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2005/01/07

本物の裁判所から届く詐欺って?!

 昨年も素晴らしい栄光の仕事量と尊敬すべき質を維持してきたコラムサイトであるPalmTrotterで見つけた以下の記事にはゾッとした。スパム系やらフィッシング系やらオレオレ系やら、ここんとこ進化を続けてきた詐欺シリーズの、ひとつの究極の形かもしれない。

■裁判所から本物の督促状 振り込め詐欺、さらに巧妙化(asahi.com)

 これまでの詐欺は、「見抜いて放置」が最大の対策だった。どんなに手の込んだ詐欺だったとしても「見抜いて放置」されすれば、悪の結末から逃れることが出来た。ところだがだ!

単なる架空請求は放っておけばいいが、裁判所の手続きが悪用された場合、きちんと対処しないと財産を差し押さえられる可能性もある。法務省や国民生活センターなどはホームページで手口を公開し、被害防止に乗り出した。

 そう、対処を間違うと「最悪の場合、差し押さえ」になるというのだ。これは困った!本当に困った!

 ちなみに、こんな魔法のような詐欺事件が成立する「タネ」は以下の要領らしい。

なぜ利用していないのに督促が来るのか。
 「支払い督促」の制度は手続きが簡単で、書式が整っていれば内容の真偽にかかわらず申し立てが認められてしまう。督促を受けた人は2週間以内に異議を申し立てないと、財産差し押さえなどの強制執行を受ける可能性がある。

 いろいろと考える奴がいるな〜!さて、実際にこんなのが送られてきたらどうすればいいのか?上記asahi.comの記事には以下のような対応策が書かれている。

こうした悪質な振り込め詐欺に対処するには、(1)書類の送付元が「裁判所」の場合、身に覚えがなくても本物かどうか確認する(2)書類に書かれた電話番号にかけると悪質な業者に番号を記録される恐れがあるため、裁判所の番号を確かめて電話する(3)正式な書類とわかったら2週間以内に裁判所に「督促異議の申し立て」をするなど法的対応を取る−−などの必要がある。

 うを!怖い!なんと、「まず最初にすべき」という裁判所に電話をして確認する時点で、ちゃんと自分で電話番号を確認しないとその後にさらに最悪な結末(悪質な業者に番号を記録される恐れ)があるという。怖い怖い!とにもかくにも!

(国民生活)センターは「判断に迷ったらセンターや警察に相談して欲しい」としている。

 ちなみに、国民生活センターのホームページって奴を開いてみたら、凄い!凄い!

■国民生活センター

 その種の詐欺事例に関する情報紹介で溢れている!中でも、面白かったのは、上記のような本物の裁判所を使った詐欺に進化する前の電子メールで督促状を送っていた時代の牧歌的詐欺事件時代の業者名ベスト30!

■架空請求に関する相談件数が多い業者名リスト

第1位 中央債権(チユウオウサイケン)
第2位 関東管財局(カントウカンザイキヨク)
第3位 東日本債権管理局(ヒガシニホンサイケンカンリキヨク)
第4位 東日本管財局(ヒガシニホンカンザイキヨク)
第5位 ふたば債権事務局(フタバサイケンジムキヨク)※
第6位 日本相互管理事務局(ニホンソウゴウカンリジムキヨク)
第7位 日本国民相互管理局(ニホンコクミンソウゴウカンリキヨク)
第8位 大蔵債権(オオクラサイケン)
第9位 東京債権(トウキヨウサイケン)
第10位 河合相互法律事務所(カワイソウゴウホウリツジムシヨ)※

以上は、架空請求に関する相談件数の順位で、漢字名称は私が勝手に当てはめてみたモノ。元記事ではすべてカタカナ表記のみだ。(※の漢字はとくに不明要素が多い!「フタバ」とか「カワイソウゴ」とか、ちょっと不明すぎる)

 それにしても面白すぎる!人間って奴は「債権」とか「管理」とか「局」って奴に弱いのね。あと「相互」!何となく本物っぽいっていうか…。他にも、とっても役立つ情報が一杯!

参照●あわてないで!! クリックしただけで、いきなり料金請求する手口(国民生活センター)
  ●悪質な「利用した覚えのない請求」が横行しています(国民生活センター)
  ●インターネットトラブル(国民生活センター)

2005-01-07 | Project Palm 直接リンク

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