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2006/03/27

その道を未来に繋げ!

 まだまだ、ほんの第一歩に過ぎない。

 PalmSource社を買収したACCESS社はリリースの中で、同社が開発を引き継ぐOSのアドバンテージについて、以下のように語っていた。

世界で42万人の技術者がパームのOS向けに開発してきたソフトも利用

 しかし、そのためには、将来ACCESSS社からPalmOSのDNAを継ぐOSがリリースされた時、PalmOS用に作られた優秀なソフトウェア作家とその作品が存在していなければならないはずだ。そんなことを考えた場合、まだまだPalmOS用マシンが活躍している英語圏についてあまり心配はない。優秀なソフトウェア作家がまだまだリリースを続けていて、そんな彼らの作る優れた作品群を掲載するウェブサイトも活躍中だ。

 ところが、ACCESS社のお膝元である日本という国の状況は、あまり楽観的な状況とは言えない。かつて日本のPalmOS文化を支えた伝説的サイト「Muchy's Palmware Review」が更新を停止して以降、その種の本格的なサイトは事実上姿を消したに等しい状態となった。

 もちろん、その種の努力がゼロになった訳ではない。しかし、「将来ACCESSS社からPalmOSのDNAを継ぐOSがリリース」されるその日まで、日本のPalmware作家たちの製作意欲を維持させるほどのウェブサイトが存在するとは思えない。そんな時に生まれたのが、にっく青年の作った以下のサイトだ。

■Palmware Stockyard

 最初から自分ひとりで孤独な努力を続けるというスタイルは放棄して、流行のWikiスタイルを採用している。そんなこのサイトが、今後どんな未来を歩むかはまだ不明だ。だが、実は「PalmSource社の親会社の母国」である日本のPalmOS文化にとっては、価値ある第一歩と言える。

 最後にわがままなリクエストをひとつ!

 「将来ACCESSS社からPalmOSのDNAを継ぐOSがリリース」されるその日まで、ひたすら忍耐の努力を続ける必要がある今回のにっく青年の挑戦は、あまりにも孤独な努力が予想される。そのため、いつでも「挫折」の可能性と背中合わせだ。もしかしたら、大切な期日まで彼の努力が続くかどうかさえ心許ない。

 そこで、お願いだ。どんな形でもいい!どんな形でもいいから、PalmSource社やACCESS社が、にっく青年のような挑戦をサポートして欲しい。本当に、どんな形でもいい!

 この種の努力を怠れば、PalmOSで活躍したソフトウェア作家たちはどんどん遠ざかり、その作品群はバージョンアップもされぬままどんどん消えていくことになる。ACCESS社の新しいOSが完成したとしても、そこにインストールしたくなる魅力的なソフトウェアが存在しないようではまったく意味がない。だから、

 …とか書いてはみたものの、ACCESS社の人やPalmSource社の人がここを読んでるかどうかさえ、私は知らない。

2006-03-27 | Project Palm 直接リンク

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