私の知らなすぎた世界

　まだまだ自分は勉強不足だな、と思い知らされた！とことん！

■イグ・ノーベル賞、カラオケ発明者の井上大祐氏らに（CNN）

ユーモアに富み、科学技術に貢献した研究に贈られる「イグ・ノーベル賞（愚かなノーベル賞）」の平和賞に、カラオケを考案した兵庫県西宮市の会社経営者、井上大祐さん（６４）が選ばれ、米ハーバード大学で９月３０日、授賞式が開かれた。同賞は、「つい笑ってしまうけれど、考えさせられてしまう」研究が対象。「The Annal of Improbable Research（ありそうもない研究の年間報告）」の編集者、マーク・アブラハムさんが考案した。

　…というところまでは、いろんなニュース番組やワイドショーで見たので知っていたが、それ以外の今年の受賞者はカラオケよりも、もっと凄かったようだ！

　たとえば！

技術賞は、薄毛の男性が側頭部の頭髪をくしで反対側にぐるりとなでつける「バーコード頭」を開発したフロリダ州オーランドのフランク・スミスさんと息子のドナルドさんが受賞した。ルドルフ・ジュリアーニ前ニューヨーク市長の髪形として馴染みが深い。

　発明者がいたとは知らなかった！しかも！

フランクさんはこの新しい髪型で特許を取得。

　笑った。つーか、髪型で訴えられたらつらい！アフロとか大丈夫か？誰か特許取ってない？

　ちなみに、原文の記事には特許にはつきものの、添付イラストも載っている。それがコレだ！

　ちくしょう！やられた！（←何が？）

　他にも面白すぎる研究が続く。

公衆衛生賞は、米国人の間に広く浸透している「５秒ルール」の研究を行ったジリアン・クラークさんが受賞した。「５秒ルール」とは、食べ物を床に落としても、５秒内に拾えば大丈夫という慣習のことだ。

　そんな「５秒ルール」なんて初耳だ。でも、もっと驚いたのは！

クラークさんの研究によれば、一般的に、床に生息するバクテリアは驚くほど微少で、きれいに清掃されていれば、５秒経った後でも問題はないという。

　この結論にはひとつだけ疑問がある。「一般的に、床に生息するバクテリアは驚くほど微少」という時の「一般的に」ってどの程度？うちの近所の中華料理屋さんの床を例題に説明して貰いたい。どの程度なら「微少」なのか？

　受賞者はまだまだ続く。そして私が一番気に入ったのはこれ！

医学賞は、９２年にカントリーミュージックと自殺の関連性についての研究を発表したウェイン州立大学（ミシガン州デトロイト）のスティーブン・スタックさんとオーバーン大学（アラバマ州）のジェームス・ガンドラックさん。４９の都市部で調査を行い、「カントリーミュージックを多く流した地域ほど、白人の自殺件数が多くなっている」と発表している。

　正直言うと「多く流した」というニュアンスがどういう意味なのかよくわからなかったので、原文も読んでみた。すると「airtime」という単語が使われていたので、どうやらラジオやテレビのオンエア時間ということらしい。

　さて、私にはカントリー音楽が大好きな友人がいるので、あまり大きな声では言えないが、私も以前からカントリー音楽に関しては気になっていたことがある。「ものすごく気が滅入っている時に、陽気すぎるカントリー音楽が聞こえてくると、なんかたまらなくつらくなる！」ということだ。これは決してカントリー音楽がダメということじゃなく、上記のような特殊ケースにおいてそうだ、というだけなので、誤解のないように。でもずっと、それは自分が日本人だからだと思っていた。あのカントリー音楽の陽気さは、めちゃくちゃ湿気の多い艶歌の国の住民には毒気が強すぎるんだ！…とばかり思っていた。だが、今回の研究結果を聞いて、自分だけじゃないんだということにちょっと安心した。
　
　うわ〜、こんなこと書いたら、カントリー音楽が大好きな友人に殺される！そこで、最後にちゃんとフォローしておく。「ものすごく気が滅入っている時に、陽気すぎるカントリー音楽が聞こえてくると、なんかたまらなくつらくなる！」が、「ものすごく気が滅入ってる時に聞く、切々としたカントリー音楽は悪くない。つーか、かなりイイ感じだ！」…こんな感じで許して！

参照●Ig Nobel honors 'combover' engineers（CNN）

※ところで、上の原文記事でもうひとつ発明をした。日本では中曽根康弘元首相以来、「バーコード」と総称されることのあの髪型、英語では「combover」と言うらしい。あえて分解すると「comb（[動詞]櫛で梳く）」＋「over（[副詞]繰り返し）」ということか？たぶん発音は「昆布オーバー」じゃなく「コームオーバー」かな？手元の辞書には出ていないので確認出来ないが、たぶん、そう。でもって、日本では中曽根元首相や磯野波平さんで有名だが、アメリカでは9.11の英雄、ルドルフ・ジュリアーニ前ニューヨーク市長がその代表格らしい。という訳で、こんなページも発見した。その名もズバリ！

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