« 嬉しいような、嬉しくないような | メイン | サッカー最悪の一日 »

2004/12/07

翔太とさやかのあの夜

 「スパレ」に分類するには短すぎるものを「プチ・スパレ」、略して「プチスパ」と呼ぶ。今回はそんなプチスパのひとつだ。

題 名:翔太くんへ
差出人:saya_blue_sky@■■■■■.co.jp
日 付:2004年12月6日 20:53:52:JST
宛 先:pal@palm.■■■
返信先:saya_blue_sky@■■■■■.co.jp
 
翔太くん、あの夜の事覚えてますか?
あれから全然連絡とかくれないから心配になってメールしたんだけど…
私たち、またあの頃の関係に戻れないかな?
お返事ください。待ってます。   
 
さやかより

 最初の一行目だけを読むと、「あの夜」は勢いだけで突っ走ったあの夜…だろうと理解できる。だから、「あれ」から連絡がないとか言われると、なるほど、やっぱりあの夜は勢いだったんだ、と第三者的にはうなずけてしまう。

 ところが、三行目を読むと「あの頃」は一時的な勢いではなく、それなりに持続性のある関係性だったように読める。すると、一行目の「あの夜」の意味が変わる。二行目の「あれから」のまさに「あれ」なのだが、「翔太くん」が「さやか」に連絡をとらなくなったキッカケの夜が「あの夜」にあったことがわかる。

 しかも、「さやか」は「あれ」以前の関係に戻ることを希望しているのだから、まあ、常識的に考えれば、「あの夜」は勢いだけで突っ走ったあの夜ではなかったことがわかる。この文脈のままに「あの夜」が勢いだけで突っ走ったあの夜だったとすると、「さやか」はあまりにも都合が良すぎる。(そんな女性もたまにはいるが、男性としてはイヤハヤである)

 読み込んでみると、プチスパもなかなかに味わい深い。(だからどう?と言われても困るが…)

2004-12-07 | Project Palm 直接リンク

コメント