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2005/02/03

寝た子を起こそう!

 ボトル型にしたらガムが売れた!…という現代の真新しい逸話。

■キシリトールガム急成長 ボトルタイプが牽引(asahi.com)

キシリトール入りガムの売上高が急成長中だ。「歯にやさしい」と97年の発売から順調に伸び、職場や居間の卓上に置くボトルタイプが大ヒットしてからは急激で、04年のガム市場全体でのシェアは3分の2に達した。

 キシリトールガムそのものの魅力もあるんだろうけど、私としては「ボトルタイプ」の躍進を注目したい。確かに周囲で増えているなと思ったら、すでに売上高は「04年のガム市場全体でのシェアは3分の2」に達しているらしい。

 なぜこの点に私が注目するのか?それは、「ガムの大きさってこの大きさだよね」という常識(だと自分たちで勝手に思いこんでいたもの)にこだわっていたら見えなかった勝機が、大きさを変えた瞬間に見えてきたという点が面白いからだ。

 先日もApple Computer社の新製品「iPod Shuffle」の発表会で、同マシンはガムのパッケージの大きさと比較されていたが、ガムこそ、元祖「モバイル食品」と言ってもいい製品だった。持ち運ぶための適当なサイズがアレだった。アレならどこにもで入る。でも、アレでは量が限られている。すぐになくなってしまう!…ここに、新しいサイズが生まれる余地があった訳だ。

 モバイルならばこのサイズと決めたところで終わってしまうこともあるだろう。あるいは、禁煙ブームに乗っかってしまえ、というのもあるだろう。とにかく常識に囚われていたら見えない勝機は世の中に多い。実は、ドリンク類だって小型のペットボトルを発明した瞬間に大きなマーケットを見つけた。

 ガムが「ボトルタイプ」で成功したからPDAもボトルタイプで、とか、PDAも大型化して、なんて発想じゃなく、もっと自由な発想の向こうに、新しいマーケットのチャンスが潜んでいそうな気がする。例えば、実は2001年に破綻する直前のPalm社なんかが本気で狙っていた市場だが、食事管理も出来て、万歩計にもなって、ちょっとした血圧計にもなる小型携帯マシンとしてのPDAだとか?

 眠っているチャンスは、眠っているので掘り返すまではその姿が見えない。


※ところで、ついつい忘れていて、1万アクセス以上もオーバーしてしまったが、先日このサイト「Project Palm」が50万アクセスを越えた。たぶんこの数日中のことだと思う。最近では更新もまばらなこのサイトのために、いつも見に来てくれている皆さん、本当にありがとうございます。

2005-02-03 | Project Palm 直接リンク

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