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2004/11/24

ブッシュ大統領の酸性紙

 非米国圏の人間にとっては、謀略説とかを信じたくなるほど、予想外の選挙結果だったせいかもしれないが、先日の米国大統領選挙後には、いくつかの疑惑が囁かれた。たとえば、その一部を、この種のテーマが大好きなWIRED NEWSが二つほど紹介している。

■フロリダ州の電子投票機に「ブッシュ票が多すぎる」との疑惑(WIRED NEWS)

カリフォルニア大学バークレー校の大学院生と教授が18日(米国時間)に発表した統計分析によると、先日実施された米大統領選で、フロリダ州の電子投票機が示したジョージ・W・ブッシュ大統領の得票数が、本来得られるべき得票数よりはるかに多かった可能性があるという。

 …とか、

■米大統領選:ニューハンプシャー州一部選挙区で再集計(上)(WIRED NEWS)
■米大統領選:ニューハンプシャー州一部選挙区で再集計(下)(WIRED NEWS)

ニューハンプシャー州で18日(米国時間)、米大統領選での投票の再集計が行なわれる。選挙関係の活動家によると、この再集計によって、同州の選挙結果の不可解な点が解明される可能性があるという。さらに、今回の措置により同州の投票機に関する問題が発覚すれば、フロリダ州をはじめとする他の州でも、再集計が行なわれることもあり得る。

 …とか。

 正直、あの選挙結果って他国民にはなんとも納得しにくい結果だったので、こうしどっちも「ないことないよな」的なニュースだった。でも、そんなところにこんなニュースが飛び込んできた。

■ブッシュ氏支持率55%、再選後初の世論調査で(CNN)

CNNは23日、USAトゥデー紙、ギャラップ社との共同世論調査で、ブッシュ米大統領の再選後の支持率が55%に達したという結果を発表した。大統領選後、初めての世論調査となる。19日〜21日にかけて成人1015人から回答を得た電話調査の結果、大統領としてのブッシュ氏の仕事ぶりを評価すると答えた人は55%、評価できないと答えた人は42%だった。ブッシュ氏に好感を抱いている人は60%、抱いていない人は39%だった。

 もちろん、このデータすらも怪しいぞと疑いはじめたらキリがない。ただし、このデータ、ブッシュ関連の数値が予想以上に高い以外は以外と納得できる数値が多いのだ。

他のブッシュ政権高官については、パウエル国務長官の好感度が最も高く、87%が好感を抱いていると答えた。次期国務長官のライス大統領補佐官の好感度は63%、チェイニー副大統領は53%、ラムズフェルド国防長官は51%、アシュクロフト司法長官は50%だった。

 …とか、

イラクで武装勢力との戦いに勝っているのは誰かという質問では、どちらも勝っていないと答えた人は46%、米国と同盟国と答えた人は44%だった。

 …とか。

 他にも注目すべき数値が並んでいるが、まあ、わりあい納得のいく数値だったりする。

 う〜ん、米国大統領選挙で使われた電子投票システムや光学読みとり機を疑うよりも、米国人の政治センスの常識を修正した方が、私の脳内の誤差は少なくて済みそうだ。

 ただし!

自分が同性愛者だと公表している男女の、軍隊勤務は認めるべきかどうかでは、63%が認めるべきだと酸性紙、32%が反対だった。

 ニュース系ウェブサイトが犯しがちな誤植ベスト10に入りそうな定番誤植を久しぶりに見つけた。>「63%が認めるべきだと酸性紙」

2004-11-24 | Project Palm 直接リンク

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