« 愛される理由。 | メイン | 情けないけど、前に習え! »

2004/10/05

悪意と贅沢

 両軍ベンチあわせて50人ぐらいの選手がいるとすると、選手一人あたりお客さん3人ぐらいの勘定になる。ある意味、超贅沢だとも言える。

■巨人戦ガラガラ、「史上最少」観客 雨の消化試合横浜戦(asahi.com)

4日の横浜スタジアムでの横浜—巨人戦。主催者発表は観衆1万人(5回終了時)だが、試合開始前に客席を数えたところ約150人しかいなかった。内野指定席には誰もいなかった。

 正直、「150人」という実数よりも「1万人」という「主催者発表」が恥ずかしい。誰のための数字なんだろう?さて、この記事を読んでから、Yomiuri On-Lineを探してみた。続いてWEB報知新聞も探してみたが、この極端に少ない入場者数について触れている記事はひとつもなかった。ま、しょうがないか。

 ところで、asahi.comの記事は、実を言うと、少し意地悪なことをしている。まず、この日の試合にはお客さんが入りづらい正当な理由が実はあったのだ。

前日の振り替え試合が雨で流れ、急きょ組まれた追加日程。加えて、朝から雨が降り続いていた。が、優勝決定前なら、テレビ放映権料が1億円といわれる超ドル箱カードの巨人戦だけに、球場関係者も「巨人戦の史上最少観衆じゃないの?」と苦笑していた。

 なるほど、同情すべき条件は多数揃っている。

 しかも、asahi.com記者の意地悪はもうひとつあった。つまり、記事にあった「試合開始前に客席を数えたところ約150人しかいなかった。内野指定席には誰もいなかった。」という描写には実は秘密があったのだ。この日は生憎の雨、ということで、試合が始まるまで球場通路で雨宿りしていた人が多数いたらしいのだ。なんだ〜、そういうことかよ。つまり、試合が始まった瞬間に、球場通路から多数のお客さんがドドドっと出てきたらしいのだ。その人数がどれぐらいかというと…

その後、球場通路で雨宿りしていた人たちが出てきたのか、プレーボール時には2倍くらいになった。プレーオフに沸くパ・リーグ、イチローの記録更新に沸く大リーグとは対照的に、スタンドではベンチのオレンジ色ばかりが目立った。

 え、2倍?…ってことは、合計で300人ほど。

 かなり悪意溢れる記事だ。でも、一番悪意があって、しかも正直なのは、記事に載っていた以下の写真!

■悪意のある写真?(asahi.com)

2004-10-05 | Project Palm 直接リンク

コメント