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2005/01/25
ポップなスノビズムの誘惑
またまたソニ☆モバで見つけた記事。こっちは、SONYに関する記事。最近どうも、It's a SONY!ならぬ、What's a SONY?てなニュースが続く。
■「それがPSPの仕様だ」、久多良木SCE社長がゲーム機不具合騒動を一蹴(nikkeibp.jp)
一方、ボタンを押しても画面が時に反応しない点に関してはSCEは不具合ではないと説明する。ボタンの位置は左右対称なのに、本体内部でボタンが押されたことを検知する部分の位置は非対称だ。結果、問題が指摘されるボタンだけは、他のボタンのように真下に検知部分がない。この点が画面が反応しないことがある原因ではないか。本誌の疑問に関して久多良木社長は次のように説明した。「使用する液晶画面はこれ以上小さくしたくないし、PSP本体もこれ以上大きくしたくなかった。ボタン位置も狙ったもの。それが仕様。これは僕が作ったもので、そういう仕様にしている。明確な意思を持っているのであって、間違ったわけではない。世界で一番美しいものを作ったと思う。著名建築家が書いた図面に対して門の位置がおかしいと難癖をつける人はいない。それと同じこと」
このサイトでも取り上げた、先日の外人記者クラブでの久多良木さんの発言は、混迷する自社を総括する素直な言葉として評価したのだが、上記の彼の発言には私も疑問を禁じ得ない。こんな言葉を聞くと、先日の彼の総括発言でさえ社内での権力抗争のための道具かと勘ぐってしまう。どうした、SONY?…と思う。
それにしても凄い言葉を吐いたもんだ。
著名建築家が書いた図面に対して門の位置がおかしいと難癖をつける人はいない。それと同じこと。
これこそまさに、先日私が書いた「ポップなスノビズムの誘惑に負けること」の典型的な例題だと思う。この会社はそんな会社じゃなかったはずだ。いつからこんなことになってしまったのか?久多良木さんもSONYではかなり柔軟な思考を持った人だと思っていたのだが…。どうしちゃったんだろう、SONY?
2005-01-25 | Project Palm 直接リンク