2005/01/29
続・もうひとつだけ教えて欲しい
先日の記事「もうひとつだけ教えて欲しい」の中で、WIRED NEWS記事にあった「温室効果ガスの影響による地球温暖化を予測したところ、世界の平均気温が最大で約11度上昇する可能性があるという結果が出た」というコメントについて、私はたったひとつの疑問を呈した。つまり、
その「最大11度上昇」するまでにかかる年数はどれくらいなのか?
それについて、読者の美山透さんからメールが届いた。
元になった論文を読んでみました。15年のようです。
「最大」とあるように全部で414あるケースのうちの最悪の場合が11.5度で、多くの ケースは3.4度ぐらいにおさまるようです(最小は1.9度)。記事にある「クライメット・プレディクション.net」には、宇宙人を探せのSETIのよ うに誰でもPCで(WindowsだけでなくMACやLINUXでも)参加することができます。
という訳で、最悪のケースの場合という注釈付きながら、正解は「15年」という、予想外に短い年数だった。考えても見て欲しい。あと15年で世界の平均気温が11度上昇する未来を!東京の気温だって、真夏には50度に迫る日もやってくるだろう。わずか15年後の未来にだ。さらには、南極や北極の氷だって間違いなく溶けるだろう。これはもう、本当にえらいことになる。
ただし、もう一度書く。これはあくまで「全部で414あるケースのうちの最悪の場合」だけだ。でも、もっと恐ろしいことが上のメールには書いてある。つまり「最小は1.9度」という文章だ。そう、どんなに影響が少なかったとしても15年後には世界の平均気温が2度ほど上がっているというのだ。たぶん、これだけでも世界の生態系を確実に破壊するはずだ。それが「最小の」、つまりは、「最良の」未来だという。
ちょっと怖い。もとい、かなり怖い。
2005-01-29 | Project Palm 直接リンク