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2004/11/03

手のひらの上でどこまで踊れる?

 WIRED NEWSに、いかにも「らしい」記事がアップされていた。キーワードは二つ。「モバイル」と「ポルノ」だ!

■「モバイル・ポルノ」市場は成長するか(WIRED NEWS)

米ヤンキー・グループ社が25日(米国時間)に発表した、モバイル・ポルノの世界市場が2008年までに10億ドル規模に成長するという調査結果には、ウェブログ運営者や報道関係者からいっせいにさまざまな意見が飛び交っている。

 ま、まさにそんな内容の記事だけど、記事中には例題としてTreoも登場する。

とはいえ、セックスシーンで2人以上が絡み合うとなると、ものすごく小さな人でなければ画面に入らない。私が欲しくてたまらない『トレオ』(Treo)でさえ、最大で320×320ピクセルの画像しか映し出せない。

 さて、結論だが、この記事のライターはきわめて冷静だ。この種のモバイルビジネスがしばしばぶつかる大切な矛盾点を彼は理解している。

じつは私も、飛行機内で携帯情報端末(PDA)を使用中に、醜態をさらしたことがある。夜行便に乗っていたとき、隣席の人に見られないように角度を変えながら、ストリップ・ポーカーを楽しんでいた。10分ほど経って、真っ暗な窓にPDAの画面が大写しで反射していることに気づいた。なんてこと。

 つまり、上記二つの引用文を並べて、携帯機器はポルノ映像を見るためには液晶画面が小さすぎるくせに、もしも液晶を大きくしすぎてしまうと隣の席から覗かれてしまう。それがモバイルというものだ。そして、これはポルノだけには限らない。大人が楽しむ子供じみた趣味だとか、きわめてマニアックな趣味などにも同じことが言える。その点、イヤホンでプライベートを守れるiPodとは違う。

 この点について、携帯機器にはあともう一点ほどハンデがある。つまり、もしも普及したら普及したで、携帯機器の持ち込み場所が制約される可能性があるのだ。すでにカメラ機能がついたために持ち込み禁止になった場所も多い。そういう意味で、ゲームやらポルノやらがあまりにも普及すると、それはそれで、つらい問題を抱え込む可能性を持っている。これが「モバイル」って奴の特殊性だ。デスクトップパソコンとは違う。

 もちろん、携帯機器はいつも公衆の場で使うとは限らない。様々なプライベート空間でも利用可能だ。その意味では「不可能」とは思わない。ただしこれだけは言える。そっち方面の利用には「あまり向いていない!」


※ところで、昨日のWIRED NEWSにはモバイル関連のニュースが多かった。偶然か?
■PDAで発展途上国の医療改革を推進(WIRED NEWS!)
…ちょっとばかり狭い分野ではあるが、医療現場ってところには、まだまだPDAの可能性を感じる!
■野生動物の鳴き声を携帯電話の着信音に(WIRED NEWS)
…これ、凄く欲しい!日本でも是非やって〜!それとも、もうあったりする?

2004-11-03 | Project Palm 直接リンク

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