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2004/11/05

Jeffの大脳皮質が予測するもの

 私が異常なまでに興味を持つ男、Jeff Hawkinsを知るために、ウェブデータとしてはかなり貴重な情報を与えてくれる記事がCNETに登場した。

■パームの生みの親は脳の研究に首ったけ(CNET)

Hawkinsは、RNIの所長を務める傍ら、PalmOneで未来の携帯端末や電話機の設計を行なっているが、それだけでは物足りないと言わんばかりに、現在、それらのインテリジェントマシン開発に特化した新興企業の社長就任を検討中だという。

 くどいようだが、Jeff Hawkinsという人物にとって人間の脳に関する研究は、PDA開発の余技ではない。どちらかというと、脳の研究の過程でPalmOSの基幹的なアイデアのいくつかが生まれ、それが彼の表向きの本業になってしまったと言った方が正確だ。

コンピュータと脳の最大の概念的相違点は予測能力の有無です。脳に関して言えば、あるインプットに対するアウトプットとは、脳内部の予測のメカニズムを意味します。

 Jeff Hawkinsの脳理論の解説については、この短いウェブデータを読んだだけでは、ちょっと理解しづらいかもしれない。だが、今回のインタビューでは、もう少しリアルな情報も提供してくれている。その第1は、冒頭でも紹介したようにJeff Hawkinsが自らの理論をベースにした新しい企業を作ろうとしていることだ。

Q)この研究が、学問の段階を脱して商業的利用が可能になるまで、あとどのくらいの時間がかかりますか。
A)私は1年以内にこの分野に取り組む新興企業が現れると予測しています。実は、自分自身でそれをやろうかと考えているところです。

 さらに、Jeff HawkinsがpalmOne社において現在果たしている役割についても、かなり明確な答えを提供してくれている。

現在PalmOneでは、2、3の非常に大きな構想を推進していますので、私はその詳細にまで関わることはできません。しかし、概念的なこと、例えばスマートフォン開発の後に何をすべきかなどに関しては、方針説明書を書いたり、会社に出向いて開発チームと会ったり、マネージャにこれらの製品の持つべき機能が何かを説明させることができます。しかし、スタッフの誰かがきて「ほら、ボタンがくっついて動きません」と言っても、その度に出向いていくわけにはいきません。

 私はこれでいいのだと思う。彼は何かをするよりも、何かを見せてくれればいい!

参照●Redwood Neuroscience Institute
  ●Getting intelligent about the brain(CNET)…原文

2004-11-05 | Project Palm 直接リンク

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