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2004/09/02

「選ぶこと」と「選ばないこと」

■PDAが生き残るための道(ITmedia)

PDAは大画面にタッチスクリーンという特徴を武器に、形を変えて生き残るかもしれない。ただし、そのときに“PDA”という名称であるかどうかは定かではない。

 こだわるべきは、名称どころか、コンセプトですらないと思う。実際、PalmOSが米国で、次第次第にTreo 600の内蔵OSとして生き残ろうとしているように、あるいは、PalmOSマシンにかつて注がれた叡智がTreo 600の使いやすいインターフェースに昇華しているように、残すべき要素、残るべき要素の判断が必須だと思う。

 すでに、同様の方法論で一つの正解を出した製品も存在する。ご存じ、Apple社のiPodシリーズだ。同シリーズの根本にはPDAの遺伝子がほの見える。ところが、進化の方法論を正確に選び出しているために、ちゃんと時代のニーズにあった製品として誕生した。

 それは宣伝方法にも現れている。iPodにはPDAとほぼ同等のサービスも用意されているのだが、同製品のカタログでこの事実が説明されるのは必ず「欄外」扱いだ。とくに初心者ユーザ向けのカタログにおいては、説明すらされていない。このあたりの「選ぶこと」と「選ばないこと」のバランスが絶妙だと思う。また、古いコンセプトにこだわらなかったおかげで、周辺サービス(iTunes Music Store)の創作と、その合体にも成功している。

2004-09-02 | Project Palm 直接リンク

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