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2004/10/01

一枚の写真

 プロ野球などちっとも興味がないのに、その一枚の写真を見た瞬間に、胸が熱くなった。そう、世代的に私は長嶋世代なのだ。プロ野球が好きかどうかにかかわらず。

■長嶋さん元気です!渡辺前オーナーと会談40分(報知新聞)

約7か月ぶりにミスターが元気な姿を見せてくれた。巨人の長嶋茂雄終身名誉監督(68)は29日、東京・大手町の読売新聞社を訪ね、渡辺恒雄前オーナー(78)に“全快報告”、その際の写真も公開された。3月4日に脳梗塞(こうそく)で倒れて以来、その姿や詳細な会話などが明らかにされたのは初めて。約40分間の報告の中で、巨人の今季の敗因分析をした後、2008年の北京五輪で自らが監督として指揮をとることも宣言した。

 正直、この写真だけから長嶋茂雄という人の病状のすべてまではわからない。上記記事にあるような「全快」なのかどうか、まったく判断はつかない。私は医者じゃないし。

 でも、ひとつだけ言えることがある。この写真、なんてバランスがいんだろう、と思った。とかく悪口を言われることの多いナベツネさんという人の暗黒面と、何をやっても愛されてしまう長嶋さんという人の明るいフォースとのバランスが非常にイイ!最近、巨人軍が何をやってもダメなイメージだったのは、結局ここに原因があったのだなと思う。

 長嶋さんが病欠だったため、ナベツネさんばかりが前面に立って、日本のプロ野球界は完全に暗黒面に入っていた。必ずしもこの人が最近になって暗黒面を振りまき始めた訳じゃなく、この人はずっとこんな感じだった。ただし、いつも長嶋さんという人の明るいフォースのおかげで、巨人軍はそれほどのマイナスイメージを持たずに来られたんだな、と思う。

 そこで、今回の緊急会談なんだろうと思う。巨人軍はフォースが足りないのだ。だから、ナベツネさんが長嶋さんに会った。ただし、あとは世間がこの写真を見てどう思うかだ。かつてこの一枚の写真がひとつの国家のムードを一変させてしまったほどの効力を発揮するのか?もう少し療養して元気になって貰いたいな、という同情の気分を呼び覚ますのか?さて?

 それにしても、長嶋さんという人は凄い。私は野球にはほとんど興味がないのだけれど、ミスタープロ野球と呼ばれた人物が、プロ野球最大の危機に病魔に倒れいてるなどという偶然は、そうそう起こりえることではない。おそらくは偶然という言葉を越えた何かを、この人は持っているのだろう。そういう意味で、本当に凄い人だと思う。理屈抜きで!

2004-10-01 | Project Palm 直接リンク

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