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2005/01/20

可能と便利のはざまで

 まずは、この画像を見て欲しい。

■この画像

 富士通製のPDAマシンの液晶画面の中で、MacOS Xが動いている!…ように見える。さて?

 以下の記事を読むと、どうやらこれは本当らしい。

■『ポケットPC』でマックを遠隔操作

サンフランシスコで『マックワールド・エキスポ』の展示会場をぶらついていようと、スペイン南部の海辺に座っていようと、テディさんはウィーンの自宅にあるマックを呼び出すことができる。無線のリモート接続を確立しているおかげで、オランダの富士通・シーメンス・コンピューターズ社製の携帯情報端末(PDA)の画面上でマックOS Xが動作する。まるで、このPDA自体にマックOSがインストールされているかのようだ。ペンネームでの登場を希望する長身のテディさんは、「こんなことができると言っても、誰一人信じてくれない。スクリーンショットだと思われる」と話す。「だが、自宅のマックでできることは何でもできる」

 噂には聞いていたし、その種のソフトが出ていることも知っていたが、実際にそれを実用的に使っている人の話というのは初めて聞いた。

「もちろん、ポケットPCのソフトウェアを使えば、電子メールのやり取りもウェブの閲覧もできる。ただし、米マイクロソフト社製なので面白くない。だから、ウィーンにあるマックOS Xのマシンにログインしている」とテディさんは話す。さすがに超高速というわけにはいかないが、テディさんはこのポケットPC端末からマックOS Xを完全にコントロールできる。電子メールを管理したり、ウェブページを見たり、マックにインストールした『アイTV(日本語版記事)』でテレビ番組の録画予約を行なったりしている。

 技術的に「出来る」ということと、「便利に使える」ということの差は大きい。果たして、本当のところはどうだろう?

唯一の問題点はキーボードやマウスがないことだ。テディさんは対策として、両手の親指の爪を伸ばしている。ポケットPCの小さなタッチスクリーンに表示されたコマンドを押しやすくするためだ。

 ところで、同様の操作、つまり、MacOS XやらWindowsやらを、PDAから遠隔操作するという芸当は、何もPocketPCじゃなくても、つまりPalmOSマシンでも出来たはずだが…?

テディさんはウエストバッグを指差し、「これが私のオフィスだ」と語った。ウエストバッグの中には、ポケット・ルークス720とデジタルカメラ、米パームワン社の『トレオ650』が入っている。トレオ650でもPowerBookにアクセスできるが、ポケット・ルークスに比べると画面が小さい。

 なるほど。ま、実際にテディさんがどの程度の「やせ我慢でこうした環境を使っている」のか、それとも「それなりに快適に使っている」のかは私にはわからないが、ちょっと羨ましいな。正直私は、PocketPCやPalmOSでMacOS Xを遠隔操作するよりも、普段持ち歩いているWIndowsの小型ノートパソコン上でMacOS Xを「実用的に走らせる」ことが出来るなら、これにまさる幸せはない!

 そういう意味で私はかつて、このソフトに夢を見たこともあったのだが…。(苦笑)

2005-01-20 | Project Palm 直接リンク

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