下記の機能も意外と捨てがたい。こーゆーのは技術者はともかく、ユーザが待ち望んだ機能のひとつだったりするからだ。

受信メールを見ながら返信メールを作成できる「見ながら返信」機能

 ま、とにかく、4機種の中では唯一ちょっとした不安も感じるが、逆に言えば、音楽機能さえユーザに優しく作られていれば、かなりイイ線行くだろうとも言える。

 あと、個人的には「prosolid」がイチオシ!重さ98グラムで、薄さ16.7mmの折り畳み形状ってのは、個人的に待ち望んだマシンだ。実は携帯電話にとって「ポケットを必要以上に膨らませない」ということも、とっても重要なことなのだ。理由は持ち運びやすいからではなく、不格好になりたくないから。しかも有機EL液晶なんだとか。とっても楽しみ!

 「premini-S」については、やっぱり「POBox」搭載が魅力。「Lechiffon」は、さっきも書いたけど、感想を私に訊くな!ターゲット女性層に直接訊いて欲しい。その答がそのままセールスに一致するはずだ。

 ま、どっちにしても、ここしばらく機種が並んでも、その中から1つを選ぶのが精一杯だったドコモの新機種が、とっても楽しくなったことだけでも私は大いに評価したいと思う。

2004-10-05 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2004/10/03

漠然とした不安

 外出先で、なんとなく留守中の自宅のことが不安になることがある。あれ、ガス閉めたっけ?窓の鍵閉めたっけ?そんな「漠然とした不安」の解消には最適だろうと思う。

■携帯電話で部屋チェック——三洋、ホームネットワークカメラ「HOVICA」(ITmedia)

三洋電機が、家庭用ネットワークカメラ「HOVICA(ホビカ)」を発表。独自カメラサーバと連係することで、PCからだけでなく携帯電話からもカメラのリモート操作や室内画像閲覧などが行える。

 正直なことを言うと、そもそもが「漠然とした不安」だったりするので、実は「何ごともない室内映像」を確認できることだけがおもな目的だったりする。もちろん、ストーカーに狙われてます、って人にとってはそれ以上の深刻な意味を持つかもしれない。また、心霊現象に悩んでいるような人の場合にも別の意味で福音となるかもしれない!

参照●なんとペット用の携帯電話「PetsCell」(PC WEB)

2004-10-03 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2004/09/29

着替えさせる楽しみ

 モバイルの世界で使う「ジャケット」って言葉には、擬人化の香りが強いように思う。そんな例題のひとつがコレ。

■東京ゲームショウ2004:ドコモブースで「P900i」用オリジナルジャケット配布(ITmedia)

ときメモ、天外魔境、BEFORE CRISISなど、900i向けゲームをあしらったP900i用カスタムジャケットを、ドコモブースで入手できる。ブース内の全ゲームをプレイするのが条件。

 ちまたじゃ大人気のP900i用カスタムジャケット!

■これが純正カスタムジャケットのラインナップだ!(Panasonic)

 詳しくは…

■カスタムジャケットは“技術者泣かせ”〜「P900i」(ITmedia)

クリアな中にも立体感があるアクリル製のパネルは、実はそれなりの厚みがある。これが“技術者泣かせ”だったというのはあまり知られていない。「せっかく技術的に薄くしたのに、パネルを付けると厚くなってしまう技術者泣かせ(笑)。この厚みを吸収するためにいろいろな薄型化の工夫を試みた」

 かつてのPalmOS歴代機種でもそうだったが、ユーザのために技術者が泣いた機能ってのは、たいてい大成功している!今回もそのようだ。出せばすぐに売り切れるといった状況のようだ。

■FOMA P900i専用カスタムジャケット™「夏モデル」(Panasonic)

FOMA P900i専用カスタムジャケット™は、現在入荷未定となっております。ご了承ください。

 でもって、これだけ愛されてしまうと、いろいろなバリエーションが登場する。パナソニックの別ブランドからは、デザイナーとのコラボ製品や、革バージョンが!さらに、サードパーティからは木製チタン製まで!ちなみにチタン製のお値段は26,250円!さすがにオリジナル稀少品!さらに、もっとお手軽なシールタイプが存在したり、そもそも自分でKAIZO(改造)しちゃう人間も出てきたり。当然、時代を反映して、オークション系のサイトに顔を出せば、各種製品がズラリと並んでいる!このあたり、かつてのPalmOS関連産業大盛り上がりの頃を思い出させる、大盛り上がりのバリエーションぶり!ユーザはこの手の「俺流」「私流」な付加価値が大好きなのだ!

 いつか、下記画像のようなオリジナル製品が作れたらいいんだけど、やっぱりそれなりのコストは覚悟しなきゃなんないんだろうなぁ。


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2004/09/23

携帯前にガムを噛む?

 すげえ携帯!

■口臭を感知する携帯電話端末、ドイツで開発中(REUTERS)

ドイツの通信大手シーメンス・モバイルは21日、口臭感知機能を持つ初の携帯電話端末を開発中であることを明らかにした。同社の広報担当者によると、端末には不快な臭いを探知する1ミリ以下のチップを搭載する予定。新たな感知技術を利用した極小チップの開発は、現在ミュンヘンで行われている。

 電話してる最中に携帯電話から「口臭ぇ」とか言われたらツライな。しかも、電話相手にも聞こえる声で!

 もうちょっと優しく伝えてくれるといいな。そっと電話がかかってきて「ちょっと臭いですけど、大丈夫?」とか。それぐらいなら許す。

 でも、その前に、携帯電話に気を遣って、電話前にガムとか噛み始めたら意味ないよね?

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2004/09/19

過去のような、未来のような

 朝日なのか、夕日なのか?

■坂村教授率いるYRP-UNL、ユビキタス端末の量産開始(ITmedia)

量産第一号機の価格は30万円台ぐらい。高いと思うかもしれないが、業務用RFID端末とほとんど変わらない。性能を考えればコストパフォーマンスは非常に高い。量産2代目になったら、デジカメ高級機と同じぐらいの普及価格になるだろう。

 各種機能が全然違っているので、一概にこのマシンをPalmOSマシンと比較することは出来ないが、サイズ76×144×15mmで重量19gという筐体は、サイズ73.3×121.5×15.7mmで重量185gのTH-50シリーズとほとんど変わらない。

 そして価格30万円から試験機を作り始めるというのが、小型携帯端末のもうひとつの姿だったりもする。そう、「ブームは終わったよね」と言われている実際の市場ムードとは別に、小型携帯端末は携帯電話機とともにまだ本当の未来を決めかねているというもうひとつの真実がある。

 な〜んか、このカテゴリでは、良くも悪くも市場と研究所の間の意識の乖離が大きすぎるような気がする。でも、このあたりがこのカテゴリの短期の短所であると同時に、長期の意味での長所だったりもするからやっかいだ。

2004-09-19 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2004/09/13

日本人とPDA

 読んで納得!

■04.9.11 / PDA不調の訳(AppleVenus)

しかし、今のPDAの謳い文句と言えば、「手帳ですが、ネットも出来ます、メールも出来ます、歌も聞けて、映画やらテレビの録画も見れます。さらに本も読めるし、写真も撮れて…。」そりゃ、使いこなすのは大変そうですよ。

 ご自身のビジネス経験に基づくPDA論はとっても明解。私の意見とは必ずしも一致しないが、とっても納得出来る「PDAと日本人論」だ。個人的な意見を追加すれば、ほんの少し前、女性販売員や販売の専門家がいなくてもPDAが売れまくった理由は、「ブーム」という熱病のおかげで日本人がそれぞれ背伸びをしたり、各種メディアが大騒ぎするぐらいだからきっと簡単に使えるんだろうと思いこんだせいだと思う。

 ただし、以上の話、ユーザにはあまり関係のないテーマなので、ユーザ論と絡めたりしないようにネ。絶対に答の出ない議論にハマるから。

2004-09-13 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2004/09/11

韓流携帯

 携帯電話にも韓流が?

■日本メーカーの携帯が韓国で販売、逆はあるのか?(ITmedia)

韓国といえばSamsungやLGなど、世界的に有名な端末開発メーカーを擁することで知られる。そんな韓国製端末が日本向けにリリースされたら、ユーザーの選択肢が広がり、選ぶ楽しみも増えそうだ。

 通話方式の壁がある以上、ことはそうそう簡単じゃないってことはわかっているのだけれど、韓国から携帯がやってくるとなれば、どうしても期待してまう、Sumsung社のPalmOS搭載スマートフォン!是非来日して欲しい、携帯電話のヨン様!

2004-09-11 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2004/09/10

来月なのに「中旬」って?!

 「中旬」っていつだよ?何日のこと?!

■NHKが携帯端末に番組提供 10月から1日8時間(asahi.com)

NHKは10月中旬から、東芝などが設立した衛星放送会社「モバイル放送」の携帯型専用端末向け放送に対し、ニュースやスポーツ中継などの番組を提供する。電波監理審議会(総務相の諮問機関)が8日、NHKに認可した。NHKが民間企業に番組を提供するのは初めて。専用端末で衛星デジタル放送が見られるのも国内初となる。ただ、受信料で成り立つNHKが番組を他社に提供することに対しては、批判が出る可能性もある。

 記事によると、NHKはモバイル放送って会社から、見返りとして2億5000万円受け取るそうだ。ますます受信料の意味がよくわからなくなるけど、問題はそんなことよりも、このモバイル放送って奴が、ちゃんと普及するかどうか?結局、モバイル環境でも見たい!ってソフト(番組)が供給されない限り、意味がなくなってしまうと思う。こーゆーのは理屈じゃない。見たいか見たくないか。…さて?

2004-09-10 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2004/09/09

日本で使えるなら…

 子供の頃に憧れた、ハイテク筆箱を思い出す。

■コンパクトさが魅力のハイエンドスマートフォン「Nokia 9300」(ITmedia)

携帯電話世界最大手のNokiaは9月8日、デザイン性と機能性の両立を図ったハイエンド向けの新スマートフォン「Nokia 9300」を発表した。(中略)サイズは約51(幅)×132(高さ)×21(厚さ)ミリ、重さは167グラム。OSにはSymbian 7.0S OS(series 80)を採用。

 Treo 600以外でなら、コイツは欲しいかもと思えるスマートフォン!マジで欲しいと思う。

最大5人が参加できる電話会議機能を持ち、複数のメールクライアントをサポート、通信データの暗号化にも対応する。また、赤外線とBluetoothによる無線通信を使って、デスクトップやノートPCと同期する機能も組み込まれている。

 機能的にも、非常に充実しているように思う。日本で使えるなら速攻で買うのに!

 拡大写真はココ

2004-09-09 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2004/09/07

皮肉な未来

■アップル vs MSの舌戦がスタート--「MSN Music」公開で早速(CNET)

「2時間も車の後部座席に座らされる子どもに『車の中でビデオを見たいか』と聞いてみればよい。自分の子どもなら見たがるだろう。Steveの子どもはバッハやモーツアルトしか聴かないのかもしれないが、うちの子どもは『ファインディングニモ』を観たがる。だれが作ったのか知らないが、あれは素晴らしい映画だ」

 これは、自社のポータブルビデオ戦略を批判したApple社のSteve Jobsに対するあてつけとして発した、Microsoft社のボス、Bill Gatesの発言だという。Gatesにしては少しばかり洒落たオチのついた意見だが、子供時代の私なら、2時間も車の後部座席に座らされた状態で3.8インチの液晶画面なんかじっと見つめていたら、ゲロを吐きたくなったはずだ。あるいは、異常に視力が低下してGates並みの眼鏡を買って貰う必要が生まれただろう。それでもやっぱり、「ニモは見たい!」とぐらい言ったかもしれない。

 とかなんとか、いつものようにちょっとした悪口で始めたものの、今回Microsoft社が発売した製品について、私はそれほど否定的な感情を持っていない。その製品とはコチラ!

■MS『ポータブル・メディアセンター』の第1号、米国で発売(Wired)

クリエイティブ社の製品は横約14センチ、縦約8センチ、厚さ2.7センチで、重さ340グラム。3.8インチの液晶ディスプレー(解像度は320×240ピクセル)、20GBのハードディスクを搭載している。ウィンドウズ・メディア形式の動画や音楽、パソコンで録画したテレビ番組を再生できる。MP3やMPEG-1/2にも対応した。バッテリーの持続時間は音楽再生で最大22時間、動画再生で最大7時間。店頭価格は499.99ドルと予想されている。

 もちろん、使い勝手はまだ不明なままだが、発表されたスペックは悪くないと思う。とくにバッテリの動画再生最大7時間という数値は、本当であればかなり上出来だ。しかも!

コンテンツ業界もマイクロソフト社と連携しており、大リーグは同日から、試合の動画のダウンロード販売を開始した。ウィンドウズ・メディア形式で、一本3.95ドル(ファイルサイズは400〜600MB)。

 大リーグが好きかどうかはともかく、上記のようなデジタルコンテンツの同時セールス開始も悪くない。ちょうどiPodとiTunes Music Storeの関係に似ている。私なら欧州のサッカーリーグの試合が常時ネットからダウンロード可能なら、速攻でハードウェアを買っているかもしれない。

■Zen Portable Media Center(CREATIVE)

 PalmOSユーザならニヤリとしてしまう人も多いと思うが、製品名は「Zen」と来た。

 という訳で、最後に総評だ。

 Microsoft社系の製品には珍しく、途中でも書いたように、それほど悪い製品じゃないと思う。それどころか、私自身も欲しい!と思えるスペックだ。ただし、一般の人たちがiPod並みにほしがるかというと、かなり疑問だ。音楽はいつでもどこでも聴きたくなる。てゆーか、ちょっとだけ無理すれば、だいたいどんなシチュエーションでも聴くことが可能だ。ところが映像は違う。かなり無理をしないといつでもどこでもという訳にはいかない。

 結局のところ、映像を見るためには「比較的じっとしていること」という条件が加わる。でないと、交通事故に遭うか気が散るか、視力を低下させるか、吐き気を催す可能性が高いからだ。おまけに、iPodの場合、通勤電車の中でも低めのボリュームなら「とっても恥ずかしい音楽」を聴くことは可能だが、映像端末の場合、通勤電車の中で「とっても恥ずかしい映像」を見ることははばかられる。iPodに比べて映像端末は、こういったいくつかの「制約」を乗り越えなければ普及することが出来ない。だから、私個人は欲しがったとしても、世間一般が欲しがるとはあまり思えないのだ。

 でもって、最後に勝敗を決めるのは、ハードウェアのちょっとした使い勝手と、ソフトウェアの圧倒的な供給体制だろうと思う。iPodにおけるMP3音楽のように手軽に入手できれば、それなりに普及するだろう。でも、変換等が面倒くさいと、結局のところ一般にまでは届かない。…さて?

2004-09-07 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2004/09/02

「選ぶこと」と「選ばないこと」

■PDAが生き残るための道(ITmedia)

PDAは大画面にタッチスクリーンという特徴を武器に、形を変えて生き残るかもしれない。ただし、そのときに“PDA”という名称であるかどうかは定かではない。

 こだわるべきは、名称どころか、コンセプトですらないと思う。実際、PalmOSが米国で、次第次第にTreo 600の内蔵OSとして生き残ろうとしているように、あるいは、PalmOSマシンにかつて注がれた叡智がTreo 600の使いやすいインターフェースに昇華しているように、残すべき要素、残るべき要素の判断が必須だと思う。

 すでに、同様の方法論で一つの正解を出した製品も存在する。ご存じ、Apple社のiPodシリーズだ。同シリーズの根本にはPDAの遺伝子がほの見える。ところが、進化の方法論を正確に選び出しているために、ちゃんと時代のニーズにあった製品として誕生した。

 それは宣伝方法にも現れている。iPodにはPDAとほぼ同等のサービスも用意されているのだが、同製品のカタログでこの事実が説明されるのは必ず「欄外」扱いだ。とくに初心者ユーザ向けのカタログにおいては、説明すらされていない。このあたりの「選ぶこと」と「選ばないこと」のバランスが絶妙だと思う。また、古いコンセプトにこだわらなかったおかげで、周辺サービス(iTunes Music Store)の創作と、その合体にも成功している。

2004-09-02 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2004/08/31

泥棒に優しいお財布?

■携帯・PHSをなくしたら〜対応と対策(ITmedia)

ドコモの携帯電話を紛失した場合、「0120-800-000」に電話をすると、回線を一時的に止めてくれる。ただしFeliCa機能については端末を紛失した際、キャリア側で使えないようにする仕組みは今のところ用意されていない。現状では「F900iC」のみ、落とした携帯にあらかじめ設定した回数の電話をかけるとFeliCa機能をロックすることが可能だ。

 この問題については、パルマガ時代に、かなり早めの段階で取り上げたりしたのだが、まだ対応が済んでいないようだ。あまりのことに、ちょっとビックリ!

 いくら技術が素晴らしくても、最低限の追加機能は必要だ。携帯電話を電子的に「お財布」にするなら、盗難対策は必須。でないと、お財布機能を使ってない人まで迷惑を受けてしまう。(「携帯を盗むとお財布替わりに使えるらしいぜ!」)

参照●[4055] 便利さの代償は?(パルマガ)
  ●[4060] 続・便利さの代償は?(パルマガ)

2004-08-31 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)

2004/08/28

Re: 海の向こうで

 Treoじゃないけど、スマートフォンの可能性が近づいてるようだ。以下はアルパパ記者からの報告!
 

 機長さんこんにちは。アルパパと申します。コメントできないようなので、直メールいたします。

 今日までビッグサイトでグッドデザイン・プウレゼンテーション2004が行われていますが、PDA Phone [AsusTek Computer Inc./P505 Series]という携帯電話機能付きPDAのノミネートがありました。残念ながらパームデバイスではありませんでしたが、今後国内で販売される可能性があります(グッドデザイン賞は年内に発売される商品が対象)。エントリーカードのみで詳細スペックがわかるようなものはありませんでしたが、価格は66,800円と表示されていました。

■2004年08月26日(アルパパのブログ)

 こんなのが出るくらいなら、是非是非Treoも!…と思ってしまう。あくまで素人的に、なのだが…。

2004-08-28 | Project Palm 直接リンク | コメント (0)