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2004/09/14

戦艦大和の壮麗さ

 しばらくご無沙汰だなと思っていたら、いきなりSONY社から凄い製品が登場した。

■PEG-VZ90(SONY)
■PEG-VZ90(sony style)

 この製品の特徴は以下の2つ。ひとつは…

世界最大サイズの、高輝度・高コントラスト<有機ELディスプレイ>を搭載。さまざまな動画・静止画を、従来の携帯機器をはるかに超える鮮明画像で再生します。

 そしてもうひとつは…

販売価格 94,290円

 この2つですべてが言い表せているような気がする。キャッチコピーにもある。

その画面の美しさは常識を越えた

 だから値段の方も常識を越えた、というか、ま、予想をはるかに超えた値段になった。そういう意味では、CLIEのラインというよりも、QUALIAのラインが作ったCLIEという表現の方が正しいかもしれない。それを証明するかのように、まるで古き良き時代のApple Computerの開発者チームのように、誇らしげな写真と名前と言葉が下記のページに並んでいる。

■私たちが「PEG-VZ90」を創りました!〜第一回開発者インタビュー(sony style)

 ところで、覚えているだろうか?昨年の11月に、この製品の途上が告知されていたことを!

●有機が来年来るらしい(パルマガ)

 ちなみに、筐体サイズを比較すると…

PEG-UX50(175g) 103.0mm×86.5×17.9mm
PEG-TG55(185g) 73.3×121.5×15.7mm
PEG-VZ90(270g) 109.0×87.0×23.0mm

 ほぼ、PEG-UX50に近い左右比だが、分厚さと重量はかなり嵩張った印象だ。その替わり、この巨大さと引き替えに、こんな特徴が備わっている!おそらくは、この特徴こそが、この製品のこれからを左右するキーポイントになるかもしれない。

脅威のスタミナバッテリー動画再生最大連続約12時間、音楽再生連続42時間!

 ところで、この製品は、液晶と言い、価格と言い、もはやPDA云々とは別次元の製品だ。価格だけなら、21世紀のPDA史上最高価格だろうと思う。だから、この製品はAV機能を合併したPDAという解釈よりも、PDA機能も持ったAV機器と考えた方が納得がいく。いや、AV機器としてもコスト的には安くない。だからこそ、有機EL製品なのだろうと思う。たぶんこの有機EL、めちゃくちゃ美しい画面なんだろうと思う。10万円の価格に釣り合うような!

 そう、この製品はたぶん、PDA機能内蔵のDVDプレイヤー、しかも超高級の、と考えるべきだろう。まさに、ビル・ゲイツが待ち望んでいたような!連続12時間なら、嫌になるぐらい映画鑑賞も可能だ。ただし、とっても重要なことだが、この製品にはDVDプレイヤーはついていない。サイズはともかくつけちゃえば良かったのに、と思う。だから、サイズ的に無理だってば!

 さて、もはやPDAと呼ぶことさえ憚られるようなこの製品、市場はどんな風に反応するんだろうか?そして、もっと具体的な関心事として、SONY社はこの製品をどのコーナーに置くつもりだろうか?非常に興味深い!


【追伸】お久しぶり、eyeさん

Newton MessagePad 2100Jの発売価格が18万8000円だったと思うので、 まだまだ21世紀のPDA史上最高価格とは言えないと思いますよ〜。

 確かに「Newton MessagePad 2100J」が21世紀になっても上記価格で発売されていたとは知らなかった!盲点!とは言え、いくらなんでも1998年4月発売の製品は「20世紀扱い」でいいのでは?製造元も開発中止しちゃってるし!

2004-09-14 | Project Palm 直接リンク

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