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2004/11/03

必死か?本気か?

 さて、PalmOSユーザにとってはかなり衝撃的な記事タイトルのニュースがやってきた!

■PalmSource、株価急落——きっかけはTreoにMicrosoft OS搭載の憶測(ITmedia)

ハンドヘルド向けのオペレーティングシステム(OS)を開発している米PalmSourceの重要なライセンシーであるPalmOneが、同社のスマートフォン「Treo」シリーズにMicrosoftのOSを使用するとのレポートをある投資銀行が1日(米国時間)に発表したのを受け、PalmSourceの株価が急落した。

 感想をひとことで言うと、TreoにMicrosoft社のOSを搭載するという話が本当であるならば、palmOne社は「本気!」であると思う。一概に「似ている」と断言するのは危険だが、この英断は「iPod」と「MacOS」の関係に似ている。つまり、肉を斬らせて骨を絶つ戦略。palmOne社最大の財産であるTreoの可能性を信じるならば、その普及のために邪魔になる障害は排除すべきである。ここで言う「障害」とはもちろんPalmOSのことではなく、PalmOSだけにこだわるということ。ここでPalmOSが素晴らしいかどうかは問題ではない。PalmOSから解放することでTreoは間違いなく今よりも売れるだろう。それが、私の言うpalmOne社の「本気!」である。

 実際、記事にもあるように、palmsource社の株価は大きく動いた

 ところで、palmOne社が生き残るためにはpalmsource社(PalmOS)はどうなってもいいのか?という議論も起こりうるだろう。ただし、私は、今回の決断はPalmOSが生き残るためにも正しい選択だと思う。つまり、PalmOSが今生き残るためにもっとも大切なこととは何だろう?…間違いなくそれは、PalmOS搭載のPDAが売れることではなく、Treoシリーズが売れることだ。前者はPDAというカテゴリそのものが大混迷の時を迎えており、どんなに売れてもその将来は見えている。それに比べてTreoを含むスマートフォン分野の未来は(少なくとも日本以外の諸外国では)明るい!

 だから、そこにこそPalmOSの勝算がある。だとしたら、Treoが今以上に大きな勝利を得るためにもPalmOS以外のOS「も」採用することは、結果としてPalmOSの未来のためにもなると私は思っている。それでも消えるOSなら、所詮はその程度のOSだったということだ。少なくとも私はそうは思わない。

参照●PalmSource takes hit on investment report(CNET)

2004-11-03 | Project Palm 直接リンク

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