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2004/10/01

最近の台風が妙にデカい理由

 ずっと気にはなっていたのだが、以下の記事は、意外と納得のいく説明をしてくれた。そう、今年の台風のことだ!

■今世紀末の台風、強大に 温暖化の影響を気象研が試算(asahi.com)

文部科学省のプロジェクトの一環。同研究所の吉村純主任研究官らが、「海洋研究開発機構・横浜研究所」(横浜市)にある世界最高速のスーパーコンピューター「地球シミュレータ」(計算能力・毎秒35兆回)を使って2年がかりで計算し、速報した。

 …ということなので、2年越しらしい。つまり、今年の台風を観て慌てて言い出したわけじゃないらしいところがリアリティある。そして、その結果、

現在の気候が続いた場合、21世紀末には、台風やサイクロンなど風速17メートルを超える熱帯低気圧が地球全体でいまと同程度の年平均83.6個発生する。これに対し、温室効果のある二酸化炭素の濃度が上昇し、海面温度が平均1.7度上がるなど、最も起こりうる温暖化のモデルの場合、台風の数は年平均66.5個で約2割減った。ところが、台風の最大時の勢力を比べると、最大風速35〜40メートルまでの台風の数は現在の気候モデルの方が多くなるが、40メートルを超えるものは温暖化が進む場合の方が上回るなど、温暖化で台風のパワーが増す傾向がでた。

 ということらしいのだが、実は一番感動したのは、地球シュミレータが今世紀末までの台風をシュミレーとするのに2年もかかるってこと!シュミレーションも大変だ!…と、そんなことに感動していたら、以下のようなニュースが!

■IBMのスパコン、地球シミュレータ超え最速に(ITmedia)

2002年以来初めて、日本の地球シミュレータが世界最速のスーパーコンピュータの座を奪われた。IBMが実施したベンチマークによると、同社が構築したBlueGene/Lの1万6000プロセッサ版が9月16日、ライバルのNECが構築した地球シミュレータに勝利した。

 ところで、最近の異常気象についてはこんな記事も!

参照●南極の氷河流が加速、世界の海面上昇にも影響か(WIRED)

2004-10-01 | Project Palm 直接リンク

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