2009/09/24
Project Palmの全体像
ところで、「Project Palm」三巻それぞれについての説明。
今月ついにリリースしたのは「Project Palm 2」だが、先日紹介したjtacさんからのメールにも以下のような一節があったが、「Project Palm」各巻の役割については、これまでにも何度か質問を受けた。
Project Palm 3の話はあまりに早計なので、ここでは触れませんが、大いに期待しています。
なので、簡単に説明しておくと、こうなる。
■Projetct Palm 1 誕生──ジェフ・ホーキンスとPalmOS(2008.12.26刊行)
…PalmOSマシンが誕生するまでのPDA世界の話から始まって、1996年そこに大きな革命を起こしたジェフ・ホーキンスとその仲間たちの苦闘と栄光の物語が描いた。終わってしまえばそれは奇跡と呼ぶしかない出来事だったが、そこにはさまざまな必然があった。彼らはなぜ成功したのか?そして、彼らの成功はなぜ永遠に続かなかったのか?PalmOSの黎明期を中心に描いた物語。
■Projetct Palm 2 挑戦 ──山田達司とPalmOS日本語化計画(2009.09.18刊行)
…PalmOSマシンが米国で生まれた直後、遠く離れたアジアの島国で動き始めた一人のサラリーマンがいた。山田達司である。彼がなぜPalmOSの日本語化に燃えることになったのか?さらに、彼に続いた多くの日本人たちはなぜこのOSに惹かれたのか?そして、すべての背後にいた一人の日系アメリカ人の想いとは?PalmOSが日本に上陸するまでの日々を描いた物語。
実は、上記2作で「Project Palm」は完結している。なので、本当は「Project Palm」は上下二巻というのが正しい。実際に読んで貰うとわかるように、「Project Palm」は「1」と「2」でそれぞれテーマや舞台は違っているものの、「2」の最後で物語は完結している。実は、あの続きはない。
ただし、あらかじめ告知したように、「Project Palm 3」というものは存在する。これは何かというと、ある種の「エピローグ」のようなものである。そもそも第一稿を執筆してから10年以上の歳月が経ってしまったため、「Projetct Palm 2」で完結した物語のその後についても、後日談的に触れざるを得なくなってしまったというのが正直なところだ。
だから、本編というよりも、あくまでエピローグ。オマケ的な章になる。また、ここから先は書き下ろし的な要素も高いため、「1」や「2」ほど刊行が楽ではない。いったいいつになるかわからない。そういった意味も含めて、「Project Palm 3」だけがそれまでの「1」や「2」とは別物扱いになっている。
以上が、「Projetct Palm」三巻の概要だ。
じゃ。
2009-09-24 | Project Palm 直接リンク