ガートナー少年の事件簿

　パソコンが急速に市場に溢れ出したのは、ほんの少し前だったように思う。ところが！

■PC大手3社が「3年以内に消える」——Gartner予測（ITmedia）

IT市場調査会社の米Gartnerは11月29日、PC市場では今後、成長率の鈍化と利益率の減少からメーカー間の統合が起き、現在の市場トップ10社のうち3社が、2007年までに市場撤退を余儀なくされるだろうとの予測を発表した。（中略）現在の世界PC市場上位10社は、Dell、Hewlett-Packard（HP）、IBM、富士通、東芝、Acer、NEC、Lenovo Group（聯想集団：Legendから社名変更）、Gateway、Appleだが、過去数年間、継続して利益を出しているのはDellのみ。

　Gartner社にしては思い切った予測だけど、逆に言えば、そういう予想をしてもおかしくないような状況にＰＣ市場はあるらしい。記事の詳細データを読むとむべなるかなと思う。

世界のPC出荷台数の伸びは、2003年から2005年にかけては年率11.3％だが、2006年から2008年にかけては、その約半分の年率5.7％に落ち込むと予想される。

　そういう意味では、PDAの現状もそれほど以上とは言えない。ケータイなんかまでも含めて、今、旧ＰＣ系市場は新しい再編の時代へと突入しつつある。数年後にはＰＣやらＰＤＡって名前すらも、すでに過去の名前に鳴っている可能性もある。それはカテゴリが消えるのでは？という不安ではなくて、カテゴリ自体が意味をなくして、別の名前で呼ばれている可能性だってあるということ。現状のスマートフォンと、高機能携帯電話の差がまったく不明である現実はすでにその萌芽と言えるかも。