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2004/10/16
今さら、ソニー
賢くなりすぎて愚を犯してきたのかしれない。
■ソニーが方針転換、MP3をネイティブサポートへ(ITmedia)
ソニー幹部は、既報の通り来年中旬までにフラッシュメモリーベースの音楽プレイヤーにMP3サポート機能を追加することを認めた。(中略)「少しの間だけ居眠りをしてしまったが、今はしっかりと目を覚ましている」とGlasgowは述べ「われわれのこれまでのパフォーマンスは良くなかった。われわれは出遅れてしまった。これは過去の成功に甘んじていたからかもしれないし、わが社が音楽業界と関係していることが影響したのかもしれない」と付け加えた。
確かに思いっきり出遅れてしまった!そして、その原因を「わが社が音楽業界と関係していること」だと思うなら、それと同じ愚を<映像>分野でも犯すなよ、とも言いたい。
ところで、近年のSONYという企業には、戦略家の決定的な不在を感じる。優秀な開発者やそれを牽引できるビジョナリーもいる。でも、マーケティングまで含めて会社の命運を牽引できるような戦略家の不在をつくづく感じる。
いや、正直、いなきゃいないでもいいのだが、そういう才能の欠如が近年、明らかに多くのミスを産み出しているようにも見える。スノッブな開発者集団が好き勝手に会社の命運を動かしてしまった、Jobs復帰前のApple Computerのようにはなって欲しくない。頑張れ、SONY!
もちろん、最近の一部新製品やら今回のMP3に関する方向転換には、同社の健全な戦略性の萌芽も感じる。でも、遅すぎた。その分だけ余計に頑張って貰いたい。だって、やっぱり好きな企業のひとつだから。
2004-10-16 | Project Palm 直接リンク